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在宅勤務中も社員の健康をサポート~BIGLOBEの健康経営担当者へインタビュー~

こんにちは。BIGLOBE Style編集部の大井です。
BIGLOBEでは、新型コロナウイルスの感染予防対策として時差出勤や在宅勤務を励行しています。在宅勤務により運動不足からくる肩こり、腰痛、体調不良・・・そんな話題が多い昨今ですが、BIGLOBEでは在宅勤務中も社員の健康をしっかりサポートしています!健康経営について、立ち上げからニューノーマル時代の運用を、担当者にインタビューしました。

 

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左から
山田千鶴 (経営管理本部 総務部 秘書グループ)
有賀めぐみ (経営管理本部 総務部 総務グループ グループリーダー)
高橋涼子 (基盤本部 基盤統括部 基盤計画グループ)

健康経営の推進は、各本部に健康経営推進サポーター社員を配置し、事務局は上記の3名で取り組んでいます。

 

 

健康経営のイベントはみんなが興味を持ちそうな企画からスタート

 

―――健康経営とはどういうものでしょうか、導入した理由について聞かせてください。

 

有賀:健康経営は簡単に言いますと、ひとり一人の従業員が、日々心身ともに健康で気持ち良く働き、自分の持っている力を最大限に発揮できれば、組織の活性化や会社全体の活力アップ、業績の向上につながるといった考え方です。従業員の健康のために、会社が将来を見据えて積極的に投資をすることで、会社にとっても従業員にとってもWin-Winの結果につながると考えています。

 

高橋:毎年コンスタントに若い社員も入社しています。しかし、会社全体としては、平均年齢が上がり、年齢とともに定期健康診断の有所見率も増加の傾向です。従業員の未病の状態が高くなりつつある、ということを課題の一つとして認識しています。

 

有賀:そこで2018年後半から計画を立て、2019年10月に健康経営宣言をコーポレートサイトから社内外に発信しました。

―――実際に健康経営ではどんな施策を行いましたか?

 

高橋:最初は実際に体を動かすイベント(ボディメイクセミナー)を開催しました。まずはいかにして、興味を引いて健康に目を向けてもらうか!みんなで楽しみながら健康向上につなげられるように、なるべく敷居を低くし、従業員が主体的に参加しやすいような企画としました。社内への浸透には社内ポータルに健康経営のページを作成したり、社内ブログで周知したりとアピールを重ねました。結果的に、ボディメイクセミナーは100名を超える従業員が参加し、会場が満員となるほどの大盛況でした。(※新型コロナウイルス感染拡大前です。)健康を意識してもらうきっかけとなり、いいスタートが切れました。

 

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ボディメイクセミナーの様子(2019年実施)

 

働き方アンケートから次の一手を

有賀:まず、全従業員に健康状態や労働生産性に関するアンケートを実施し、健康課題を可視化しました。このアンケートは、毎年継続して行っていきます。1年ごとに経過をみることで、健康経営の施策がうまく回っているか、効果が出ているかを確認し、平均と比べて足りない点があれば、差を埋めるよう次の1手を打つ、といった感じで進めていきます。

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アンケート分析結果より抜粋



ひとりで集中して仕事ができる「ソロワークスペース」や、オフィス空気環境対策の「紫外線殺菌照射装置」の導入は、アンケート結果を受けてこれまでに実行に移した施策となります。

(「社員の声を反映したBIGLOBEオフィスを紹介」記事でもご紹介しています。)

 

高橋:次に、立ちミーティングスペースを導入しました。普段座ってPCに向かう時間が多いので、立ち上がって歩く機会を増やしつつ、立ってミーティングを行うことで、血流が良くなり脳が活性化される、また、ミーティングが効率的になり会議時間の短縮につながる、といった効果もあります。座席近くに導入したので、打ち合わせのために会議室やフリースペースまで移動することなく、ちょっと気軽に話ができるというコミュニケーション活発化も狙いました。

 

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各フロアの座席近くに立ちミーティングスペースを導入


山田:今年度も前回調査から1年経つタイミングでアンケートを実施します。新型コロナウイルス感染拡大で、私たちの生活スタイルは急激に変わりました。以前は毎日出社していましたが、今はすっかり在宅勤務が中心の生活です。その影響も心身ともにあるかもしれませんので、しっかり分析を行い、対応していきたいと思います。

 

ウォーキング大会が社内のコミュニケーション活性化に


―――健康経営では、「BIGLOBEウォーキング大会」を実施し、2019年度に社内の表彰制度である社長賞を受賞しました。ウォーキング大会について聞かせてください。

 

高橋:2019年12月に「BIGLOBEウォーキング大会」を開催しました。「歩く」という身近なところから日常的に体を動かす、運動する意識づくりが狙いです。チーム対抗戦と個人対抗戦を組み合わせるといった工夫を取り入れ、スマホに専用アプリを入れて一定期間、日々の歩数をカウントする方法で行いました。

 

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ネオス社 ウォーキングアプリ「RenoBody」を利用。
「BIGLOBEウォーキング大会」での歩数を計測。


施策の運用にはスマホのアプリを利用し個人利用をイメージしましたが、意外にも従業員参加の一体感がありましたね。1駅歩いて〇〇歩だった、週末出かけた際の歩数、歩数ランキング上位の人は誰?など、社内で「BIGLOBEウォーキング大会」を機にたくさんのコミュニケーションが生まれました。

各本部の健康経営推進サポーター社員の協力もあり、アプリの選定、端末の評価、ルール決めなど多くの準備項目をスムーズに決められ、従業員の約8割が参加登録し、多くの方が健康目標歩数を上回りました。

健康意識の向上、プラス社内のコミュニケーションに貢献したということが、社長賞を受賞したポイントのひとつでした。

 

在宅勤務環境での心身のメンテナンス


―――新型コロナウイルスの感染拡大で、在宅勤務が主流になりました。在宅勤務環境での、健康経営の取り組みについて教えてください。

 

山田:新型コロナウイルスの感染拡大で、スポーツ施設が閉鎖されたり、なかなか屋外での運動もしにくい状況でした。家にこもりっぱなしで体調不良にならないように早期に対策をしなければということで、前回好評だった「BIGLOBEウォーキング大会」第2弾を2020年6月から7月にかけて開催しました。

在宅勤務の長期化により運動不足を実感している人が多かったのか、想定を上回る参加人数でした。気軽に参加してもらえるように、1日の歩数目標は、通勤で歩く分を差し引いて設定しました。もちろん、三密を避け、体調が悪い時には行わないといったことは徹底しました。 

この時期のイベント開催には迷いもありましたが、実際に、ウォーキング大会を実施したことで、「在宅勤務で家に閉じこもりがちだったが昼休みにランチを買いにいきながら散歩をしてリフレッシュするようになった」、「意識して外に出るきっかけになった」という声も聞かれました。また、従業員同士でテレビ体操をしている、幼児番組を見ながら子供と一緒に体を動かしている等、チャットでの雑談や情報交換にもつながったようです。

 

有賀:在宅勤務が続き、従業員間の対面コミュニケーションが希薄になっている環境の中で、会社全体のイベントを実施したことで、「グループのオンラインミーティングでも話題に上がった」、「日々イベントの歩数集計画面を見て、〇〇さんを目標にして自分も頑張った」、といった声が寄せられました。改めて会社とのつながりを実感したり、孤独感の軽減という心理的な面でも一定の効果が得られたと感じ、実施して良かったと思っています。

 

山田:今後もBIGLOBEでは在宅勤務を継続し、withコロナ時代の働き方での健康経営が求められます。オンラインでの健康セミナー開催・パーソナルトレーニング、オンラインでの部活動の活動支援など、新しい時代ならではの様々な構想はありますので、人事部門をはじめ全社で協力しながら取り組んでいきます。

 

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オンラインミーティングで健康経営打ち合わせ

 

新しい時代の健康経営

 

―――プライベートについて、山田さんは小さいお子さんもいらっしゃいます、家庭での健康への取り組みや、ニューノーマル時代となり何か変化はありましたか?

 

山田:緊急事態宣言の間、家族の食事を3食用意していましたので、健康には自然と気をつかいました。大変なこともありましたが、ママ友や社内のママコミュニティーで情報交換をしたりして乗り切りました。栄養面だけではなく、ママ友との会話の中で、「ここの商品はオーガニックで、安心原材料にこだわって」とか、「環境に配慮したパッケージで」とか・・・家で過ごす時間が増えることで、買い物も増えましたので、「エシカル消費*」そんな話題が多いことに気が付きました。企業の取り組みがより目に付くようになったというのが、変わった視点のひとつかなと思います。健康経営を担当するようになったこともあり、企業としてアピールすることの大切さをひしひしと感じました。

高橋:BIGLOBEとしても様々な取り組みをしっかりアピールしていきたいですね。


*エシカル消費とは、人や社会環境に配慮した消費行動のことです。例えば、購入時に地元の商品、フェアトレード商品、エコ商品などを選択することが挙げられます。



―――それでは最後に、これからの健康経営の取り組みを教えてください。

 

高橋:直近の目標としては、経済産業省の「健康経営優良法人(大規模法人部門)」の認定取得を目指していきます。基準をクリアすることで従業員が健康になれること、また、これから入社しようと考えている方や、当社を取り巻くステークホルダーに評価をしていただけるひとつの指標になります。

 

有賀:広い意味では「健康経営」はSDGsの中に含まれます。17の目標のうち健康経営に関する主な目標は「すべての人に健康と福祉を」です。健康経営は短期間で効果が出るものではないので、長期的・持続的に取り組んでいく必要があります。その結果、みなさんのパフォーマンスを最大限に発揮することによって、SDGsの他の目標「働きがいも経済成長も」につながっていくことが期待できます。総務部では一歩先を見ながら、従業員が成果を出せるような環境を構築していきたいと思います。

 

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