こんにちは! BIGLOBE Style編集部の森山です。
先週、新入社員とのオンライン飲みについての記事《BIGLOBEの新入社員と「オンライン飲み」やってみました★》でも予告させていただきましたが、今週は新入社員研修についてご紹介します!
<森山>新入社員研修について担当している熊谷(くまがい)さんに、今日は色々とお話をきかせてもらおうと思います!
<熊谷>はーい。よろしくおねがいします。
BIGLOBEにおける新入社員研修の目的
結論から述べますと…
社会人として、BIGLOBEの社員としてスタートラインに立ってもらうことを目的としています。
<森山>へー!入社自体がスタートラインとして意識されがちですが、本当のスタートは新入社員研修がおわって、現場に配属されるときってことですか?
<熊谷>そうですね。陸上競技でたとえるなら、走り出す前の準備運動が新入社員研修にあたるかと思います。学生気分を一新して、不安を取り除いてあげて、元気に走れるように準備を一緒にしてあげています。走り出した後はスーパースター、オリンピック選手みたいに活躍できるかどうかは自分次第!羽ばたいていくために自分自身で成長意欲を持ち続けてもらいたいと思っています。
なので、業務をどうやるのか、仕事をうまく進めるためにはというようなテクニックは一旦置いておいて、社会人って何かとか、仕事に取り組む姿勢だとか、コミュニケーションの大切さとか、学ぶ・考えるって大切だよというようなことを知ってもらって、配属後に備えてもらってます。
研修の一部をご紹介♪
先ほど紹介した図のとおり、BIGLOBEの新入社員研修は「会社のことを知る」・「コミュニケーションと考え方を知る」・「現場を見てみる」の3つの軸で研修が組み立てられています。
その中にある研修の一部を紹介していきたいと思います!
マナー研修
社会人になるための準備にあたるパートとして、マナー研修があります。
こういった研修といえば、挨拶はこうすべしとか、名刺はこうやって渡せとか、型を教えられるような研修を想像してしまいますが、「何のためにそのマナーがあるのか?」「そのマナーが無かったら相手と良い関係が築けるか?」といった、本質を理解していただくための研修としています。その他にも、仕事をしていくうえで重要な「ポジティブな感情をもつこと」や「チームで仕事をするとはどういうことなのか」といったものも盛り込んだBIGLOBE流の研修が行われています。
<森山>マナー研修って、電話の取り方や名刺の渡し方とか習うイメージでした(笑) 冗談抜きで私も受けたいです…!
<熊谷>もちろんそういったマナーも一通りは学んでもらいますけど(笑)
形式としてただマナーを学ばせたいというわけではないですからね。毎年外部講師の方にお願いしている部分なんですが、心理学なども組み合わせながら、周りの皆さんと一緒に元気に働ける気持ちが持てるようにフルカスタマイズさせてもらいました。
デザイン思考研修
BIGLOBE全体の方針として、今後ずっと同じままでいてはいけない。ゲームチェンジが必要だと考えています。
そこで、「考える社員」になる準備としてデザイン思考を学ぶプログラムを組んでいます。
デザイン思考とは、エンジニアリング・ビジネスなど、あらゆる世界で応用されている考え方です。ビジネスにおけるデザイン思考は国際的デザインコンサルティング会社であるIDEOのCEO ティム・ブラウン氏により提唱されました*1が、今やAppleやGoogle、サムスンやGEなど、世界を先導する企業のアプローチ方法としても採用されています。
デザインしたサービスの先にいるユーザーを理解し、仮説を立て、問題を再定義する…そういった一連の問題解決の考え方についてBIGLOBE流で学んでいただきます。
新入社員研修でのプログラムは、デザインシンキング研修を2日間、そこで身に着けた思考を活かしてプログラミング研修を2日間行い、最終日に成果発表をするという計5日間です。
BIGLOBEは自社開発を行っているので、職種に関わらず技術に触れることができる良い機会にもなっています。
社長クランチ
BIGLOBEでは、テーマを決めて1,2ヵ月に1回社長とお酒を飲みながら語り合う「クランチ」を実施しています。(現在は新型コロナウイルスの影響で対面でのクランチは実施できておりませんが…(涙))
参加社員が思っていることを述べたりディスカッションをすることで、社員同士および社員と社長の相互理解を深め、気づきを得るのが目的となっています。
これを、新入社員×社長でも実施しました! オンラインでの実施は初めてでしたが、対面でのコミュニケーションとかなり近い形で開催することができました。
新型コロナウイルスの影響で急に決まったオンライン化
実は、BIGLOBEでは本来 新入社員研修は4月に実施し、5月に配属の予定でした。
様々な関係者にコンテンツを全て急遽オンライン仕様に切り替えてもらうには時間も足りない…検討の末、立て直しの時間かつ新入社員たちが自分なりに考える時間として「自主学習して発表」する時間を4月に多く設けることとしました。
4月に予定していた研修は5月にオンラインで実施することにし、4月は週に一回テーマを決めプレゼン大会を行うことに。
新入社員の皆さんには「マナーとはなにか」「通信業界の課題とこれからの対応はなにか」「SDGsを知る」などテーマについて考え、発表をしてもらいました。
これらは新入社員研修の中で触れる部分でもあったのですが、あえて「これはこういうものだ」と受動的に教わる前に自分自身で課題を考え、まとめる時間をとったのです。
<熊谷>結果として、研修の理解がより向上したように感じています。一方的に聞くだけだとなんとなく分かった気になってしまうけど、予習ができたことで気づきも多かったんじゃないかなって。
<森山>たしかに、自分ではこう考えていたけど、こんな考え方もあるんだ!といったような発見がありそうですね。ただ研修を受けるより身が入りそうです。
研修担当の想い
新入社員は、入社して初めて出社するときももちろん緊張するとは思いますが、新入社員研修中は同期が周りにいます。そこから離れ、配属されてひとりで現場に出る日のほうがよっぽど不安になると思います。
新しい職場の人たちとどのようにコミュニケーションをとるべきか、どのように仕事に対して向き合っていけば良いのかなどを理解して、なるべく不安を取り除いた上で配属先へと元気に旅立ってほしいと思っています。
とは言え、空気だけ読んで会社の言いなりのロボットになってしまってもいけないし、しっかり自分を持っていなければいけない場面も多いので、その難しい両立を果たしながら円滑に仕事に取り組めるように、フォローしたいという想いで作り上げた研修です。
研修担当としては、「会社がこういう制度を準備しているから、勤めていればこういう人になれるよ」と道を示して歩かせるのではなく、皆さん各々が将来を考え、「こんな成長がしたい!どういう風になりたい!」という気持ちを持って働いてほしいと思っています。
教えるという研修の場もありますが、より体験・経験の機会を多く作ってあげて、皆さんの成長意欲の支援、後押しができればと考えています。
今後の展望について
6月の配属後は、教育担当がそれぞれつきます。メンターがついたり、チームで新入社員に寄り添うかたちにしたりと部門によって様々ですが、ここでしっかり仕事の進め方は教わることができます。不安や疑問などになんでも応えてくれる先輩がついていますので、安心して働ける環境です。
人事部では配属後に、実際に働いていってうまくいったり苦労したり…つまずいたといった経験ができたタイミングで、若手社員向けのフォロー研修を実施しようと計画しています。
ロジカルシンキングやタイムマネジメントといったパーソナルスキルも、つまずいたことがない段階で受講するより、実際に必要となった際に学んでいただいたほうがよりスキルが身につきやすいからです。
成功体験や失敗体験を積んで、将来を考えたうえで自分のできていることやできていないことがわかるようになったタイミングで次のステップへ進んでいただきたいと考えています。
それ以降については、自ら学んでいく志がさらに重要です。
中堅社員以上は特に、「こういう研修があるから受けてください」といったことはせず、本人のやりたいことや身に着けたい能力について支援していきます。
<森山>熊谷さん、今回はかなり詳細に新入社員研修について語っていただき、ありがとうございました!
<熊谷>いえいえ。来年も素敵な方々が入社してくるのを今から楽しみにしていますよ!
新入社員研修は毎年アップデートを行っているため、今回紹介した研修を受けたわけではありませんが、BIGLOBEにはどんどん成長して活躍している社員がたくさんいます!
ぜひ新卒採用サイトの社員インタビューをご覧ください♪
ビッグローブ株式会社 新卒採用サイト(https://www.biglobe.co.jp/recruit_fresh/)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
*1:ティム・ブラウン(2014).デザイン思考が世界を変える ハヤカワ・ノンフィクション文庫