
BIGLOBEは2025年、新しいロゴとスローガン「好きが、未来を変えていく。」を発表しました。
2017年以来の大規模なブランド刷新は、全社員が投票などで参加する民主的なプロセスを経て実現。社員一人ひとりが誇りと働きがいを持ち、未来に向けて挑戦できる企業文化を育むための想いを込めて作りました。
本記事では、この一大戦略の全体を指揮した執行役員の中川圭子にインタビューを実施。その背景にある経営層の視点、未来への明確なビジョン、そして社会やお客さまへのメッセージを深掘りします。
新しいブランドが生まれるまでの変遷
—— 今回、BIGLOBEのブランドを一新しました。まずは、そのきっかけを教えてください。
以前、大きなブランド変更があったのは、コーポレートロゴを変えた2017年9月になります。その当時の経緯としては、BIGLOBEモバイルの格安SIMスマホを大々的にアピールしていくタイミングだったので、若者のユーザーに向けて受け入れられやすい細くてスタイリッシュなデザインのロゴを作ったのです。

ただ、BIGLOBEの認知率を上げるための宣伝広告や看板などでロゴを掲載した際に、目立ちにくいという問題が浮上しました。また、現在の主力サービスであるインターネットの光回線「ビッグローブ光」だけは、名称およびロゴがカタカナだったので、同時に変更しようという想いがあったことがスタート地点です。
—— ロゴの視認性や自社サービスとの統一感などが、企業のブランディングにとって不可欠だったと。
そうですね。以前から課題には挙がっていたのですが、やはり会社の顔であるロゴを変えるというのは大きな決断になるので、タイミングも大事な要素でした。
2021年に主要商材を光回線にシフトしたこともあり、先ほど挙げたカタカナとアルファベット表記の統一ができていないなどの課題は早急に対応すべき懸念事項でした。
—— なぜ、このタイミングに?
最終的に、背中を押していただいたのはお客さまからの声です。SNSの声では「ビッグローブ光」を、アルファベットで「BIGLOBE光」と書いているお客さまがほとんどだったことが変更する決め手となりました。それが、2023年度末のことで、2024年から本格的にブランド再構築プロジェクトが動き出し、2025年に新しく生まれ変わったという流れです。

—— ロゴに加えスローガンも新たに作りました。その背景についてもお聞かせください。
BIGLOBEが事業を展開している通信業界は、生活インフラとして利用できることが「当たり前」と認識されています。一方で、接続できないといったトラブルが発生すると、それが直接マイナス評価やクレームにつながりやすいという側面があります。
通信サービスは、空気や水と同様に、その存在が意識される機会が少ないビジネスなのです。
とはいえ、人々のライフスタイルを豊かにし、日々の生活に欠かせないサービスを扱っているという誇りを、社員一人ひとりが持つことは極めて重要です。スローガンは、そのための旗印として作りたいと考えました。
—— 「旗印」の言葉として。
はい。同様の意味合いで、企業の存在意義を示すパーパスがあります。今回のプロジェクトは、その言葉を軸に、社会に共感を呼び起こし、ブランド価値を高めるという活動の一環で取り組みました。
例えば、働く人の企業へのエンゲージメントはお給料が良いというだけでは高まりません。この企業でやりたいことができるから働きたい、そういう気持ちが生まれることが大事な時代に、パーパスブランディングとしてのスローガンが必要だったのです。
—— BIGLOBEには「つながる歓び、つなげる喜び ~人・企業・社会をやさしくつないで、新たな価値と豊かな社会を創造します~」という企業理念があります。その軸を意識しながらスローガンを作っていったのですね。
そうですね。この企業理念は、基本的に通信会社としての責務という部分の意味合いが大きくあります。この軸を大切にしながらも、生活者のライフスタイルにどのようにコミットしていくかというところを対外的にアピールしていく言葉にしたいと考えました。
同時に、社員にとっても、やりがいや誇りにつながるようなものをスローガンで表現できればと思いました。
民主的プロセスで生まれた、新ロゴとスローガン
—— 今回のブランド再構築プロジェクトには全社員参加型のプロセスを取ったと聞いています。その背景を教えてください。
そうですね。今回、ロゴとスローガンの策定にあたっては、全社員参加型という珍しい取り組みを行いました。よくあるリブランディングのプロジェクトは、一部の経営層やプロジェクトメンバーのトップダウンで決まるケースが多い傾向にあると思いますが、私たちは全社を巻き込んだのです。ある意味、 「チームビッグローブ」を掲げるBIGLOBEらしい取り組みではあるのですが、今回のような取り組みに於いてはレアケースだと思います。
—— 具体的にはどのように?
まず、ブランド再構築プロジェクトとして、コアメンバーを各部門から30名以上選出しました。BIGLOBEは、自社サービスを運営している企業なので、営業や開発、企画職をはじめ、他にも法務やデザインなどいろいろな部門の社員がいるのが特徴で、今回は各所から幅広くメンバーを募集しました。その後、チームに分かれてワークショップを実施したり、要所要所で全社員アンケートを行ったり、ロゴやスローガンについて考える機会を広く求めたのです。
正直、こういう方法をとることで、意見がまとまらなかったり、誤解のもとアンケートに答えて、本来の想いとは違う方向に着地してしまうことがあるかもしれないという不安もあり、経営サイドとしては怖い一面もありました。
とはいえ、BIGLOBEは「良くも悪くも」自由でフラットな組織なので、社員全員が意見を出し合うような民主的なプロセスが社風にもあっていたため、この方法で決めました。

—— その結果、スローガンは「好きが、未来を変えていく。」という言葉になりました。中川さん自身はこの過程は、どのように感じましたか。
最終的に、社員投票で決定したという形をとって良かったと思いますし、スローガンに関しても「BIGLOBEらしい」と感じました。やはり今の時代、活力とか原動力のパワーの源になるのは「好き」という気持ちだと思うんですね。
何か新しい挑戦をしたり、続けたりしていく際に、その気持ちがないとやっぱり大変ですよね。一昔前であれば、会社から指示されたことを黙々とこなす時代もあったかもしれませんが、今は自分自身が好きでやりたいと思えることをすることが、自分にとっても会社にとってもパワーにつながり、社会の豊かさにもなるのかなと感じています。
—— 「好き」のパワーは大きいですよね。
実は、2000年代にはBIGLOBEのユーザー認知率が90%以上あった時代もあり、その頃はコンテンツビジネスが事業の軸で、「好き」が原動力になっていた企画も多くありました。そのため、過去のBIGLOBEの歴史からみても「好き」は大事なキーワードですし、今もみんなが持っている自由で協力的な社内カルチャーにもつながっているのかなと思っています。
—— 会社の顔であるロゴも変更されました。その過程で意識されたことがあれば教えてください。
ロゴを変更するにあたっては、競合企業のロゴと比べてどう見えるかといったエビデンスも提示しながら、役員と社員のみんなに投票していただきました。色味に関しても、ブルーというBIGLOBEのブランドカラーを軸に、スマートフォン、パソコンなどのデジタルデバイスの画面上で見た際に、しっかり力強く発色よく目に入ってくるカラーを意識しました。
新しいブランドカラーに合わせてBIGLOBE公式キャラクターである「びっぷる」も、色味の修正を行いました。実は、以前のコーポレートロゴにはびっぷるが入っていたのですが、今回はそれを抜いて、ロゴではなくキャラクターとしての立ち位置を明確にしました。

未来のBIGLOBEへの想い

—— ブランドが新しくなったことで、今後どんな効果を期待しますか。
社内に向けたインナーブランディングは、若手社員のリーダーを中心に、認知から理解へ、そして実際にそれを行動に移していくといったプログラムを進めています。
例えば、この新しいスローガンを通して、社員一人ひとりが「好き」を起点としたコミュニケーションでつながる仕組みを、現在計画しています。会社では業務の話が中心になりがちですが、数ある企業の中からBIGLOBEを選んでくれた仲間として、互いの得意なことや好きなことを知ることで、社員の世界が広がり、会社に来るのが楽しみになるといった気持ちが生まれることを期待しています。こうしたポジティブな感情が、会社へのエンゲージメントを高めることにつながればと考えています。
社外に向けたアウターブランディングは、この新しいスローガンとロゴが対外的にしっかり伝わるような企画を準備しています。すでに、名刺などは更新し、自分の「好き」が伝わるびっぷるのイラストを個別につけたり、ラインカラーを10色の中から選べたりと工夫を取り入れています。

さまざまなステークホルダーと名刺を交換した際に、そこから生まれる会話も変化していくと思います。私たちが何を考え、未来に向けて今何を成し遂げようとしているのかを、このスローガンやロゴを通して伝えていくきっかけになればと願っています。
—— 今回のブランド再構築は経営戦略にも影響を与えると思います。どのような方向性を考えていますか。
現在、当社の主力商材がインターネット光回線なので、第2、第3の事業の柱を作っていくというミッションが経営陣にはあります。
その中で、今回のスローガンにある「好き」を意識することで、社員同士の知らなかった一面が再発見され、そこから新しいサービスやビジネスが立ち上がる可能性もあると思っています。
新規事業を何としてでも作らないといけないという「やらされている感覚」で生み出すのは厳しいと思うので、最初は遊び心があるところからでも、新しいきっかけを生み出せればと考えています。
—— 最後に、中川さんご自身が未来のBIGLOBEをどのように描いているかお聞かせください。
BIGLOBEで働く一人ひとりの社員が働きがいや誇りを持てるような会社にしたいですね。私たちは一日の中で、平日は寝る時間以外は仕事に使う時間が多いので、その間をポジティブに過ごして欲しいと思っています。好きな会社で楽しい仕事をしたり、自己成長につなげたり、その結果、会社の収益も上がっていくような、幸せの循環を生み出していきたいですね。
—— 本日はありがとうございました!
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