BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

新入社員向け研修で「最後まで読ませる文章作成講座」をやったら面白い文章が生まれた

みなさん、こんにちは。TechBlog編集部 堀内です。

4月にBIGLOBEへ新入社員が入社しました。

弊社の技術研修は現場の第一線で活躍しているエンジニアや管理職が自ら企画して、研修を実施しています。 技術研修ではプログラミングや、社内業務の内容を中心に教えていますが、今年はこんな講座を行いました。

「最後まで読ませる文章作成講座」

「最後まで読ませる文章作成講座」の狙い

いつもBIGLOBE StyleやTechBlogをお読みいただきましてありがとうございます。

これらのメディアもBIGLOBE内のいくつかの部署の社員が集まって作成、編集しています。 TechBlogは技術部門の社員が編集部を運営しており、社内で活躍するエンジニアが実際に寄稿しています。

 「文章を書くことが苦手なので寄稿を遠慮したい」

 「書き方が分からない」

TechBlogを始めた当初はこのような声があり、寄稿してくれるエンジニアを見つけるのが大変でした。

実際に仕事で行っていることは凄いことなのに、それをアウトプットすることが苦手なエンジニアが多いことがわかりました。

それであればと、ブログ記事作成に役立つテクニックや考え方を教えるために文章作成講座を企画しました。この講座をまずは新入社員に受講してもらい、今後のTechBlogへの寄稿時に活用してもらうことにしました。

これからTechBlogを書く機会がある新入社員向けに、「最後まで読ませる文章作成講座」と題して、講座を行いました。

「最後まで読ませる文章作成講座」の概要

主にこんなことをお伝えしました。

  • 読者目線で文章を書く

  • 読者が読みやすい文章を書く

  • 読者が飽きずに最後まで読んでもらえる文章を書く

どれも基本的なことですが、いざ執筆を開始すると忘れがちなことですがとても大切なことです。

どのように書けば読者にとって読みやすくなるのか、といった辺りを 事例を交えながら説明しました。

受講者の声

講座を受講してくれた新入社員からこんな声がありました。

  • 文章を書く上でどれだけユーザ目線になれるのかということが、非常に大切であるとわかりました。

  • 書き始めると文章の着地点を忘れがちになってしまった。しかし、書ききる経験ができたのがよかったです。

  • 読み手が読む気がなくすときってどういうことか分かったところが良かったです。

少しでも役に立つ講座が実施できて、私も大変うれしく思いました。

実際に新入社員が執筆した文章を紹介します

講座の最後には、自分でタイトルや内容を考えて、好きなように文章を書いてもらいました。

その中で私が面白いと思った文章を代表して紹介します。

こんな点を面白いと感じました。

  • 人間関係をカレー作りと見立てて読者にわかりやすく記載している

  • 文章が読みやすく、飽きずに最後まで読めた

ぜひお読みください。

人間関係はカレー作りだ

佐藤駿


さっそくですがみなさん、「人間関係について考えてみましょう~」

....。

いま「ウッ...イヤダ...。」って思いましたね?

その気持ち分かります。世の中には色々な人がいるし、人付き合いは意外と面倒だし。 でも、私たちは何かしらのコミュニティに属していて、人間関係について考えることを避けられないでしょう。

どうにかして、面白く考えられないかなあと悩んでいたとき、私が週一でやっているカレー作りがヒントになりました。 作っているときに、人間関係とカレー作りって似ているなあって思って、カレー作りをベースに人間関係についてちょっと考えてみたいです。

「ああ、それならまぁ...。」と思いました?(思ってください)

では、さっそく考えてみましょ♪

具材(性格)にはどんな特徴があるかな?

具材には色々な特徴がありますよね。
硬い、やわらかい、くさい、重い、軽い、などなど。
例えば、人参は硬くて火が通りにくく、ジャガイモは煮込むと溶けていきます。私はいつのまにか「ジャガイモが消えていた!」なんて経験があります。なので、こういった特徴を理解したうえで、刻んだり炒めたりしないと、出来栄えに大きな影響がでます。

人間にも、控え目な人、怒りっぽい人、ドライな人、おせっかいな人、元気いっぱいな人など、色々なタイプがいます。
人間関係では、相手の性格を理解していないと、何気ない言葉で傷つけたり、不快にさせてしまいますよね。そのため、どういう特徴があるのかを観察したり、仕草や話し方を細かく見てあげなきゃいけないと思います。
自分なりに知ろうとすることが大事ですね。

それがまず、下準備になるでしょう。丁寧にね。

火加減はどう?

具材を炒めるとき、最初から強火で炒めると、表面だけよく焼けていて中は生なんてことありますよね。逆に、慎重になりすぎて、弱火でいつまでたっても火が通らないことも。

普段、人と接するとき、特に初対面の人と出会ったとき、最初から強火じゃないですか? 「え?今なんて言った?」「そんなこともわからんの?」 初対面でこんな口調の人、嫌ですよね。

でもたまにいますよ!

私はおびえたりはしませんが、本当に嫌な思いをしちゃう人もいますよね。 本人は無意識なだけかもしれないけど、言葉、態度の火加減、上手に調整できたらいいと思います。

何かを強く促したいときは強火、そっと寄り添いたいときは弱火など、時と場に応じて火加減を調整してみてほしい。 そしたらきっと、伝えたい思いがしっかり伝わる(火が通る)かな。

煮込み作業は注意してね

カレーの煮込み作業、この段階が一番気をつけなきゃいけないですね。 火加減はもちろん、一瞬たりとも目が離せませんよ!

全体を見渡して、ルウと具材を混ぜ混ぜして、いわゆる乳化(油と水をマッチ)させなきゃいけません。急いで強火にすれば、焦げて美味しくなくなってしまいます。弱火で、時間をかけてじっくりコトコト煮込むことで美味しくなっていきますよね。

人間関係も同じで、ゆっくり時間をかけながら、関係を築いていくことで、お互いに心の底まで理解しあえる関係になると思います。なかなか距離が縮まらなくて、焦ったり落ち込んだりするかもしれませんが、時間と手間隙をかけていい味(関係)にしましょう。 個性を認め合い、主張を理解し、全体が馴染んだ時、きっといい味になるはず。

寝かせることも大事かも

みなさん「なんか、二日目のカレーってうまいよなあ」って感じた経験ありませんか? 「翌日のカレーは美味しさが増す」これ常識ですよね。
(※食中毒が怖いので寝かせ方は要注意です。)

人間関係も、一度寝かせてみません?

人間関係が嫌になった時、怒りが爆発しそうになったり、悩みをたくさん抱えてしまったときに、「もう嫌だ!(美味しくない!)」と言って、簡単に人間関係をゴミ箱に捨てるのではなく、一晩寝かせてから味を確かめてみてほしい。

寝かすことでうまみ成分が引き出て、「あら、意外といいじゃん」とか、時間が悩みを解決してくれるかも。

少し人間関係の外に出て、悩みを放置したり、振り返ったりする時間も大事だと思いますよ。

さいごに

『人間関係はカレー作り』という題名に相応しい内容か自信がないですが...(笑)

 ・他人の個性を大事にすること
 ・接し方を気を付けること
 ・時間をかけてゆっくり関係をつくっていくこと
 ・人間関係が嫌になったら寝かせてみること


など、カレー作りと比較?しながら人間関係をつくる上で心がけたいことを書きました。

カレーも人間関係も、自分だけのオリジナルな作り方を見つけられるといいですね~。

みんなでカレーを作って食べたい。

以上。:)

おわりに

いかがでしたでしょうか。本記事ではこんなことをご紹介しました。

  • BIGLOBEでは、第一線のエンジニアが、新入社員に対して直接研修を行っている

  • 技術的な研修だけでなく、文章作成講座を今年から行ってみた結果、面白い文章を書く人がいた

BIGLOBEでは、ビジネスマナーはもちろんのこと、実際の業務に即したこともエンジニアが企画検討して新入社員へ研修を行っています。

文章作成講座を実施し、読者目線を意識したTechBlogを執筆できるように結び付けていきたいと感じています。