BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

BIGLOBE社内でAWSの活用を推進するインフラエンジニアが、どう学び、どうビジネスに貢献しているか

こんにちは。梅津です。BIGLOBEでインフラエンジニアをしています。
入社から3年半は法人向けサービスの部門でセールスエンジニアとしてBtoBの業務をしていました。そこから開発部門に異動して、サーバ運用管理業務を主として、ロードバランサの管理や色々なハードに触れる業務をしました。

現在はというと、2年前からBIGLOBEのAmazon Web Services (AWS)推進チームの一員となり、以下のような業務をしています。


・社内AWSガイドラインの作成
・AWS環境構築のサポート
・AWSのコスト管理と改善
・物理サーバの運用管理


今回は、BIGLOBEの恵まれた学習環境の中でインフラエンジニアの私がどう学び、BIGLOBEのサービスを支えることに活かしているかをご紹介します。

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サービス担当者に自らインフラを構築してもらうことでビジネスを加速

 

私の主な業務はAWSの環境構築をしているサービス担当者をサポートすることです。
BIGLOBEでは2018年からAWSを本格的に利用しはじめ、2019年下期からはエンジニアだけではなくビジネス職であるサービス担当者にもインフラ環境を直接触ってもらっています。

初めてインフラやAWSという環境に触れる人も多く、そういったサービス担当者にAWSをうまく使いこなしてもらうために、この人は何に困っているのか細かくヒアリングして、疑問点や問題点をなくせるようにかみ砕いて説明することを心がけています。なお、サービス担当者の皆さんが今後は自分自身でAWSを工夫して使えるようになってほしいので、手取り足取り教えることはせずに手順を説明した後は自分で操作してもらうようにしています。

疑問点や問題点で行き詰まってしまって解決できなかったものを迅速にサポートすると皆さんに喜んでもらえますし、実際にサービスがうまく動いているのを見るのはとても嬉しいです。

似た問題が起こったときに「これでやればいいんですよね?」とか「前回教えてもらったのでもう設定しました!」とサービス担当者が自分で解決していく様子を見ると役に立てた嬉しさに加え、BIGLOBEのAWS利用の推進が一時のものではなく、今後も継続していくことに貢献できたという手ごたえを感じます。

このように相手の立場に立つということは、入社してから3年半BtoB事業の現場で法人のお客様と接して、お客様の問題を解決していた経験が活かせているのだと思っています。

 

地味なAWSガイドライン作りでビジネスに貢献

 

また、私はAWS利用のための社内ガイドラインを作成しています。AWSでは自由自在にインフラを構築することができますが、一定の制約を設けることでより頑健で安全なインフラにすることができます。この制約をガイドラインとしてまとめる大切な仕事です。

出来上がったガイドラインは社内の多くの人に参照されますが、ガイドライン自体を作る活動は表には出ない地味な活動です。ですが、私はBIGLOBEのAWS利用を推進するために最も重要なものだと思って取り組んでいます。また、この活動を通じて自分が大きく成長できていると実感もしています。

AWSでは既存の機能が常にアップデートされるだけでなく、新しいサービスもすごいスピードで追加されています。そのスピードにサービス担当者がついていくのはとても大変です。そこで、私はサービス担当者が最新情報をキャッチアップできるよう、先回りしてガイドラインをアップデートし、最新技術の恩恵をサービス担当者が受けられるようにしています。

ガイドラインに最新情報を反映する際には、自分で実際に操作をしてみることで、利用する人がつまづく点を明らかにしています。実際に触れて、操作をして、サービスについて自分の知識を深める。深めた知識によって、先ほど述べたサービス担当者への支援も、より実効的なものになっていると実感しています。

この取り組みの結果は数字にも表れています。サービス担当者から質問される数は2020年4月に比べるとぐっと減ってきている一方、サービス担当者によって構築されたサービスの月間PV数やUU数は毎月堅実に伸びているのです。見えないところでの活動ですが、BIGLOBEのAWS利用の底上げに役立っているな!と思っています。

 

手を動かしながら学び、学びを共有するBIGLOBEの文化

 

まだ私もAWSに触れるようになってから日が浅いので、1日1回はAWSのコンソールを触って何かを試すようにしています。試しているのは、セミナーなどで紹介されたサービスや自分が興味のあるサービスです。

こうしたAWSの機能を自由に操作できる環境をPoC環境と呼んでいます。Proof of Concept、コンセプトやアイデアを実際に手を動かしながら検証する環境、の意味です。

んな環境を利用できるのは私がAWS推進チームの一員だからと思われるかもしれませんが、サービス担当者にもPoC環境を提供しています。

自分のAWSアカウントを使うとお金が心配だなと思って大胆なことはできませんが、会社が利用料を支払ってくれるので安心です。さらにセキュリティ事故が発生しないような工夫もしてあります。

また、ここTechBlogで紹介した通り、AWSに慣れていない人たち向けのハンズオンも定期的に開催しています。

 

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座学に加えて実際に操作することで知識の吸収は何倍も速くなるので、より多くの人にハンズオンを受講してもらおうと準備しています。ハンズオンの内容はAWS社から提供されたものをベースに、AWS推進チームがガイドラインに沿った形に仕上げています。

こうして手を動かして学んだことを、月1回の勉強会で社内に共有しています。この勉強会では、新しく学んだことだけでなく、開発を通じて得られた知見も発表してもらっています。

 

新鮮な情報も、深い情報もすぐに得られる恵まれた環境

 

AWSに関わる人にとって1つの憧れは、AWS世界最大のイベント「re:Invent」に参加することではないでしょうか?BIGLOBEはこのビッグイベントに3年連続で参加しています。かくいう私も自ら「re:Inventに参加したい!」と手を挙げて、去年参加させてもらいました。

ラスベガスで開催されたAWS re:Inventにて。
執行役員常務の鴨川(右上)と若手社員3名で参加しました。
「BIGLOBE」を指しています。

日本を飛び出して世界中のユーザーと一緒に1つのことを学ぶ本当に貴重な機会となりました。去年一緒に行ったメンバー3人全員が同じことを言っていましたが、毎日が刺激的で毎日多くを学ぶことが出来る本当に素晴らしい体験でした。その時の様子は、以前このTechBlogで紹介させていただきました。

 

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re:Invent に参加してきた内容を社内発表しましたが、多くの社内メンバーがとても興味を示してくれて、「参加したいです!」と声を挙げてくれました。
2020年はオンラインでの開催となり、上の記事で書いたTipsが活かせないのがちょっとだけ残念です・・・。

またBIGLOBEは社内にいても、深い情報を気軽に得ることができます。
例えば、AWS社の方を講師に招いてAWSに関する講習を開いてもらって、AWSを学ぶ環境を整えています。また、AWS社のご厚意で気軽に質問が出来る環境もあり、AWSに触れてつまづいてもすぐに解決できるようにしています。

さらに、BIGLOBEでは自前でデータセンターの構築運用を実施しているので、深いインフラ知識を持つエンジニアが多く在籍しています。AWS環境を構築したとしてもインフラ環境のチューニングは必要になります。特にオンプレからの移行案件では、オンプレとの性能差は必ずチェックすることになります。

AWSへの移行を進めるにはOSやストレージ、NWなど多くの知識が必要になります。
もちろん自分でも勉強をするように心がけていますが、どうしても困ったときには近くにスペシャリストがいるのでその人たちに聞けば、解決できるというところはとても心強いです。

BIGLOBEはAWSを利用し始めてまだ日が浅く色々なことにチャレンジしている最中です。

また、AWSに限らず新しいサービスの創出など新しい取り組みにも次々と挑戦をしています。

私も含めて何年もオンプレの仕事を続けてきたメンバーが新しい技術を取り込みながら日々学び成長しています。もちろん、若いメンバーも大活躍しています。今年入社した新入社員エンジニアは「手を動かしながら学ぶ」「困った時はスペシャリストに気軽に聞ける」というBIGLOBEの環境を上手に使って、早速3名が「AWSソリューションアーキテクトアソシエイト」に合格しています。

BIGLOBEで共に成長して、インターネットで社会を支えていきませんか。ご興味のある方はこちらの採用情報をご覧ください。

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