BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

長期エンジニアインターンレポート~ネットワークチームで取り組んだカリキュラムをご紹介

こんにちは。BIGLOBE Style編集部の吉田です。

BIGLOBEでは9月に約3週間のインターンシップを行いました!
参加したのは、2名の学生(大学3年生と、大学院1年生)。どんな取り組みをして何を学んだのかインタビューをしましたので、インターンシップ最終日の成果発表会の様子と共にご紹介します。
最後には弊社受入側のインタビューもありますので、よろしければご覧ください。

※撮影時のみマスクを外しています。

インターン 大学3年 末續さん

末續 時希(すえつぐ いつき)さん
長崎県立大学 情報セキュリティ学科 3年

末續さんが取り組んだカリキュラム

・ISP(Internet Service Provider)の基礎知識を習得、疑似ISP網の構築
BGP(Border Gateway Protocol) における経路制御の演習
IRR(Internet Routing Registry)を活用した業務の体験
データセンターでのPNI(Private Network Interconnect)接続と離線作業

BIGLOBEをインターン先に選んだ理由

大学のカリキュラムの一環です。ネットワーク基盤のセキュリティを研究していて、プロバイダーに興味があったので、いくつかある候補の中からBIGLOBEを選びました。せっかくの機会なので、東京で経験してみたいという気持ちもありました(笑)

 

インターンシップでの目標

1つ目は、この業界の具体的な仕事のイメージをつかんで取り組み方を学ぶこと。2つ目は技術的なレベルアップです。

 

インターンシップのカリキュラムについて

ISPの基礎知識を習得、疑似ISP網の構築

オペレーションセンターへ出向いてルーターを物理的に構築し、遠隔操作できるように設定を行いました。ホスト名の設定、AS番号の設定、インターフェースの有効化などです。
ルーターを触ったことがなかったので、全てが新鮮で楽しかったです。

 

BGPにおける経路制御の演習

通信経路を制御するBGPの特性を活かして、意図した経路制御を実現するのですが、ここはかなり苦戦しました。一緒にインターンを受けていた院生の真崎さんに助けてもらいました。

 

IRRを活用した業務の体験

IRRに関する業務の補助ツールをGAS(Google Apps Script)で開発しました。当初は登録情報を自動メンテナンスするツールの開発を予定していましたが、時間とスキルの兼ね合いでテキスト比較ツールの開発へ軌道修正しました。

GASと連携して結果ファイルをGoogle Chatに送信させる機能をつけることを目標として、自分で調べたり社員の方にアドバイスをもらったりして、やり遂げることができました。本当ならスプレッドシートで自動実行したり、結果を直接Google Chat上に出したりしたかったので、その点が少し悔やまれます。

良かったことは、IRRでの情報収集時に登録漏れを発見して修正できたことです。お役に立てて嬉しかったです。

 

データセンターでのPNI接続と離線作業

光ケーブルを差したり、不要となった光ケーブルをルーターから抜いたりと、実際に触れることができて貴重な体験となりました。

幹部の前で行った成果発表会の様子

ギャップに感じたこと

ネットワークエンジニアは業界横断でのつながりが強く、JANOGの場でもピアリング交渉をするなど、その能力やコミュニケーションスキルが必要だと知りました。僕が考えていたエンジニアのイメージとはギャップがあり、興味深かったです。

また、BIGLOBEは大きな企業というイメージでしたが、社員数も約550名と会社全体が見渡せるちょうどいいバランスの規模感だと感じました。

 

インターンシップを終えて

最初は緊張していましたが、温かく迎えてくれて嬉しかったです。どれも初めての体験で大変でしたが、とても楽しく取り組むことができ、掲げていた目標を達成することができました。

BGPや、苦戦した経路制御の仕組みも少しですが理解できるようになりましたし、データセンターで何を行っているかも知ることができました。ルーターを触ったことがなく、ツールの開発も未経験でしたが、今回のインターンシップを通じて技術的な成長を実感しています。

カリキュラムの中には、リーダーインタビューや新入社員研修に参加したり、BIGLOBEが参加している沖縄オープンラボラトリの話を伺ったりする機会もあり、多くの学びがありました。

新入社員から「やりたいことがあれば手を挙げれば可能だよ」などリアルな声を聞けたことや、沖縄オープンラボラトリのModel Driven Network DevOpsプロジェクト(BIGLOBEと他企業が協業話では、ネットワークの設計から運用自動化する仕組みを作るという、難しいけれど目標のために地道にすすんでいる過程を聞けたことが面白かったです。この経験は就職活動の大きな指標になりましたし、大学での研究テーマにも活かしたいと思います。

僕たちが普段あたりまえのように利用しているネットワーク。その裏側で働く人の取り組みや苦労を体験したことで、より多くの人にBIGLOBEのことを知って欲しいと思いました。

発表を受けて幹部からひとこと

今回のカリキュラムは、ネットワークチームの日々の業務が網羅されています。
まずインフラを企画して、手を動かして検証をし、それが動いたら設計構築をして、お客さまのトラフィックを乗せていきます。実際にデータセンターに出向いての検証作業、商用ピア回線の物理的な作業も実際に手を動かして構築していただきました。
運用フェーズの効率化のためのツール開発では、うまくいったこと、いかなかったことを洗い出して、では次はどうしようかと、常にPDCAをまわすという体験もされました。
この3週間の経験は、まさしくネットワークチームの日々の業務の縮図ですので、非常に経験値があがったのではと思います。自信をもって大学へ帰ってアピールしてください。

インターン 大学院1年 真崎さん

真崎 かれん(まざき かれん)さん
長崎県立大学大学院 地域創生研究科 情報工学専攻 情報セキュリティコース 1年
BGPのセキュリティに関する研究を行う。

真崎さんが取り組んだカリキュラム

・ISPの基礎知識を習得、疑似ISP網の構築
BGP における経路制御の演習
DDoS対策のための新しい技術の検証、導入に向けた動作確認、実装課題抽出
データセンターでのPNI接続と離線作業

BIGLOBEをインターン先に選んだ理由

ゼミの教授がBIGLOBEの方と知り合いだったことから、インターンへ参加できないかお願いし、実現に至りました。ちょうど3年の末續さんのインターン参加もあったので、タイミングよく一緒に参加させていただきました。

教授から、BIGLOBEは成長できるいい環境だと聞いていたことに加え、大学に訪問してくださった社員の方々から会社の紹介や、NAT64/DNS64などの話を聞いて、さらに興味を持ちました。それに、びっぷるも可愛いですよね(笑)

 

インターンシップでの目標

1つ目は、ネットワークエンジニアとして将来働きたいと考えているため、具体的に働くイメージを知り、さらにはネットワーク構築、開発、運用に必要な技術を知ること。

2つ目は、BIGLOBEの企業理念や大事にしているマインド、働き方を知ることです。

 

ネットワークエンジニアへの志望動機

私は以前から「人の役に立ちたい」という思いが根底にありました。研究室配属で教授からゼミの紹介を聞いた時に、当たり前に使っているインターネットは生活に欠かせないインフラなのだという考えを知って、「そこに従事できたら多くの人の役に立てるのでは」と思ったんです。それをきっかけに、インターネット基盤セキュリティを学び、ネットワークエンジニアになりたいと思いました。

 

インターンシップのカリキュラムについて

DDoS攻撃の防御を効率化するBGP Flowspec技術を導入するための検証

私が取り組むメインテーマは「DDoS対策をより良くしよう」です。

DDoS攻撃を検知したあと、攻撃対象ホストのトラフィック全てを遮断するのではなく、悪意のないパケットは遮断しないというきめ細やかなフィルタリングを実現するというBGP Flowspecの検証に取り組みました。まずは、商用ルーターをケーブルで接続し、OSPF(Open Shortest Path First)・BGPの設定を行うなど環境構築からはじめ、動作確認を行いました。

初めて触るルーターや時間の都合もあり、結果的に確認項目全てをインターン中に検証することができなかったのが心残りですが、今後、疑似DDoS攻撃トラフィックを用意してフィルタリングを確認したいと考えています。

新しい技術の導入で、より快適につながる未来があるという手応えを感じると同時に、その先のお客さまを想像し、BIGLOBEの企業理念「つなげる喜び」を実感することができました。

 

データセンターでのPNI接続と離線作業

データセンターでの作業体験として、ケーブルの差し込み、光ケーブル端面清掃、タグ付け、誤接続防止のためのコンソールケーブル抜き差しによる作業対象機器の確認などを複数人での確認のもと行いました。

データセンターの概要や装置、運用についても教えていただき、その特徴や配線の違いを知ることができて大変面白かったです。

幹部の前で行った成果発表会の様子

 

BIGLOBEならではの魅力

外からでは分からなかったことですが、徹底した冗長化がBIGLOBEならではの特徴だと思います。1つのベンダでルーターを複数台用意するのではなく、ベンダ特有の不具合にも対応できるようにベンダ違いで用意しています。人数が多い会社だとマンパワーで復旧できると思いますが、BIGLOBEの規模だとそれが難しくなるので、対処に時間をかけずにお客さまに安心してご利用いただくための、最適な方法なのだと知りました。

 

ギャップに感じたこと

機器の設定だけではなく、機器の発注などの事務処理や、他の企業とのピアリング交渉もすること。また、モクモク作業だけではなく、複数の人とコミュニケーションをとりながら進めていくんだという発見もありました。そのため、教える、教わるという人とうまく情報を共有するスキルも必要になります。

また、ネットワーク業界は横のつながりを大事にしているので、技術的なスキルだけではなく、コミュニケーション能力や交渉力も重要なのだと知りました。

 

BIGLOBEの働く環境

今は在宅勤務の社員が多いためか、最初は職場が真っ暗で驚きました(笑)

ISPは規模が大きいと想像していましたが、BIGLOBEはちょうどいい規模感ですね。隣の人が何をしているのかなど、全体が見渡せる中で働けるところがいいなと思います。

また、社員の方々は「質問があったら聞いてね」と声をかけてくれ、とても話しやすい環境です。新入社員との懇談では「自ら新しい技術を習得する姿勢が求められている」と聞き、やりとりの端々から挑戦を後押ししてもらえる雰囲気も感じました。

 

インターンシップを終えて

掲げていた目標は達成できました!

一番の収穫は、インターンを通じてISPの魅力に気づけたことです。使うトラフィックの量が増えてもインフラコストを一定にするという「ID単価1.0倍」の方針、NAT64/DNS64、冗長化。それらの話から「絶対に止めない」という強い思いでお客さまの利点を追い求め、お客さまに寄り添ったネットワークをつくろうとしていることを知りました。私たちが携わるネットワークのその先にお客さまがいらっしゃるんだと実感する貴重な体験となりました。

新しい技術の導入やピアリング交渉によって高品質で快適な通信環境を目指し、安心してインターネットをご利用いただけるようにする。それが、ISPで働くネットワークエンジニアの魅力だと感じました。

 

今後に向けて

大学の共同研修の一環で、今回使った同じタイプの商用ルーターで規模の大きいネットワークの構築、運用を行う予定です。インターンの経験を100%活かせると思います!

ネットワークエンジニアに求められる姿勢やスキルを学ぶことができたので、その多くを身に着けて高品質で安心して使えるインターネットを提供できるネットワークエンジニアを目指したいです。

発表を受けて幹部からひとこと

まさに、真崎さんが気づかれたとおり、ルーター同士をつなぐのが仕事ではなく、お客さまに快適にご利用いただけるようにすることが一番大切です。ネットワークのその先にお客さまがいらっしゃるという事に気づいていただけたことはとても意味のあることだったと思います。

そして、末續さんにも伝えましたが、このカリキュラムはネットワークチームの業務を凝縮したものです。新しい技術の導入を考えて、実際に実機で自分たちで検証してそれを本番に導入するという取り組みをしていただきました。今回検証しきれなかった内容も是非評価してみてください。導入できたら、さらなるお客さまとのつながりや喜びを実現できると思っています。

 

受け入れ部門インタビュー

今回の長期インターンシップを牽引した、受け入れ部門である基盤本部の今村洋文に話を聞きました。

今村 洋文

基盤本部 ネットワーク技術部 ISPネットワークグループ グループリーダー
今村 洋文(いまむら ひろふみ)

――― 長期インターンを受け入れるにあたって、何か工夫したことはありますか?

 

外から迎えるということでお客さま的になってしまわないように、インターンとして実務を経験してもらうことを念頭におきました。そのため、取り組んでいただくテーマも実際のネットワーク運用において私たちが課題としている事項を設定し、実施しました。

 

――― お2人の最初の印象や、働きぶりはいかがでしたか?

 

末續さんは良い意味で学生らしい方だな、と思いました。
真崎さんはインターン前に函館で開催されたJANOGで一度お会いしましたが、落ち着いたしっかりした方という印象です。インターン初日の前夜は緊張でなかなか眠れなかった、と言っていたのを覚えています。

お2人とも、とても真面目に取り組んでくれました。
末續さんはツールの開発が思い通りに進まず、頭を抱えながらも懸命にPCに向き合っている様子が印象に残っています。その努力が報われ、ゴールの再設定を行いながらなんとか形となり、安心しました。
真崎さんは、既に大学院でネットワークやセキュリティに関して研究されているため、ネットワーク装置での検証にもすんなり取り組まれていました。インターン前半に実施した疑似環境の構築や検証・演習では、末續さんをフォローしながら進めてくれ、受入側としても心強かったです。

Flowspecの検証過程で不明点が発生した時は、自身でRFC(Request for Comments)を確認した上で質問する姿勢に感心しました。

 

――― インターンを通して今村さんご自身への気づきはありましたか?

 

外から見るネットワークエンジニアの業務内容とギャップがあったというお2人の言葉が印象に残っています。会社によってエンジニアが行う業務範囲には違いがあると思いますが、比較的弊社はエンジニアの業務守備範囲が広く、やることも多いのでそのように映ったのかもしれません。

そして、1番の気づきは、2人の成果発表会を聞く中で、ネットワークエンジニアとして働くことの意義について再認識させられたことです。ネットワークの先にいらっしゃるお客さまに心地よく安心してご利用いただけるよう、今後も身を引き締めて取り組んでいきたいと思います。

 

以上、長期インターンシップレポートでした!

 

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