
こんにちは!BIGLOBEのAI分析推進部に所属している、2025年4月入社、新人のAです。
突然ですが、皆さんは「クラウド技術」にどのようなイメージをお持ちでしょうか?「難しそう」「どこから手をつければいいか分からない」と感じている方も少なくないかもしれません。
実は私も、ほんの数カ月前まではその一人でした。しかしこの度、入社後約5カ月という期間で、13個のGoogle Cloud認定資格を取得することができました。
この記事では、私のようなクラウド初学者だった新人が、どのようにして短期間で目標を達成できたのか、その具体的な学習戦略や活用した社内制度、そして資格取得で得た知識を日々の業務にどう活かしているかについて、余すところなくお話しします。
クラウド学習に興味がある方、これから資格取得を目指す方、そしてBIGLOBEのカルチャーに興味を持ってくださった方々の参考に、少しでもなれば幸いです。
※本記事で紹介するのは、あくまで私個人のハイペースな挑戦です。この記事が皆さんにプレッシャーを与えることを意図するものではありません。ご自身の業務や学習スタイルに合わせて、最適なペースで学習を進めるための一つのサンプルとして、気軽に読んでいただけると嬉しいです。
- 取得した資格一覧
- 挑戦を支えたBIGLOBEの学習支援制度
- 私のGoogle Cloud学習法 2つのポイント
- 短期間で成果を出すための効率化のコツ
- 受験形式(オンサイト/オンライン)について
- おわりに
取得した資格一覧
まずは、今回取得した13個の資格を、私が感じた難易度とともにご紹介します。難易度は星の数で表しております。
| 資格名 | 言語 | 取得日 | 難易度(※個人の主観です) |
|---|---|---|---|
| Associate Cloud Engineer | 日本語 | 2025年05月11日 | ⭐ |
| Professional Cloud Architect | 日本語 | 2025年07月29日 | ⭐⭐ |
| Professional Data Engineer | 日本語 | 2025年08月07日 | ⭐⭐⭐⭐ |
| Professional Cloud Developer | 日本語 | 2025年08月11日 | ⭐⭐ |
| Professional Cloud DevOps Engineer | 日本語 | 2025年08月14日 | ⭐⭐⭐ |
| Professional Cloud Security Engineer | 日本語 | 2025年08月17日 | ⭐⭐ |
| Professional Cloud Network Engineer | 日本語 | 2025年08月21日 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| Professional Machine Learning Engineer | 日本語 | 2025年08月26日 | ⭐⭐⭐ |
| Professional Cloud Database Engineer | 英語 | 2025年08月28日 | ⭐⭐ |
| Associate Data Practitioner | 英語 | 2025年09月01日 | ⭐⭐ |
| Cloud Digital Leader | 日本語 | 2025年09月02日 | ⭐ |
| Generative AI Leader | 日本語 | 2025年09月02日 | ⭐ |
| Associate Google Workspace Administrator | 日本語 | 2025年09月02日 | ⭐ |
挑戦を支えたBIGLOBEの学習支援制度
これだけの数の資格を、なぜ新人の私が短期間で取得できたのか。その最大の理由は、私個人の頑張りだけではなく、BIGLOBEの手厚い学習支援制度があったからです。
実際に私がフル活用させていただいた制度を、具体的な活用法と共にご紹介します。
1. Udemy Business
BIGLOBEでは、オンライン学習プラットフォーム「Udemy Business」を法人契約しており、社員は対象講座を追加費用なしで自由に受講できます。クラウド関連の講座も非常に豊富で、私はまずここで各資格の全体像を掴むことから始めました。
2. Eラーニング受講費補助
Udemy Businessに対象講座がない場合や、より専門的な内容を学びたい場合でも、この制度が助けになります。個人で購入したオンライン教材の費用を会社が補助してくれるため、学習の選択肢が格段に広がります。
3. 資格試験の初回受験料無料
これが最も大きな後押しになった制度かもしれません。BIGLOBEでは、Google Cloud認定資格をはじめとする多くのIT資格の初回受験料を、全額会社が負担してくれます。1つあたり数万円することもある受験料を気にすることなく、「まずは受けてみよう!」と次々に挑戦できたのは、この制度のおかげです。
4. 合格時の報奨金制度
さらに、資格に合格すると会社から報奨金が支給されます。これは学習への直接的なモチベーションに繋がりました。「次の試験に合格したら、好きな食べ物を食べよう」といった具体的な目標を持つことができ、学習のサイクルを楽しく回し続ける原動力になりました。
これらの制度がなければ、金銭的にも精神的にも、5カ月で13個という挑戦は不可能だったと断言できます。BIGLOBEには、社員の「学びたい」という意欲を全力でサポートしてくれる文化が根付いていると感じます。
私のGoogle Cloud学習法 2つのポイント
会社の制度を最大限に活用しつつ、私が実践した具体的な学習法を2つのポイントに絞ってご紹介します。
ポイント1:Udemy教材の徹底活用
前述の通り、学習のベースはUdemyでした。私が教材を選ぶ際に意識していたのは、「レビュー評価の高さ」と「解説の丁寧さ」です。Udemyには玉石混交の教材があるため、購入前には必ずレビューに目を通し、特に「解説が丁寧」といったコメントがあるものを選ぶようにしていました。
模擬試験を何度も繰り返し解き、分からない部分はAIに聞いて復習する、というサイクルを徹底しました。
ポイント2:Geminiに「なぜ?」を問い続け、理解を深める
模擬試験で間違えた問題や、ブログを読んでも腑に落ちない概念に直面した時、私の最高の"壁打ち"相手になってくれたのが、Geminiをはじめとする生成AIです。
私が特に意識していたのは、「なぜこの選択肢が正解なのか」だけでなく、「なぜ他の選択肢は間違いなのか」を徹底的に言語化させることでした。
例えば、ある問題の正解が「署名付きURL」だった場合、ただそれを覚えるのではなく、Geminiに「この問題でIAMロールを使ってはいけないのはなぜ?」「公開アクセスとの違いは何?」といった質問を、自分が完全に納得できるまで投げ続けます。単なる暗記ではなく、各ソリューションのメリット・デメリットや使い分けを体系的に理解することができました。
短期間で成果を出すための効率化のコツ
次に、複数の資格を効率的に取得していくために、私が実践していたちょっとしたコツをご紹介します。
Associate資格も気を抜かない
「Associate」という名前から、入門レベルの簡単な試験だと油断してはいけません。問われる知識の範囲はProfessional資格と重なる部分が多く、問題文がシンプルである、という違いこそあれ、決して難易度が格段に低いわけではありません。
関連範囲の資格はまとめて受験する
Google Cloudの認定資格は、それぞれが独立しているようで、知識範囲が重複しているものが多くあります。例えば、「Professional Cloud Developer」と「Professional Cloud DevOps Engineer」は、アプリケーションのライフサイクル全体をカバーしており、重複範囲が広いです。
このように関連性の高い資格は、期間を空けずに連続して受験することで、一度インプットした知識を最大限に活かすことができます。私も意図的に受験スケジュールを組み、知識がフレッシュなうちに次々と挑戦していきました。
英語試験の文章量に注意
一部、日本語に対応していない試験や、あえて英語で挑戦したい場合もあるかと思います。私も「Professional Cloud Database Engineer」は英語で受験しました。Professionalレベルの英語試験は、問題文や選択肢が長文になる傾向があります。技術的な知識があっても、長文読解に時間がかかってしまうと、時間切れのリスクが高まります。英語での受験を検討している方は、技術英語の長文を素早く正確に読み解く練習も並行して行うことをお勧めします。
受験形式(オンサイト/オンライン)について
受験形式には、テストセンターで受験する「オンサイト」と、自宅などで受験できる「オンライン」の2種類があります。
個人的には、PCやネットワーク環境が完全に整備されており、試験に集中しやすいオンサイト受験をお勧めします。
しかし、私のように短期間で多くの資格取得を目指す場合、テストセンターの予約が埋まっていて希望の日時に受験できないこともあります。スケジュールの都合で、オンライン受験を選択せざるを得ない場面も出てくるでしょう。
オンライン受験の際は、静かで誰も入ってこない個室と、PC内蔵または外付けのWebカメラが必須です。会社の貸与PCでは、セキュリティソフトなどの影響で受験できないケースがほとんどなので注意が必要です。また、机の上にはPCとマウス以外何も置けないなど、非常に厳格なルールが定められています。トラブルを避けるためにも、事前に公式サイトで要件をしっかりと確認してください。
おわりに
入社から5カ月間、無我夢中で駆け抜けてきました。13個という数字はあくまで結果ですが、この挑戦を通じて得られたGoogle Cloudに関する体系的な知識、そして「やればできる」という自信は、私にとって何物にも代えがたい財産となりました。
そして何より、このような挑戦を温かく見守り、応援してくれた上司や先輩、そして手厚い制度でサポートしてくれた会社には、感謝しかありません。
この記事が、これからクラウド学習を始めようとしている方、資格取得という目標に向かって頑張っている方、そしてBIGLOBEという会社に興味を持ってくださった方にとって、少しでもポジティブな刺激となれば、これ以上に嬉しいことはありません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。