BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

新卒2年目エンジニアがふりかえる、密度の濃い研修と実践で得られたものとは

こんにちは。BIGLOBE Style編集部の吉田です。

今回は、2021年に新卒で入社したエンジニアのインタビューをお届けします。入社2年目となりどのように成長したのでしょうか。1年目をふりかえると共に、今後の抱負についても聞いてみました。

※撮影時のみマスクを外しています。

 

新人エンジニア研修をふりかえって

――― 今日はよろしくお願いします!島袋さん、白井さんも2年目となりましたね。まずは1年間のエンジニア研修お疲れ様でした!いかがでしたか?

 

白井:2、3カ月でエンジニア研修を終える企業も多いなか、BIGLOBEは週1日の研修を1年間続けるという珍しいスタイルの研修でした。週1日だと、翌週までに復習ができますし、研修で学んだことを実務の中で実践する機会も見つけやすかったので、短期間で詰め込むよりも継続して学べて良かったと思います。

 

島袋:カリキュラムが最初から最後まで全部つながっているので、練りに練った研修なんだなと感謝の気持ちでいっぱいです。

テクニカルスキルの学習パス
セルフラーニングを後押しするBIGLOBEの新人エンジニア研修より)

白井:研修の締めくくりとなる開発演習では、社内で利用するスキル診断ツールをエンジニアの同期メンバー4人で作りましたね。人事部から依頼されたもので、企画の段階から実現までの全ての工程を経験できました。同期メンバーはそれぞれ個性豊かですが、それぞれの強みをバランスよく発揮しながら楽しく取り組むことができました。

 

チーム開発演習で開発したスキル診断ツール

島袋:そうですね、白井さんの言うとおり誰かに決められた要件のものを作るのではなく、自分たちでアイデアを出しながら進められたのが良かったです。開発部門の方針も、エンジニア組織から提案してモノを作る方向に変わろうとしているので、これからも楽しみですね。

 

白井:8月の1カ月間は「夏の自由研究」ということで、それぞれがペアになって自由に題材を選び、モノ作りに挑戦しました。私はFlutter(モバイルアプリ用フレームワーク)でアプリを制作してとても楽しかったです。

技術以外にも、ロジカルシンキング、事業戦略、ビジネスモデルやマーケティングといったビジネススキルについても学ぶことができ、とても手厚い研修でした。

 

入社時の不安を乗り越えて、幅広く活躍

――― 遡ってお聞きしたいのですが、お2人はどうしてBIGLOBEへの入社を決めたのですか?まずは、白井さんからお願いします。

 

白井:実は学生時代は生命医科学という、今の業務からはかけ離れた分野について学んでいたんです。ですが、趣味でしていたプログラミングに興味のベクトルが向いて(笑)、それを活かせる企業を軸に就活しました。

そのなかで、お客さまからの受託開発が多いSIerではなく、自分たちでモノづくりができそうな自社開発寄りの企業を志望し、BIGLOBEへの入社を決めました。

 

――― 入社時に不安はありましたか?

 

白井:私は、エンジニアとして採用されたものの情報系出身ではないので、基本的な技術やネットワーク系のこともまっさらな状態だったのが不安でした。

白井春香

白井 春香(しらい はるか)

基盤本部 マーケティングプラットフォーム部 ビジネスプラットフォームグループ
2021年4月新卒入社

――― 自ら学び続けているところも選考で評価されたのかと思います!白井さんは入社後どのような仕事をされたのですか?

 

白井:上司から内製開発も経験してほしいということで、ジー・プラン社(BIGLOBE関連会社)の内製開発に携わりました。Gポイントのシステムを改修するため、現場のプログラマーと一緒にテストコードを書いたりしました。

一方BIGLOBEでは、お客さまに安全にご利用いただくための電話認証を改善するプロジェクトの上流工程を担当しました。主に、要件定義書をまとめて依頼を出したり、工程ごとにマイルストンを策定するという作業です。要件定義書の作成は最初は全く分からなかったので苦労しましたが、先輩に聞いたり、過去の定義書を参考にしながら進めることができました。

最初は右も左も分からない状態だったので、2つの異なる仕事を同時並行で進めるのは無理じゃないかと思ったのが本音です。曜日で業務を分けていたのですが、BIGLOBEの業務は止まることがないのでジー・プランの業務日と重なりやりくりが大変な時もありました。

ですが、上流工程だけでは分からなかった現場感を知ることができて良かったです。現場のコードは1つのファイルがとても長かったり、読みづらかったり...。やっていることが複雑で、しかも綺麗にしている最中だったのがその理由ですが、取り組みがいがありました(笑)

 

――― それが見られたのは今後に向けて貴重な経験ですね。自分で書いたコードがそのまま動くわけですが、Javaのキャッチアップはどのように?

 

白井:5月に配属されてから約2カ月間は勉強に充てる時間をもらいました。また、研修で綺麗なコードの書き方を学んでいたのと、配属先の先輩から現場で通用する書き方をレビューしてもらえたので、なんとか戦うことができました。

同期メンバーがJavaの学び方を記事にしていますのでこちらもご覧ください。

style.biglobe.co.jp

ジー・プランとBIGLOBEでは、細かい進め方の違いはありましたが、どちらも聞けば丁寧に教えてくれるので、問題なく取り組むことができました。ジー・プランでは、一通りやり方を教わった後、ペアプログラミングも織り交ぜながら伴走してもらい、BIGLOBEでは、まず与えられたものを自分でやってみてから、分からないところを質問しました。進め方の違いも学びになりました。

 

――― 異なる仕事の同時並行にさらに週1の研修を乗り越えたとは素晴らしいですね!
次に、島袋さんにお聞きします。入社動機や、入社時の不安について教えていただけますか?

 

島袋:僕は、情報科学科ではコンピュータのアーキテクチャーやプログラミングを学び、研究室ではマイコンの研究をしていました。無線機を使った分散システムを開発していたこともあって、ネットワークでさまざまな機器をつなげたいという思いからこの業界を志望し、BIGLOBEへ入社しました。

情報系の勉強はしていましたが、情報通信の基礎知識がありませんでした。ネットワークというと機器同士がつながるというざっくりとした理解はありましたし、インターネット自体は普段からよく使っていたものの、どういう仕組みなのか知識がなかったんです。そのような状態でネットワークの部署に配属になったので、ゼロからのスタートでした。

 

――― なるほど。ネットワークにはいろいろな種類があることを入社してから知ったのですね。では、島袋さんの業務についても教えてください。

 

島袋:ISPネットワークグループの所属でバックボーンや対外接続、ルーターの管理をしています。基本的に与えられた仕事は全部任せてもらい、分からないところを先輩に聞きながら進めています。

まずは覚えることが沢山あって驚きましたね(笑) BIGLOBEではあえて複数種類の機器を導入しているのですが、機器ごとの設定方法だけでなく、機器同士の相性がかなり異なります。理論としてBGP(Border Gateway Protocol:経路制御プロトコル)を理解するだけでは足りないので、実際に現場に出て機器を触りながら覚えるようにしています。

 

――― コロナ禍によってトラヒックが増えていますが、お客さまの料金があがらないようにとコストダウンをミッションとしている部署ですよね。1つの機器に統一すればメンテナンスコストも安くなると思うのですが、なぜいろいろな機器を導入しているのですか?

 

島袋特定の装置やソフトウェアに統一すると、装置やソフトウェアに起因する障害が起きた時に、最悪、全ての装置が障害に巻き込まれてしまいます。安定してサービス提供を継続できるようにマルチメーカー構成で冗長構成を組んでいます。結果的に、多くの種類の機器を管理する必要があるので、それぞれの細かい仕様の違いを理解した上で、やりたいことをどう実現するかを日々考えています。

チームメンバー全員が経験のない新機種の場合は、ベンダーに問い合わせ、どう設定すれば安定して高性能を出せるかレクチャーしていただいたり、別のルータでも使える機能なのかを確認したりしながら進めています。

学生時代は保守切れになった20年前の装置をそのまま使っていたので、こういう現実は会社に入ってから知ることができましたね。

島袋健司

島袋 健司(しまぶくろ けんじ)

基盤本部 ネットワーク技術部 ISPネットワークグループ
2021年4月新卒入社

エンジニアのコミュニティに参加(Peering Personal/プルリクエスト)

――― 入社してから知ったというなかに、Peering Personalへの参加もありますよね。

 

島袋:そうですね、Peering Personalはネットワークエンジニアのコミュニティならではのイベントです。IX(インターネットエクスチェンジ)事業者が主催しているネットワーク業界の交流イベントで、他社に対して自分をアピールする場でもあります。会社としてではなく、個人としてコミュニティに参加するというのが面白いですよね。実際参加してみて自分の世界がとても広がりましたし、ネットワーク業界の人脈も増えました。そのように他社と協働するのはネットワーク技術部の特徴かもしれません。

競合同士なのに?と不思議に思うかもしれませんが、インターネットはこっちが切れたらこっちに流してと、ネットワーク事業者同士の助け合いがあってはじめて運用できているので、競合同士でも情報交換しているんです。ですので、DDos攻撃による障害なども常に共有したり、インターネットの課題をどう解決していくか、会社を超えてエンジニアらが議論しています。

 

白井:他社との交流いいですよね、私は社外の人と話すことがほぼないので、そういうイベントも行ってみたいです!

 

――― 白井さんはプルリクエストでオープンソースに参加したと聞いています。

 

白井:GitHubが公開しているGitを勉強する学習コンテンツを使って研修を進めていたところ、修正した方が理解しやすい箇所があったのでプルリクエストを出しました。オープンソースの世界では公開したコンテンツをみんなで育てていくのが当たり前なのですが、実際プルリクエストを出してみたらすぐに取り込んでくれました。最初は緊張しましたが、感謝の言葉をいただけて嬉しかったです。

 

エンジニア起点での新規サービス創出を目指して

――― すごいですね!ところで、BIGLOBEでは新サービス創出プロジェクトが盛んですが、参加されましたか?

 

白井:開発部門主催の創出プロジェクトに参加して、Amazon Web Services(AWS)のAmazon Comprehend を使用して感情分析掲示板のプロトコルを作り、社内発表しました。投稿した文字から感情を分析して表情の画像を表示するもので、オンライン会議で使えるのではと思い立って作りました。アイデアを出すだけでなく、プロトタイプを作ることもできてとても楽しかったです。

参加する前はニーズから作るものだという固定概念がありましたが、上司から「BIGLOBEの技術的な強みを生かしてシーズから作ってもいいよ」とアドバイスがあり、そういう考え方もあるんだなと非常に参考になりました。

 

島袋:僕は人事部主催のデザインシンキング研修とビジネスアイデアコンテストに参加しました。エンジニア職やビジネス職の同期メンバーと取り組んで、アイデアを発散するフェーズでは非常に盛り上がりました。ですが、まとめるのが下手で(笑)、夜まで議論することもありましたね。議論を尽くすことでかなり仲良くなれたのも良かったです(笑)

新人の1年間でどのような成長をしたか

――― 新人の1年間を通じて成長したと思うところはありますか?

 

白井:内製開発と上流工程に携わったことで成長を感じています。内製開発では毎週プロダクトコードの一部分を取り上げ、もっときれいなコードにするにはどう修正したら良いかをチームメンバーで議論し、たくさんのことを学ばせていただきました。コードがきれいな状態だと世の中の需要に合わせ、素早く機能修正することができます。今後は主に上流工程である設計に携わりますが、現場から出てくるエンジニア視点ならではの意見とお客さま視点の意見を上手く取り入れられるようになりたいと考えています。

マインド的なところでは、以前は何かをする前に考えすぎるところがあったのですが、気にしなくなりました(笑) 手を動かしながら反応を見つつ、進められるようになって良かったと思います。小さく失敗することが重要だと学びました。

 

島袋:技術的に覚えることが多いので必然的に成長につながっています。内製でやろうという方針に加え、新しい技術に触れる機会も多いので、自社だけでなく社外で通じる技術が身につくこと間違いありません。実際のところ、この環境で技術を磨いたネットワークエンジニアの先輩方の中には、BIGLOBEを卒業して活躍されている方も多くいらっしゃいます。

ビッグローブマインドでは、「継続的に成長する」を心がけていると同時に、社会を支えるインフラを24時間365日動かしている部隊なので、「みんなを支える存在になる」という意識も常に持っています。部署のメンバーみんなが同じ意思と誇りをもって働いています。

 

今後の抱負と就活生へのメッセージ

――― 今後の抱負を教えてください。

 

白井:技術的なスキルをもっと高めて、それを活かしてお客さまに喜んでいただける新しいサービスを提案していきたいと思います。エンジニアであってもビッグローブマインドの「お客さま目線にたって、期待を超える」という意識は大事だと思っています。あわせて「継続的に成長する」も日頃意識しているマインドです。

また、「夏の自由研究」が楽しかったので、次は自作アプリを作りたいなと思っています。

 

島袋:まずは、技術者としてもっとスキルを身に着けたいです。今まではルータ単体の管理を任されていましたが、それだけでも、ベンダーさんや他のネットワークエンジニアの方々とのつながりが大きく広がりました。身につけたスキルや人脈を活かしながら、もっと広い視野で、ネットワーク・アーキテクチャー全体の設計なども経験してみたいです。

 

――― さいごに、就活生に一言お願いします!

 

白井:BIGLOBEは優しい人が多く、質問したらそれ以上のことを教えてくれるので成長につながります。就職活動のアドバイスとしては、面接では飾らずに素の自分を出して欲しいということをお伝えしたいです。それがお互いにとって良いことだと思っています。

 

島袋:同感です。BIGLOBEの面接は、話を真摯に聞いてくれて自分を引き出してくれるので、飾る必要は全くありません。そういう社風なので素直に臨まれたほうがいいです。

また、BIGLOBEは少数精鋭で仕事に取り組むので、さまざまな経験ができます。エンジニアとしての市場価値を高める環境がありますし、絶対成長できると思います。

 

――― ありがとうございました。ますますのご活躍を楽しみにしています!

 

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