BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

エンジニアのスキルを底上げ!社内「若手勉強会」に編集部が潜入してきました

こんにちは。BIGLOBE Style編集部の吉田です。

日々新しい技術が生まれるIT業界では、いかにして学び続けるか、が大事になります。継続のポイントは一緒に学ぶ仲間がいること。今回はエンジニア部門のとあるグループに潜入し、若手エンジニアによる勉強会をはじめとする日々のスキルアップ活動について取材してきました。

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若手勉強会

お邪魔したのは、基盤本部  基盤系システム部  基盤横断システムグループの若手エンジニア勉強会。(2021年9月下旬にオンラインで実施)

今年9月から開始したというこの勉強会は、あえてベテランエンジニアは呼ばずに、若手同士が教え合うのが特徴だそう。教える、教わるの関係性ではなく、「教え合う」機会を創出しています。

若手勉強会「神7」
参加メンバー:7人(全員20代)
開催頻度:週に1回、発表は持ち回り
内容:発表者は自分が分からないこと、スキルアップしたいことを勉強して発表する。そしてフィードバックをもらう。

勉強会のタイトルが「神7」なのは、7人で始めたからだそうです。この部署では積極的に中途採用をしているので、新しい仲間が増えたら神8、9へとバージョンアップしていくのだと思われます!

さて、今回の発表者は今年8月に入社したばかり…!オブジェクト指向プログラミングにおけるデザインパターンについての発表です。

目的
・プログラム設計の良いパターンを知ること
・実装の引き出しを増やすこと
開発者間での共通言語として使えるようになること

発表者は、この発表で一番大事な目的は「開発者間での共通言語として使えるようになること」だと話していました。共通言語として使えるようになると、「こっちのパターンの方がいいんじゃない?」という一言で設計の意図が伝わるようになるので、より良いシステムにするための議論も生まれやすくなりますね。

 

発表者「23種類あるデザインパターンの中からState、Strategy、Template Methodの3つの違いについて発表します。」

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ゲームのキャラクターが進化やレベルによって「姿、能力」が変わることに例えて、パターンのメリット、デメリットを分かりやすく説明してくれました。身近なものに例えながら、複数のパターンを関連付けると理解しやすいですね。

ひと通り発表が終わり、参加メンバーからフィードバックをもらいます。

 

参加者「パターンはまだ自分で意識して書くことはできなくて、こんなパターンで書いたらどう?とアドバイスをもらうレベルです。今回のことを参考にしたい!」

参加者「パターンはJavaを始めた時に勉強したけど、実践で活かせるようになりたいです。」

参加者「デザインパターンってライブラリやフレームワークで使われていることが多いんですよね。Java SDKやSpring Frameworkの中身を見にいくと、このパターン使ってたんだってことが多いです。書籍を読んで理解した気になるのは簡単ですが使うのは難しい。経験上、業務のコードでデザインパターンを使うことは多くはないですが、設計をする時にはパターンが適用できないか意識するようにしています。」

すでに知見のある人、ない人とさまざまだからこそ「教え合う」事が可能で、チームとしてスキルの底上げをしているんですね。

 

このグループでは「若手勉強会」の他にもスキルアップのためのさまざまな施策を行っています。

 

朝の学び

 

朝の学び
参加メンバー:グループ内の開発チーム毎
開催頻度:毎朝15分
内容:最近、話題になったブログやドキュメント、YouTubeをみんなで共有し合う。 

「朝の学び」はチーム全員が参加する短時間の勉強会です。継続期間は開始してからなんと2年。やっている様子は地味(笑)とのことですが、継続は力なりですね、かなりの手応えがある様子!

それぞれのチームではどんなことをしているのでしょう?

 

参加者「Codewarsというコーディング練習問題サイトで一問解いているのですが、難しい問題が解けるようになった時に成長を感じます!たまに難しすぎて心が折れることもありますが(笑)」

参加者「セキュリティ周りのYouTubeを見たり、デザインパターンの話やブログを読んだり。ドメイン駆動設計(DDD)に取り組んでいるので、その知識の読み合わせもします。それに、新しく中途で来られた方や新入社員はBIGLOBEならではの用語やシステムが分からないですよね。仕事をしながら感じた疑問は、なんでも聞ける「朝の学び」の時間に解消して、どんどん業務に活かして欲しいと思っています。知識を持ち合わせた仲間がワイワイと発表やフィードバックをしながらインプットすることで、スキルの底上げをしています。」

 

デモの日

 

デモの日
参加メンバー:グループ内メンバー
開催頻度:月に1回
内容:グループ内で開発チームが分かれているため、お互いが作っているシステムや技術を知る機会として、1カ月の成果を共有し合う。 

 

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(デモの進め方)

「デモの日」の狙いは、学んだことをただの知識に終わらせず、業務に適用し、得られた知見を共有することです。業務で大事になるのは、ただ言われたことをやるのではなく、何のためにやるのかを考えること。なので、組織に与えられたミッションや、それに対するアクションを再確認した上で、選定した技術の正しさなどについても議論します。

例えばこんなことを質問し合います。

目的
・プロダクトの価値の追求
 何のために作っているのか?
 
誰がよろこぶのか?価値は変わっていないか?

・実現手段の追求
 実現手段は正しいか?
 手段の選択に一貫性はあるか?

グループ内には複数の開発チームがあり、それぞれ別のプロダクトを作っています。たとえプロダクトが異なっても、技術的な知見が応用できる場面は多いそうです。

 

グループリーダー勉強会で学んだ知識を、実際の仕事に使ってみてはじめて分かることがたくさんあります。学んだときには良さそうと思った技術でも、ビジネス価値を出すまでに至らないことも。お飾りではなく動くデモを使うのがポイントで、体験から得た貴重なノウハウを共有できています。

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(Amazon Web Services CodePipelineでリリース前テストを自動化するデモ)

新入社員や中途で入られた方は特に、メンバーのスキルも隣のチームが何をしているかも見えづらいですよね。このような機会があると、そんな課題も解決できそうです!

 

参加メンバーの声

 

参加者自分で調べたり、実際にアウトプットして気づきを得たりする部分はもちろん沢山あります。ですが、参加者から感想やフィードバックをもらうことでさらに大きな気づきを得られます勉強会で知見を共有することで成長を感じています。

参加者業務での課題を発表の題材として取り上げることが多いです。それは他の開発者も抱えている課題だったりするので、共通認識を作れるのは強いです

参加者他人の関心ごとを、自分の業務に関係ないからと別事として捉えるのではなく、別のチームであろうと解決策を自分の中で持って発信していきたいです。チーム意識を高めてどんどん開発を進めていって、BIGLOBEを盛り上げるエンジニアになりたいですね。

 

まとめ

 

BIGLOBEでは、今回紹介した部署以外にも、さまざまなところで自主的に勉強会が実施されています。入社後間もなく参加するのは躊躇するのでは?と思いましたが、意外にも、参加することで雰囲気を知ることができるし、一度参加してしまえばハードルは高くないということでした。

このような勉強会は在宅勤務中のコミュニケーションとしても有効ですし、積極的に自ら勉強する意識が持てるため、ゆるくても、細々とでもいいから継続することが大事!だと思いました。

 

BIGLOBEでは、全社員が一丸となり、同じ思いを持ち、同じベクトルで、ひとつの目標に向かって進むために「ビッグローブマインド」を定めています。

BIGLOBEの全社員が大切にしているこれらのマインドの中から、今回編集部が感じたマインドはこちら。

「世の中をみて、世の中から学ぶ」
「継続的に成長する」
「チームビッグローブ」

 

今回ご紹介しました部門では一緒に働く仲間を募集しています。ご興味のある方はこちらの採用情報をご覧ください。(2022年2月追記:本募集は終了しました。)

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