Okinawa Open Days 2022でネットワーク自動化の研究をポスター発表し、来場者との対話を通じてより良い研究にするヒントをいただきました。おまけで沖縄の美味しいものもご紹介します。
先日映画館で『THE FIRST SLAM DUNK』を見て、感動しました。基盤本部の川口です。
はじめに
BIGLOBEは2021年8月から沖縄オープンラボラトリ(Okinawa Open Laboratory: OOL)の「Model Driven Network DevOps Project」に参加しています。このプロジェクトにはBIGLOBE、NTTコミュニケーションズ、TIS(アルファベット順)が参加し、会社を横断してネットワーク自動化の研究に取り組んでいます。2021年度の活動内容はこちらで紹介しています。
2022年12月にOOLが主催するOkinawa Open Days 2022(OOD)でポスター発表をしてきたので、その様子を(沖縄の魅力と合わせて)ご紹介します。
- 日時
- 2022/12/13 - 12/15
- 会場
- 沖縄県市町村自治会館(沖縄県那覇市旭町116-37)
OODは沖縄発・沖縄開催のICTイベントです。JANOGと比較すると、インターネットやネットワークに限らず、オープンソースソフトウェア、ICT教育、DXなど広い分野を対象にしています。
去年はオンライン開催のみだったのですが、今年はハイブリッド開催ということもあり参加登録数も2倍の450人ほど登録があったようです。実際参加してみて、思っていたより人が来てるなという印象でした。
なにやってたの?
OODでは、スポンサー企業を中心にブース展示があり、OOLのプロジェクトごとに簡単な展示が用意されています。私たちはModel Driven network DevOps(MDDO)Projectの取り組みをブース展示で紹介していました。前述した通り、思ったより人が来ていたのでブースも大盛況。セッションで発表するよりも時間を気にすることなく、ポスターやスライドの資料を持ち込んで丁寧に説明できるので、より深い議論ができました。
ブースに来ていただいた方から、「どういう実装なの?」「こういうのできたらいいよね」といったフィードバックをたくさんいただくことができました。自動化に強いエーピーコミュニケーションズさんのブースに行った際にもプロジェクトのことを聞かれたので、お互いの製品やプロジェクトについて情報交換をするという交流も生まれました。
ブース説明の様子
2日目にはkubernetes(k8s)アップストリームトレーニングというハンズオンに参加しました。k8sのハンズオンではあるのですが、k8sの開発コミュニティの紹介やコントリビュートについての解説が中心で、k8sのGitHubレポジトリに実際にPull Requestを発行する実践的な内容でした。
特に良かったのは、k8sのコミュニティ活動をしているSlackのワークスペースに招待してもらえたことです。チャンネル数が100を超えた大規模なもので、世界中の人がk8sの機能追加やカンファレンスについてチャットしている様子を目の当たりにすることで、良い刺激になりました。申請すれば誰でも参加できるみたいで、たくさんコントリビュートすればGitHubのレビュワーにもなれるそうです。k8sのカンファレンスも行ってみたいなと思いました。
最終日にはOOLのプロジェクトごとに発表があり、MDDO PJのリーダーのTIS萩原さんが発表しました。
発表資料
デモ動画もYouTubeにUPしてます(音声なしです)。
OODが終了した16日には、勢理客(じっちゃく)にあるNTTコミュニケーションズのビルにあるOOLのラボに行ってきました。プロジェクトの開発や評価で使っているサーバの本体を見たり、OOLの事務所を見たりしました。最終日は天気が悪く土砂降りだったので、NTTビルや空港に向かうまでが大変でした。
感想
私個人としては、ポスターや資料を使いながら対面で説明・議論するのが学生時代以来で、良い経験になりました。また、その対話を通じて、このプロジェクトの取り組みについて理解が曖昧な点を確認できる機会にもなりました。
1月のJANOG51では滝口が発表します。
OODが終わった16日には、もらったフィードバックを早速まとめて、発表内容に反映するためのふりかえりをやりました。JANOG51でもたくさんの意見をもらって、よりよいシステムができるよう頑張ります。
おまけ
沖縄は初めてだったので、ご当地のものをたくさん食べました。