企業活動において不可欠なのが外部のお取引先さまとの「購買活動」です。小さいものは文房具から、基幹システムの大規模発注まで、業務に関わるさまざまなモノが企業間でやりとりされています。そのやりとりの条件や品質などを会社として管理するのが購買スタッフ。BIGLOBEでは「業務管理部 購買グループ」がその機能を担っています。
今回は購買グループに新たに着任したお二人に、現在BIGLOBEの購買が目指す機能強化や、理想とするバイヤー像についてお伺いします。
左:重田 康雄 (しげた やすお)
コーポレート本部 業務管理部 購買グループ
2011年中途入社
右:木嶋 美希 (きじま みき)
コーポレート本部 業務管理部 購買グループ
2021年からBIGLOBEでパートナースタッフとして従事した後、2024年中途入社
- 異部門、異職種から購買グループに異動!その心境は?
- 目指すは「攻め」と「冷静」のバランスを併せ持つ購買バイヤースタッフ
- 外部から来たからこそ見えてくる業務効率化の課題。キーワードは「可視化」!
- 管理部門からの脱却を目指して!強いBIGLOBEを支えたい
異部門、異職種から購買グループに異動!その心境は?
―――購買グループを代表して、新たに着任した重田さんと木嶋さんにお越しいただきました!お二人は同じグループですが、チームが違うそうですね?
重田:はい。この4月から購買グループは3チーム制に編成されています。私は推進チームで購買の実務を担当しており、木嶋さんは企画チームで購買業務の設計や環境づくりを主に担当しています。その他に管理チームがあり、主にコンプライアンス面を担当しています。
―――業務について詳しくお聞きする前に、お二人のこれまでの経歴を聞かせてもらえますか?
重田:私は1996年にNECのグループ会社に入社して主にパソコン販売の業務に就いていましたが、当時NECグループだったBIGLOBE(※)に転籍しました。その後は固定回線の営業や営業管理部門など営業畑を歩いてきましたが、2024年4月に現所属の購買グループに異動してきました。
(※BIGLOBEは2014年にNECグループから独立後、2017年にKDDIグループとなる)
木嶋:私は2021年からパートナースタッフとして、BIGLOBEの法人営業部門のアシスタントを担当していました。営業支援グループでの営業事務に加えて、ツールを使った業務の効率化や自動化といった改善活動にも携わってきました。その後BIGLOBEの正社員採用試験にエントリーして採用となり、2024年4月から購買グループで正社員として働いています。
―――お二人とも購買とは無関係の部署からのキャリア転換なんですね!重田さんは営業からスタッフ部門への大幅転身となった訳ですが、異動の際の心境はどうだったでしょうか?
重田:購買グループへの異動は予想もしていなかったことで、とても驚きました。全く経験のない業務でしたので戸惑いもありましたが、逆に今まで知らなかったことを「これから知っていく」楽しさや、新しいことにチャレンジするやりがいも感じました。そのため、この異動を非常に前向きに考えることができました!
―――木嶋さんは、購買グループの正社員への転身の経緯は何があったのですか?
木嶋:BIGLOBEに従事して3年目という節目が私にとっての契機でした。ちょうどその頃、正社員としてキャリアアップを目指したいと考えていた矢先に、偶然にもBIGLOBEの購買グループでの採用募集を知ることになったんです。未経験の分野でしたが、逆に購買で得られる知識や経験が今後のキャリアアップに活かせるのではないかと思い、エントリーを決意しました。
目指すは「攻め」と「冷静」のバランスを併せ持つ購買バイヤースタッフ
―――4月にお2人が着任したタイミングで購買グループは3チーム制に再編成されましたが、人員強化中なのでしょうか?
重田:はい。人員強化の背景には、将来にわたってBIGLOBEの購買業務を支えうる人材が必要だという理由があります。人材不足が叫ばれる今、特に未来のリーダーとなる中堅社員や若手社員の確保が求められています。これは、他社や他部門でも共通する課題です。その中でも、購買グループでは特にバイヤー人材の強化を進めていきたいと考えています。
―――バイヤー強化を感じたというその背景には何があったのでしょうか?
重田:2024年4月から、BIGLOBEの業務システムを再構築するプロジェクトがスタートしたことは大きいです。
このプロジェクトは、BIGLOBEがサービス発足当時から追加と改修を重ねてきた業務システムを刷新するための2年がかりの大プロジェクトです。直近で第一フェーズの発注までこぎつけました。
私はこのプロジェクトに購買スタッフとして発注業務に関わっているのですが、その経験はそれまで自分が描いていた「購買」というイメージを大きく変えるものでした。
営業時代から抱いていた購買業務のイメージは「事務処理」や「ルール遵守」といった「守り」の印象が強くありました。
しかし、今回のように発注規模が大きいプロジェクトでは、「正しい工数の見積りなのか」「適正な納期設定や見積り金額なのか」といった点を、主体である購入要求部門と共に、正しく査定する必要があると感じたのです。まさに「攻め」の購買ですね。もちろん今回はそのために必要な知識がまだ十分ではなかったため、購入要求部門の力を借りて教えてもらいながら、購買グループとしての査定を何とか行いました。
バイヤーとしての知見を蓄積していくと同時に、人員を補強していくことで購買グループのレベルアップを図りたいと考えています。単なる管理部門としてだけではなく、現場と共に歩める組織でありたいという思いで体制強化を進めている最中です。
―――それが「攻め」の購買ということですね!
重田:一方で、私たち購買スタッフは、購入要求部門と全く同じスタンスではいけないと感じています。購買においては、BIGLOBEあるいはKDDIグループとしてのルールやポリシーに則ることが大前提であり、現場からの要望であっても、それに反することには応じられません。
たとえば長年の付き合いがある発注先であっても、慣例に縛られず価格交渉を行うコストダウンの意識や、コンプライアンス遵守など、一歩引いた視点や冷静な判断が求められます。こうした姿勢で事業を支えることが購買スタッフの役割であると強く感じています。
外部から来たからこそ見えてくる業務効率化の課題。キーワードは「可視化」!
―――今度は木嶋さんの業務についてお伺いします。企画チームでの業務や職場の雰囲気はどういったものでしょうか?
木嶋:業務管理部購買グループは、会社のスタッフ部門であるコーポレート本部に所属しています。この本部には長年勤めているベテラン社員も多く、落ち着いた雰囲気ですね。プロフェッショナルが多く在籍しているため、慣れない業務についても手厚いサポートや教育をしっかりと受けることができています!
以前、法人営業部門で勤務していた時には、営業アシスタントとして営業事務を担当しながら、事務作業の効率化にも取り組みました。具体的にはRPAなどを活用して業務の省力化や自動化をすることで効果をあげてきました。このような経験から、購買グループの業務において非効率な部分を感じることもありましたが、外部から来たからこそ見えてきた視点を活かしつつ業務にあたっています。
―――今取り組んでいる具体的な業務例があれば教えていただけますか?
木嶋:私が今取り組んでいるのは、購買業務の「可視化」「標準化」の推進です。
購買においては必ず守らなければならない「ルール」があり、そのためのフォーマットなどが定められています。しかし正直なところ、運用の目的や手順が十分に伝わっていないために結果として問い合わせに工数がかかってしまったり、購入要求部門にストレスを与えてしまっている部分があると思います。また、これまで業務が属人化しがちだったことにより、不明瞭な作業や余分な工程が発生してしまうことも課題でした。
現在は、改めて購買業務を横断的に点検し、作業手順を整備したり、購買に関して理解してもらいたい事項を明文化したりしながら、購入要求部門との連携を強化すべく課題に取り組んでいます。こういった「可視化」「標準化」に向けた課題が明確になったのも、法人営業部門にいた際の効率化推進の経験が活かされていると感じます!
―――木嶋さんがチームに合流して課題抽出への新しい視点が生まれているようです。組織としてはそれをどう受け止めているのでしょう?
木嶋:私はまだ購買業務について勉強中で、経験や知識も不足していますが、そのような中でも私の小さな気づきやアイデアにも耳を傾け、一緒に解決方法を考えてくれています。購買グループのメンバーとなり間もないですが、課題解決や改善といったグループの方向性が自分の役割とマッチしていると感じますし、やりがいや成長につながっていると思います!
管理部門からの脱却を目指して!強いBIGLOBEを支えたい
―――新しく購買のバイヤーとなった重田さんの、これまでに感じた「やりがい」「達成感」があれば教えていただけますか?
重田:やはり各種の大きなプロジェクトに参画して発注にこぎつけたことは大きな達成感となります。特に印象深かったのは、購買担当者として見積り査定の際に直面した数多くの課題に対して、プロジェクトメンバーが何を聞いても丁寧に答えてくれたことです。時には自部門以外の本部長クラスの方からレクチャーをしてもらったこともありました。このプロジェクトの重要性が背景にあることはもちろんですが、こうした経験を通じて、購買グループは管理部門から脱却しないといけない、そして期待に応えなければならないという思いを強く持ちました。
―――重田さんや木嶋さんのような新しい戦力が加わっている購買グループですが、これからどういった方の参画が必要だと考えていますか?
重田:スキル面では、開発案件の見積査定ができるようなシステム開発の経験者、もしくはプロジェクトリーダーの経験がある方が良いと思います。事業領域では通信業やインターネット接続プロバイダーの経験、また異業種であっても購買バイヤーとしての経験もベターです。
マインド面では、前向きで自分の意見をしっかり主張できる方が望ましいです。BIGLOBEの購買グループは決して大所帯ではありません。ですが現在、社内では大規模プロジェクトが進行中で、チーム編成が発足し改善活動にも着手しはじめたタイミングです。決して埋もれることなく、レギュラー入りは約束されている環境です!自分の知見を活かしたいという積極的な方が良いですね。
木嶋:私も購買グループの組織にそういう雰囲気を感じています。自分の意見を語る時、必ず耳を傾けてくれて実現を一緒に考えてくれる組織風土があります。自分の意見をはっきり言える方、そして組織を変える意志のある方が向いていると思います。
―――最後に入社を検討されている方へのメッセージをお願いします。
重田:BIGLOBEの良い点は、人の優しさや真面目で優秀な人材が多いことです。また、挑戦することに価値観が置かれている組織でもあると思います。BIGLOBEをより良い組織、強い組織にしていくために、一緒に変化に挑んでいただける方と一緒に仕事をしたいと思います!
―――ありがとうございました。これからのBIGLOBEを支える熱い意志が伝わりました。今後のますますの発展を願っています!
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