【多摩美術大学 × BIGLOBE vol.1】通信史を学び、インターネットのリアルを体感

f:id:biglobe-editor6:20210518180959j:plain こんにちは、BIGLOBE 基盤本部 基盤統括部にて、新サービス創出活動推進を担当している吉川です。

2021年4月より「技術を通して、もう1つの通信を考える」をテーマに、多摩美術大学 情報デザイン学科の永原教授、清水講師、学生の皆さんとの産学共同研究プロジェクトが始まりました!

現在(2021年5月時点)は、毎週積極的な意見交換やアイデア出しが行われています。講義の様子をBIGLOBE社内に向けてオンライン中継しており、学生のアイデアを見て、BIGLOBE社員も「こんな視点でも考えてみると面白いかも」「この考察はすごく共感できます!」といったコメントや新しい気づきを得ることができています。

vol.1の記事では、4月16日、23日、30日に多摩美術大学にて行われた講義の模様について、ご紹介させていただきます。

多摩美術大学 × BIGLOBE 産学共同研究プロジェクトとは

「技術を通して、もう1つの通信を考える」というテーマに沿って、多摩美術大学の学生が作品(ビジネスアイデアのプレゼンやプロトタイプなど)を制作します。
インプットの講義や学生のアイデア発表を含めた創作活動の過程をBIGLOBE社員がオンラインでリアルタイムに参加及び録画視聴できる環境を作っています。
学生の作品制作のプロセスへの参加を通じて、Z世代が通信というものをどのように考え、認識しているのかといったことへの気づきや、学生のアイデアからインスパイアを受け、新サービス創出につなげていくことを目的に取り組んでいます。


第1回講義:世界と日本の「通信史」について

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4月16日(金)の初回講義は、多摩美術大学の永原教授より、「通信史」についての講義が行われました。

まずは紙とカラフルなペンが生徒一人ひとりに配られ、ノートテイキングの方法のレクチャーから。普段はパソコンやスマホ、iPadなどデジタル製品になれている生徒たちに、あえて講義の内容を紙に絵で視覚的にまとめるグラフィックレコーディングに挑戦させる試みです。

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講義内容は、「そもそも通信とは何か?」という、辞書的な意味の説明からはじまり、“のろし”、“旗”、“矢文”、“鳩”といった手段がとられていた歴史を振り返りました。

また、聴覚で物事を伝えるために“法螺貝”を用いた歴史に触れ、動画で「ぶぉぉぉ~」という音と映像を教室に流すことも。法螺貝に馴染みのない学生が興味津々に映像を眺める様子が伺えました。

その後は時系列に……
1667年:⽷電話(ピンと張った⽷を使って、遠いところに⾳を同時に伝えることができる恋⼈たちのテレフォン)
1684年:イギリスの天⽂学者ロバート・フックによる信号伝送⼿段の考察「⾃分の考えを遠隔地に伝える⽅法」
1690年:フランスの物理学者ギョーム・アモントンがリュクサンブール庭園で信号の伝達に成功
1790年:電気・音・望遠鏡を利用した信号伝達方式(政府が最短時間で遠隔地に命令を伝達する構想)が生まれる
1846年:腕木通信機が通信網として完成し、この頃にネットワークという概念も生まれる
1876年:グラハムベルが電話の実験に成功(1875年 〔Alexander Graham Bell〕⾳響通話装置の特許申請

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出典:WIkipedia アレクサンダー・グラハム・ベル(更新日 2021年4月30日版)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%8F%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AB

日本でも1743年の文献、戯曲『⼤⾨⼝鎧襲〔おおもんぐちよろいがさね〕』に、旗振り通信が初めて登場しています。 f:id:biglobe-editor6:20210517171631j:plain
出典:Wikipedia 旗振り通信(更新日 2021年4月6日版)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%97%E6%8C%AF%E3%82%8A%E9%80%9A%E4%BF%A1

通信史の最後には、海底ケーブルや無線通信技術の発展の歴史なども振り返りました。まさに、通信を主力事業にしているBIGLOBEでも知っておくべきことだなと感じる講義でした。

そして、前半で通信の”過去”を学んだあと、後半の講義では”未来”を考えます。「2070年。今から50年後、70歳になったときにどういう通信をしているのか」というテーマで、アイデアソンを実施。30分ほどの時間を使って考えた内容について発表していきました。

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「人が物質転送されてくる。本物ではなくても3Dで、歌手が目の前に現れ歌っているなども実現可能になる」 「言葉やテキストではなく、感情が機器につながり、自動でエアコンなどが動く」 「電動脳が開発され、言葉を発しなくてもテレパシーのように、会話・通信ができる」 「他の人が実際に見ている映像や景色を、その場にいなくてもリアルタイムで共有できる」

この記事では、その一部のみの紹介になりますが、全生徒が想い想いのアイデアを発表し、Z世代の豊かな発想にハッとする瞬間がたくさんありました。


第2回講義:BIGLOBE事業紹介

4月23日(金)の第2回講義のテーマは、ビッグローブ株式会社がインターネットサービスプロバイダー(ISP)として果たしている役割についてです。 通信の過去と未来についての講義に続いて、通信の現在、そのリアルについて、ISPとしての視点から紹介しました。 インターネットが電気や水道のような、あたりまえの生活インフラとして認識している学生たちに、BIGLOBEの歴史とインターネットの仕組みとそれを支える技術や設備について紹介していきます。

f:id:biglobe-editor6:20210520101958j:plain 「BIGLOBEの歴史は、インターネットの歴史そのものです」

そんな説明から、インターネットの前のパソコン通信の時代から、インターネットの高速化とサービスの拡大がはじまり、スマートフォンの登場とSNSの拡大などを紹介していきます。Amazonやmixiなどの2000年代初頭に出てきた当時のサービスや、インターネットによって無くなった駅の伝言板や百科事典などを紹介すると、学生さんたちが今は当たり前のように使っているIT機器やWebサービスの便利さを改めて感じていました。

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また、講義の途中では、「インターネットで今日の天気を調べてみてください。この情報はどういう流れで、最終的に自分のスマホやパソコンに結果が表示されているのか想像してA4の紙に図で表現してみましょう」というミニワークショップも設けました。

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さすが美術大生、表現力豊かに、インターネットの世界をイメージしていました。

このワークショップの回答は、基盤本部の佐長から説明を行いました。 f:id:biglobe-editor6:20210517172332j:plain

「インターネットがつながるということは、通信回線がデータセンターの中にあるDNSサーバにつながり、その後、コンテンツが格納されているさまざまなデータセンターとも接続しそこから情報を取得し、スマートフォンに表示させている」天気予報を見るという行為だけでも、非常に多くの場所と物理的につながってやり取りしていることを知り、学生たちもあらためてデータセンターの重要性を理解したようでした。

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そして、今回の講義のメインは「オンライン」データセンター見学。インターネット上にコンテンツが増加すると同時に、コロナ禍の巣篭もり需要などからも通信のトラヒックは近年増大しています。その背景から、データを素早く遅延なく届けることをミッションにしているインターネットプロバイダの影響は大きく、機械が故障したり、電力供給が断たれたり、差し込むケーブルの場所を間違えたりすると、インターネットはつながらなくなってしまいます。

そんな背景を知った上で、本来なら実際にデータセンターを見学する予定でしたが、コロナ禍の影響もあり、オンラインでデータセンターから生中継という手法を採用しました。

学生たちには電気や水のような当たり前の存在になっているインターネットについて、物理的にケーブルと機械がつながっていて、それを保守、メンテする人たちによって支えられていることを伝える貴重な機会になりました。

f:id:biglobe-editor6:20210517172447j:plain また、配信の途中では「マシン室に入っているネットワーク機器の数は?」などクイズを出し、学生一人ひとりにマイクを渡して答えていただく時間を設けました。

いろいろな答えが返ってくると同時に、「データセンター内のケーブルコードの色は何を意味するの?」「データセンターを引っ越しする際はどのようにしているの?」といった質問も出てきて、データセンターからリアルタイムで回答するような交流シーンも見られました。

第3回講義:通信の過去・現在・未来のサーベイ

4月30日(金)の第3回講義は、通信の過去・現在・未来について学生一人ひとりが興味を持ったテーマを事前に調べてきて、3分程度のプレゼンを行いました。

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中世ヨーロッパの暗号(ホーボーサインなど)という伝達方法から、江戸時代の飛脚、昭和・平成時代のポケベルや雑誌など、スマホの絵文字など、各自興味のあるテーマを掘り下げながら、学生ならではの率直な疑問や鋭い意見も数多く聴くことができました。 f:id:biglobe-editor6:20210517172607j:plain

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この記事では全てをご紹介できませんが、毎回一方的に講義を聴くだけではなく、生徒一人ひとりが主体的に学びアウトプットし、その発表に対して講師陣や現場にいたBIGLOBE社員からも感想やフィードバックがあるため、より学びを深めています。

また、生徒の発表をオンラインで見たBIGLOBE社員も、自身が得た学びや気づきをコメントしていました。今後、こういった意見交換・交流を深めていきたいと思います。

これから、7月までこの取り組みは続いていきます。このBIGLOBE Styleで、取り組みの様子を随時公開していきますので楽しみにしていてください。

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