BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

ミッション・ビジョン、ビッグローブマインド ——。新たな時代に向けて「トガる」ために、私たちが大切にしていること

黒川 英貴

こんにちは。BIGLOBE Style編集部です。

今回は組織の価値観や方向性を示すミッション・ビジョン、そしてBIGLOBEならではの行動指針「ビッグローブマインド」についてご紹介します。

インタビューに答えていただいたのはCDO(Chief Digital Officer)を勤める黒川 英貴。

これから新しく加わるメンバーに向けて、また社員やパートナー企業さまに向けて、BIGLOBEがどんな想いで組織体制を構築し、事業を展開しているのか、そのための課題は何なのかなどの話を伺いました。

 

また、今回の記事は、数多くの企業のミッション・ビジョン・バリューの策定・運用にも関わっている合同会社スゴモン代表の松田然さんにヒアリング・ライティングをお願いしています。ぜひご覧ください。

 

※撮影時のみマスクを外しています。

今まで培ってきた「フロンティア精神」と「負の遺産」

松田:今回はBIGLOBEの企業理念や大切にしているマインドについて黒川さんにお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

 

黒川:よろしくお願いします。私は通信業界にずっと携わっており、2017年にBIGLOBEに入社しました。いろいろな会社を見てきたからこそ、この会社にはどんな強みがあり、どのようなカルチャーがあるのかもわかっているので、その点を踏まえて今回はお話しできればと思います。

黒川 英貴

黒川 英貴(くろかわ ひでき)

大手電気メーカーにて通信機器の開発に従事した後、大手通信事業者で研究開発、サービスプラットフォーム開発、事業者間相互接続の標準技術仕様策定などに対応。
2017年にビッグローブ株式会社へ転職し、ゼロレーティングサービスの拡大、モバイルネットワークの仮想化基盤の導入、サービスのデザイン(企画・設計)、サービス化プロセスマネジメントなどに対応し、現在は個人、法人のサービス企画・設計・開発・運用に加えデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の責任を担っている。

 

松田:私はライターとして15年ほど、主にIT業界を中心にいろいろな企業をインタビューし、組織の働く環境やカルチャーを発信してきました。今回は、読者の方によりリアルなBIGLOBEを知って興味を持っていただきたいので、良い点はもちろん、課題や改善点も踏まえ話をお聞きできると嬉しいです。

松田 然

松田 然(まつだ もゆる)

聴く・書く・伝える合同会社スゴモン 代表。
プロの働き方発信サイト「SoloPro」編集長 兼ライター。
組織のブランディング構築・支援サービス「TotonouWork」運営代表など、働くをトトノエル専門家として1000社以上を取材。ワークスタイルやキャリアを中心に4000人以上をインタビューし、自らも自転車旅しながらリモートワークを行い47都道府県を完走するなど、働き方の実験を通じて情報を発信している。

 

松田:黒川さんは、大手電気メーカーや通信事業者を経てご入社されましたが、BIGLOBEをどんな企業だと感じていますか?

 

黒川:長い歴史がありながらも、フロンティア精神を持ち続けている会社だと思います。パソコン通信が主流だった1980年代から情報通信を事業として、インターネット黎明期、ブロードバンド、モバイルへの参入と、それぞれの時代に先駆けて新たなサービスや価値を提供してきたDNAが備わっています。

 

私がBIGLOBEに入社したきっかけにも通じるのですが、2017年に入社した当時のモバイルブロードバンドは、通信キャリアが寡占するかなり形骸化した市場でした。その中で、MVNO(仮想移動体通信事業者)をはじめとした新興のサービスプロバイダが果敢に挑んでいるのを見ていたので、私自身も次の会社はMVNOサービスでチャレンジしている企業を検討しました。

 

その中でBIGLOBEを選んだのは、それぞれの時代で苦労しながらも新しいことにチャレンジしていこうという姿勢を持っていて、私もその会社の雰囲気に魅力を感じたからです。

 

松田:歴史があり、インフラ事業という安定した経営基盤もありながら、新しいことにも積極的に立ち向かう社風があるのは、企業としてとてもバランスがいいですよね。

 

黒川:そうですね。一方で、私も入社して5年が経つと、歴史があるが故に変えることに高いハードルのある「負の遺産」を持っているという経営課題も見えてきました。

 

松田:どういった点でしょうか?

 

黒川:経済産業省が2018年に発表したDXレポートの中で触れた、いわゆる「2025年の崖」ですね。これはBIGLOBEに限らず日本のどの企業も共通の課題なのですが、これから生き残っていくにはデジタルトランスフォーメーションへの取り組みが必須だということです。

 

当社も優先順位の高い課題でありながら、今までのやり方やカルチャーがあるので思い切ってアクセルを踏み込めていないところが多々ありました。VUCAの時代に合わせ、今こそフロンティア精神を発揮し、いろいろな取り組みを実践しながら、変化を楽しみ価値を創出していく……そんなスタイルがBIGLOBEには必要だと思っています。

 

経営理念や企業の目指す姿、行動指針を言葉として可視化する意味

黒川 英貴

松田:時代に合わせて組織が変化していく上でも、経営の軸となるミッションやビジョンはとても大事なものです。黒川さんはBIGLOBEの「つながる歓び、つなげる喜び」という企業理念をどのように感じていますか?

 

黒川:BIGLOBEは、お客さま、そして社会をつなぐことをやり遂げなければという認識でおり、お客さまの夢をかなえるさまざまなサービスや価値を提供し続けることがミッションだと考えています。

 

そして、それが私たちが目指す姿「お客さま一人ひとりの“かなえたい想い”を実現するサービスパートナー」というビジョンにもつながります。

 

松田:ミッション、ビジョンがあると、全社員が一丸となり同じベクトルで進めますよね。会社としても、その軸を意識しながらやることやらないことが決まるなど、組織運営にとって重要な指針になります。黒川さんは普段どんなところで、これらの言葉を意識されていますか?

 

黒川:私は経営に携わるようになって、この”かなえたい想い"をより具現化できるように、組織体制を変更したり、業務プロセスを改善するといったことに取り組んでいます。

 

例えば、古くから携わる既存メンバーや中途採用で新たにチームに加わった方は、それぞれが”想い”を持っていますので、それを尊重し、役職に関係なくみんなの意見を聞きながら、どういう組織運営をしていくとより良いのかを意識しています。

 

また、お客さまにご提供するサービスを企画・開発し運用していくうえで、対応するそれぞれのメンバーには直接口には出していませんが、「つながる歓び、つなげる喜び」をしっかり受けとめて自身の活動に”想い”を載せて欲しいと思っています。

 

事業については、全てをミッション・ビジョンを軸にして動いているかと言えば、時折、売上、収支を重要視して何かを決めるときもあります。ですが、個々のメンバーの活動においては妥協せずに"想い"をぶつけあって創り上げたいですね。その結果、目標を達成したときにこそ、確かな喜びにつながると思っています。

 

松田本当にそうですね。言葉はあっても、なかなか仕事や働き方に反映するのは難しいという課題はどの企業さまも持っていると感じますが、BIGLOBEでは社内外で活用されていることを感じます。

 

その上で、ミッション・ビジョンは経営層からのトップダウンで決まる傾向にありますが、行動指針(バリュー)は社員からのボトムアップで決めているケースも多く、御社の場合も2019年に「ビッグローブマインド」が策定されました。その点はいかがでしょうか?

 

黒川:制定時に私は携わっていないのですが、*1アンバサダーを含め社員みんなで考えてビッグローブマインドを一つひとつ作り上げたのはとてもいい活動だったと思っています。策定前からも潜在的には意識していたことですが、言葉として可視化でき、キーワード一つひとつ腹落ちしているからこそ、今もいろいろな場面で思い出せます。日々の活動で、皆の共通認識となる言葉ができたのが一番大きな成果かなと感じています。

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トガれる会社なのに、トガりきれていないからこそできることがある

黒川 英貴

執務エリアや会議室など、常に目のつくところにパネルを掲げています

松田:ビッグローブマインドはとてもユニークで御社らしさが伝わる内容ですが、黒川さんが特に重要と考える項目はありますか?また、その理由はなんでしょうか?

■お客さま目線にたつ
■お客さまの期待を超える
■世の中をみて、世の中から学ぶ
■トガる
■未来を意識し、一歩先を見て動く
■変化に挑む
■70%で素早く意思決定
■チームビッグローブ
■みんなに感謝し伝える
■継続的に成長する
■プロフェッショナルであれ
■幸せを支えるヒーローになる

 

黒川:12個どれも大事なのですが、私が1つ選ぶとしたら「世の中をみて、世の中から学ぶ」ですね。理由は、インターネットに対するニーズや利活用の変化や、モバイルの5Gから6Gへの進化、MEC(Multi-Access Edge Computing)、クラウド、SaaSの活用などテクノロジーの深化も、他の産業と比べて急激に成長・進化しているからです。

 

そういった環境でミッション・ビジョンで掲げている価値を創出し続けるということは、常に世の中を見て、肌で感じながら学ばないと達成できません。特に意識して実践して欲しいとメンバーにも伝えています。

 

松田:そのマインドを浸透させるために課題になっていることや、今後取り組みたいことがあれば教えてください。

 

黒川:この手の取り組みは日が経つと形骸化して忘れがちになっていくものです。マインドを浸透させることは大事ですが、逆に意識しなくても日々の活動で実践できるようにしていくことがとても重要だと考えています。

 

例えば、「トガる」というビッグローブマインドは、今いるメンバーへのメッセージになっています。逆を言うと、トガれる会社なのにトガりきれていないという課題があるのです。そのため、トガッた人の事例を見せて日々の仕事の意識を変えたり、自分もこうなりたい、この人についていきたいと思えたりするような情報を発信しています。

 

松田:口で言うより、すでにビッグローブマインドを体現している人と一緒に仕事をしたり、このBIGLOBE Styleのような自社メディアの記事などで想いに触れたりすることで日々の意識が変わるかもしれませんよね。

 

黒川:そうですね。あとは、一度は大きな企業に転職して大規模なプロジェクトやミッションを経験し、戻ってきたメンバーが多くいるのもBIGLOBEの特徴です。違う世界を見て、世の中に通用するサービスや、それを具現化するプロセスはこういうものだということを体得し、その能力をどこで活かそうかと考えたときにBIGLOBEがまた選択肢となり、戻ってきてくれる。それは嬉しいことでもあり、その人たちの姿勢から学べることもたくさんあります。

 

例えば、宮下広平や窪田拓人などはBIGLOBE Styleのインタビューで紹介しているのでぜひ読んでいただきたいですね。

 

「BIGLOBEへ再び入社!どんどん壊して作り変える!」おかえりなさいインタビュー

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>BIGLOBEについては、一度外に出た経験から、プロセスを変えていくことで業務をさらに効率化できるしいろいろな問題もクリアできる、と感じていました。でも、今では「変えていこう!」という風土があるBIGLOBEですが、当時はそのような風土があまりない環境だと思っていたので、再び入社しても1人暴走して終わる気がする…という懸念があったんです。その懸念を、入社面談時に同じ意識をもつ統括部長が「外部の標準的なスキルを学んでBIGLOBEのことをある程度知っている人がぜひ欲しい、全力で後押しをする。」と払拭してくれたこともあって、BIGLOBEへ戻る決断をしました。

 

プロダクトやチームの成長にも貢献する旗振り役へ。“Agility”を意識した働き方改革に舵を切る、今が面白い!

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>私の場合、2011年にNECに入社しNECビッグローブに配属となったので、BIGLOBEのことは知っていました。それと自社サービスに関わりたいと思ったタイミングも相まって、転職はとんとん拍子に進んだため、他社をそこまで意識はしませんでした。BIGLOBEは出戻り組も柔軟に受け入れており、再び活躍している社員が何人もいることも、ここでまた働きたいと思った理由です。

 

挑戦を後押しする、心理的安全性のある組織文化

黒川 英貴

松田:出戻り社員がいる会社は、組織の柔軟性が高い印象がありとてもいいですね。記事で、宮下さんが「今は“変えていこう!”という風土がある」とおっしゃっていますし、窪田さんも「挑戦するには、今がとてもいいタイミング」とおっしゃっていたのが印象的でした。

 

黒川:今まではできていなかったことを、まさに変えようとしている時期ですし、変えられるだけの会社だと思います。例えば、2021年の10月からは社内の組織体制を一新し、昔のような縦割りのチームではなく、企画サイドも開発に意見を言ったり、開発のエンジニアも企画や販促に関わったりと、新たな挑戦がしやすい環境を作っています。

 

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私は、新卒や中途採用の面接をしていると「BIGLOBEさんのカジュアル面談をすると、すごくチームがしっかりしていていろいろなことを話してくれる」と言われることがあります。それだけ組織の雰囲気が良く柔軟性があるのも1つの特徴なので、その強みも今回の組織体制の変革でさらに伸ばしていきたいですね。

 

松田:私もBIGLOBEの社員の方々をインタビューすると、とても心理的安全性がある雰囲気の中で話を聴けることが多く、同じ印象を持っていました。そう言った「人」の魅力も御社の強みですね。

 

黒川:ありがとうございます。

 

松田:最後に、この記事を読んでいただいた方にメッセージがあればお願いします。

 

黒川:日本の情報通信の歴史とともに歩んできたBIGLOBEは、日本最大級の6.5Tbps(2021年度末)のバックボーンネットワークを保有し、35年間絶えずAS2518*2というIPネットワークをインターネットの時代とともに進化させてきました。サービスの会員数も332万人(2021年12月現在)おり、こういった会社は日本に数社しかないはずです。

 

この情報通信の根底となるアセットを活用して、これからの新たなビジネス・サービスをデザインしたり、新たな開発手法、それを具現化するプロセスを立案したりなど、多岐にわたって実践する場がここにはあります。

 

情熱を持ってチャレンジし、新しいインターネットの世界観を具現化したい方は是非、チームに加わっていただければと思います。

 

松田: 本日は会社の魅力や課題感、その壁を乗り越えた先の目指す姿などいろいろな話をお聞きでき、より御社を理解できました。ありがとうございました!

 

 

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hrmos.co

 

www.biglobe.co.jp

 

※ 記載している団体、製品名、サービス名称は各社の商標または登録商標です。

*1:アンバサダー:ビッグローブマインド推進メンバー

*2:AS(Autonomous System:自律システム)は、各組織が運用するIPネットワークに与えられる固有の番号であり、AS2518はBIGLOBEが運用するIPネットワークを指す。