BIGLOBE鈴木(研)です。今日は、ちょっと前の話ですが、10/11にVMUGの部会がありましたので、共有させていただきます。
JAPAN VMUG OCTOBER MEETING 2019
https://community.vmug.com/events/event-description?CalendarEventKey=64889cef-3756-4672-8085-c5283b225ec3community.vmug.com
台風19号が近づいていたものの、何と30人くらい集まりました。
■テーマ
事前に与えられたテーマはこんな感じでした。
御用達ツールの紹介,ツール自慢,ツールに関するお悩み相談. 加えてアップデートに関する経験や情報も募集します!
BIGLOBEからは、VMware基盤の管理に役立つ3つのツールを紹介しました。
■BIGLOBEからのツール紹介
PowerShell Server
- https://www.nsoftware.com/powershell/server/
- 弊社のインフラの管理サーバはLinuxベース
- Windows版vCenterがあったので、PowerShell Serverを使ってインフラの管理サーバと連携させて、VMware基盤を管理
- 主な仕事は、
- ESXホスト構築時の、パッチ適用のps1の呼び出し
- 全vCenterのロール/権限設定のバックアップ
近々で、Windows版vCenterが全部廃止になる予定なので、Linux版PowerCLIに移行予定
vRealize Orchestrator
- https://www.vmware.com/jp/products/vrealize-orchestrator.html
- vSphere新バージョン検証時の性能試験の自動化
- テスト環境の自動セットアップ
- テストのワークフロー化
- 結果ファイルへの出力
下記、ワークフロー作成画面の抜粋です。
下記、作成したワークフローのウィザード画面(一部抜粋)になります。
※ストブイ:弊社でのStorage vMotionの略称
性能試験としては、平常時だけでなく、スナップショットを作成した状態/削除中の状態、vMotion/ストブイ/クロスホストvMotion中も計測しています。
WinMerge
- https://winmerge.org/?lang=ja
- 作業手順書の差分チェックの機械化
- 目視は信じない!
- 手順書改版時の、前回Verとの差分チェック
- 作業対象機器の差分チェック
作業ミスや手順書の修正ミス、作業対象機器の間違え等を未然に防ぐため、WinMergeを使用しています。
■Intelさんからの発表
Optane紹介
Optaneというパーシステントメモリ/SSDの紹介がありました。メモリとSSDの間に、Optaneシリーズが入ってきてます(下図の黄色とオレンジの部分)。
Optaneパーシステントメモリのモード
Optaneパーシステントメモリには2つのモードがあるそうです。
Intel VMDとは
従来のNVMeはデバイスのホットプラグが出来なくなっていたそうですが、Skylake以降のCPUではVMDというものが実装されていて、ホットプラグが出来るようになったとのことです。
NSX-TとDPDK
NSX-TとDPDK対応のNICを組み合わせれば、パフォーマンスがアップするとのことでした。ただし、DPDKの処理オーバヘッドで1コアは持って行かれるそうです。NSX-Vのサポート期限もだんだん見えてきているので、将来的にNSX-V → NSX-Tにバージョンアップする時には、DPDKとの組み合わせを検討するのも良さそうに思いました。
Optane SSDと3D NAND
Optane SSDと3D NANDの違いについても説明があり、理解が深まりました。どちらかが良いというわけではなく、うまく使い分けていく必要があります。
Optane | 3D NAND | |
---|---|---|
left-aligned column | left-aligned column | left-aligned column |
ブロックの変更 | 可能(ガーベージコレクション不要) | 不可(空き領域に追記、開放した領域は後でガーベージコレクションで回収) |
メモリセル構造 | 積層(大容量化を実現) | 単層 |
利用シーン | 高パフォーマンス向け | 大容量向け |
■感想
各社で使っている運用ツール、便利ツール、中にはデータセンターで使う物理的なツールを紹介する方もいらっしゃいました。色々な人が集まると、予想していない角度からの話を聞けるので、いろいろ刺激的で興味深かったです。
また、Intel/VMware社からの発表でOpteneの紹介をいただき、今後Optaneをどのように活用していくのが良いのか理解が出来ました。OptaneをvSANのR/Wキャッシュにすることで性能アップが期待できるとのことです。
以上です。