BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

BIGLOBEは技術書典9に参加します!~技術書典参加のこれまでとこれから~

こんにちは、マーケティングプラットフォーム部のこばやし(eri-twin)です。

みなさんは技術書典をご存知でしょうか。

公式ページから引用すると、技術書典とは「新しい技術に出会えるお祭り」。

個人的に人に話す時には「技術書のコミケ」と説明しています。

エンジニアひとりひとりが持つ技術を、出版社を通さず個人で本の形にして、他のエンジニアに頒布するイベントです。

techbookfest.org

 

2020/9/12(土)の開催で第9回を迎える、技術書典。

今回はBIGLOBEとして技術書典に参加してきたこれまでの話と、これからの話を紹介します。

 

 

技術書執筆は心の飛躍!

 自分自身が技術書典への参加、技術書の執筆活動を経験して、やって良かったな~と感じたことがたくさんありました。

 

自分の知識を整理・体系化するきっかけになる

勉強したいなら人に教えるのが一番の勉強になる、という言説がありますが、技術書の執筆はまさにこれに当てはまります。

理解していると思っていたことが、文章にしようとした途端に、全然言葉が出てきません。

なんて書いたら良いのかわからなかったり、かろうじて書いてみてもなんだか自信が持てなかったり。自分が理解していない部分を突きつけられます。

それと同時に、苦労してそれを書きあげたとき、その本は自分以外の誰かの役に立つかもしれない貴重な資料となります。

どんなニッチな内容でも(むしろニッチだからこそ)、技術書典で発表する価値があります。商業出版に乗らないような利用者の少ない技術の本を発表する場となる、それも技術書典のおもしろさです。

 

シンプルに、うれしい!

例えばブログのようなオンライン上で書くのと最も違うことは、本という形になることです。

私の場合は、表紙のイラストや本文のレイアウトといった本文以外のところを社内のデザイナーさんに作ってもらっていたので、こうしたい!とお願いした通りのものがきれいに仕上がっていく過程は、見ていてワクワクが止まりませんでした。

特に、印刷して製本されたリアルな本を手にとったときの感動!これはきっと、実際に経験した人にこそ一番伝わるものだと思います。苦労して作り上げた本文や表紙が、りっぱな本の形になるのを初めて見るとき。印刷所から届いたダンボールにカッターを入れ、一冊を手に取るそのとき。それは、本当にうれしい瞬間です。

また、実際に技術書を頒布することで、こういう本が欲しかった、この本を読んで勉強します、といったうれしいお声がけをたくさんいただきました。自分の技術が誰かの役に立っている、それをリアルな声として実感できる。これはエンジニアとしての喜びにも重なる思いでした。

直接声を伝えてくれる方だけでなく、感想をTwitterでつぶやいてくれる方も多く、こっそり探してたりもします。感想のツイートを見つけたときは、とっても嬉しい気持ちで読んでいます!

 

BIGLOBEは第6回から技術書典に参加しています

これまでに参加した第6回から第8回まで、BIGLOBEはどんな本を作ってきたのか紹介します!

  

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第6回、最初に技術書典への参加のきっかけになったのは、社内のモデリング勉強会でした。

2年続いていた勉強会の蓄積を上司に見てもらったときに、この成果をまとめてみても良いかもね、という話になりました。

元々、私は個人で一般参加者の立場で技術書典に参加しており、いつかはサークル参加してみたいと淡い憧れを抱いていたところに

「この勉強会の内容を技術書典に出してみたら?」という一言に背中を押されました。

システム設計・モデリングの初歩の考え方をなるべくわかりやすく簡単な言葉で説明するというコンセプトで、モデリングの始め方、実際の成果物、また社内勉強会の進め方まで、モデリング勉強会を通して得た知見をまとめています。

メインの執筆は私が担当していますが、本の装丁デザインや校正に協力してくれた多くの社内有志メンバの力で成り立っている一冊です。 

技術書典で本を頒布するのはこれが初めてだったので、社内でどんな手続きが必要かが分からず、いろんな部署に聞きまくることになりました。

社内的には、技術書典なにそれ?というところから始まりましたが、今ではこの活動にかける時間を業務時間として扱ってもらうこと、活動の成果を業績として認めてもらえています。

このあたりは、やりたい!と声をあげたら、活動の内容をしっかり見て判断し、成果になれば正しく認めてくれる、そんなBIGLOBEの寛容な風土のおかげです。

 

 

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第7回は、メインライターを1年目の若手社員が担当し、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトの取得をテーマに日記風に執筆されています

BIGLOBEは古き良き(?)ネットワーク屋のイメージが強いと思いますが、第6回では影に隠れがちなアプリケーション開発の取り組みを、第7回では新技術へのキャッチアップとしてAWSを取り上げており、BIGLOBEの現場が今どういうことをやっているか、ということも感じていただける並びになっているのではないかと思います!

執筆担当は無事に資格試験のほうも合格を勝ち取っており、実績もある一冊です!資格勉強のお供にどうぞ!

 

 

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第8回はオンライン開催となりましたが、新刊を電子版で頒布しました。

こちらはアンソロジー形式で、スクラム開発とDDD(ドメイン駆動設計)をメインテーマに7人のエンジニアが執筆しています。

この7人の執筆者たち、実は全員が中途採用でBIGLOBEに入社、いずれも入社から2年以内のメンバーでした。外から来てBIGLOBEのことを知り、かつこれまでに各々が異なる経験をしているからこそ書ける視点が面白いのではないか、ということで合同誌を作ることにしました。

メインテーマは全員共通としていますが、一方で切り口となるサブテーマは様々。AWS、Spring、ふりかえりや障害対応まで、みなさん前世(前職)の経験を活かした特色あふれる記事になっています。

余談ですが、執筆者が中途採用メンバということを活かし、本のコンセプトを異世界転生風にしています。内容・表紙デザインともにイチオシの本です!

 

技術書典9について

来たる9/12の技術書典9。BIGLOBEはサークル参加だけでなく、スポンサーとしても技術書典に参加します!

今回も、これまでに紹介した本の頒布もありますので、ぜひご注目ください!