こんにちは。BIGLOBE Style編集部の吉田です。
みなさんは、仕事で仲間に助けてもらった時、その感謝の気持ちをどうやって伝えていますか?
BIGLOBE社内には、感謝の気持ちを伝えあう、素敵なシステムがあるんです!
そんな社内の感謝がつまったシステムでしたが、人事システムの刷新にうまくフィットせず、今年4月に廃止されることに…。
そこで、「内製でシステムを作ろう!」と立ち上がってくれたのが、当時新人だった5人のエンジニアたち。
入社してから1年間、実践と共にみっちり新人研修で鍛えられた彼ら。その新人研修最後のミッション「チーム開発演習」の一環として、これまでの成果を発揮してくれました。
「Scrum(アジャイル開発の手法の1つ)」で取り組んだこの開発演習。チームで作るメリットや楽しさについてこの2人に話を聞いてみました。
(2021年4月取材/撮影時のみマスクを外しています)
左:
フロントエンド
大谷 優多(おおたに ゆうた)
基盤本部 マーケティングプラットフォーム部
2020年4月新卒入社
学生の頃はAI機械学習の分野で画像の認識を学ぶ。入社後は社内のオンプレミスをAmazon Web Services (AWS)へ移行する業務に従事。今年度からは、AWS上でのシステム構築を担当する。
右:
バックエンド
川口 永一郎(かわぐち えいいちろう)
基盤本部 ネットワーク技術部
2020年4月新卒入社
学生の頃はグラフ理論やSDN(Software Defined Networking)領域を学ぶ。入社後はDNS(Domain Name System)サーバの運用を担当。
なぜScrum(スクラム)なの?
本題に入る前に、なぜ Scrum(スクラム)なのか、「Scrumで作ろう!」と決めたプロダクトオーナーの人事部長・杉森(元エンジニア)に話を聞いてみました。
当時の新人が取り組んでくれたこのシステムも、ある程度のイメージはありましたが、どれが最適なのかまでのイメージが出来ていなかったので、Scrum が適していました。 プロダクトへの要望はバックログにまとめて、優先順位の高いものから実装。バックログの中には実装しなかったものも多くありますが、最終的には短期間で理想のカタチに仕上げてくれました。
感謝の気持ちをポイントとして送り合います。もともとは、「ビッグローブマインド」を発揮している仲間を顕彰するこのシステム。マインドが発揮されると、結果的に周りの仲間を助けて、感謝が集まるという仕組み。
新人エンジニアたちが社内に貢献
──── リリースおめでとうございます!お2人とも、現在は新卒入社2年目となりましたが、1年目から社内に貢献できたことをどう思いますか?
大谷:素直に嬉しいです。みなさんからのフィードバックもあるので、実際に利用してくれているんだと実感しています。
外部のシステムを利用するにはかなりの費用がかかってしまうので、これからもこのような社内システムを内製で作っていけたらいいなと思っています。
川口:タイムラインを実装したので、ポイントをおくった人、もらった人が見られるようになっています。それを見ると、リリース後から多くの方が利用してくれているのが分かり、嬉しいですね。
──── 周りの反応はいかがでしたか?
川口:以前のシステムより使いやすくなった、という嬉しい声をいただきました。
大谷:ほめ上手な方が多くて(笑)。1カ月で作ったとは思えないとも言っていただきました。
──── 1カ月で作ったんですか!?
大谷:はい。この4月に旧システムが廃止されると決まっていたので、2月中旬からスタートして3月末にカタチにし、4月頭にリリースしました。
──── そんな短い期間でどのように進めたのでしょうか?
大谷:仕事の合間を見つけながら、結構過密スケジュールでしたね。フロントエンドとバックエンドに分かれて進めるので、まずは共通の仕様を作るところからスタートしました。
川口:それから、プロダクトオーナーとスクラムマスター、開発メンバーが週1で集まり、デモ・振り返り・計画を立てるというスプリントを繰り返しました。
チームで作るということ
──── チームで作る良さって何ですか?
川口:普段の仕事ではScrumのような開発手法を用いていないので、直接体験できて良かったです。
デモのあとに、うまくいったこと、できなかったこと、これからやるべきこと、学んだこと、楽しかったことなどをみんなで共有できたのが面白かったですね。
また、バックエンドでは基本的にスクラムマスターの先輩社員とペアプロ(ペアプログラミング)をして、作っている横でアドバイスをくれたりバグを見つけてくれたりするので、それも効率的で勉強になりました。
大谷:そうですね、普段の業務は個々が別の作業をしていることが多くて、みんなで何かを一緒に作っていくことがありませんでした。今回、オンライン上で雑談を交えながら一緒にコードを書いたりするのが楽しかったです。
デモの前日にはオンラインで集まって、「ここがバグってる!」「エラーが起きた!ヘルプ!」とか言いながら助け合っていました(笑)。
──── 難しかった点を教えてください。
川口:技術的には、Google Spread Sheetsでポイントやコメントの管理をするという特殊な開発の部分は難しかったですね。
大谷:フロントエンドは、みんな画面を作る知識がないところから始めたので、どうしたらうまく開発していけかるかというところ。みんなのスキルを考えて、共通して開発できるベースとなるプログラムを整えるのが非常に苦労した点でした。
実践的な研修での学び
──── かなりの成長がうかがえますが、この1年間で学んだことは何ですか?
川口:Scrumでも優先順位や期限を決めて自立的に動くということが求められますが、普段の業務からもタイムスケジュールや優先度の付け方などは身についたと思います。
Amazon Web Services (AWS)も入社してから勉強をして、認定資格(ソリューションアーキテクト)を取得しました。
また、GitHubの実践的な研修をきっかけにチャレンジしたのが、オープンソースソフトウェア(OSS)へのコントリビュートです。OSSにプルリクエストを送ってみようという研修だったんですが、実際にやってみたら自分でもOSSに貢献できたんです。この実践的な研修のおかげで大きな発見ができました。これからもこの活動を続けて、スキルアップしていきたいですね。
大谷:僕はこの1年でDX改革やAWSのセミナーなど、いろんなものに触れさせてもらって、考えが広まったと思っています。
クラウドについては、知識ゼロのところから勉強を始めて、AWS認定資格のアソシエイトを3つとも取得しました。AWSに移行する業務で実際に触る機会があるので、勉強したことを活かすことが出来たと思います。
あとは、参考書を読みながらプログラミングもしています。
──── これまでに、つまずいたことはありましたか?
大谷:それが…入社後すぐ(笑)。アプリケーションは触ったことがあったのですが、いきなりサーバのレイヤーで頑張ろう!ってことになって。
何をどう聞いたらいいかもわからない状態だったので立ち上がりが遅かったですね。それからAWSの勉強をして知識をつけて「ここが分かりません!」と聞けるようになりました(笑)。
川口:僕の場合はサーバのOSを切り替える作業で、問題がないか試験をするんですけど、その方法を聞くのに手間取りました。在宅勤務でなければ気軽にすぐ聞けるんですが、チャット上でいかに状況を分かりやすく伝えるか工夫をしながら解決していました。
──── 入社後1番の成長エピソードを教えてください。
川口:Linuxのコマンドをかなり覚えましたね。おかげで、今ではサーバの構築も先輩に頼らずできるようになりました。あとは、シェルスクリプトで作業の自動化とか。実践しながら覚えていきました。
大谷:僕はクラウドの引き出しが結構増えたと思います。最近、半年前に自分が書いたコードを見返してみたんですが、「いったい何を書いているんだ…?」という感じだったんです(笑)。
そこから現在までの半年間で、AWSのサービスを勉強したり実際に構築していく中で、どんどん洗練されていってるなと感じています。
入社2年目の抱負
──── それでは最後に、入社2年目の抱負をお願いします!
川口:僕の所属するチームでは、今年の秋位から本格的にAWS移行が進むので、AWSのスキルを実践でもっと伸ばしていきたいと思います。
大谷:この4月に所属が変わったので、熟練された先輩方に追いつけるよう、新しい業務を必死に覚えていきたいです。
個人的にはAWSのプロフェッショナルを2つ取得するのが目標です。
勉強は習慣になっているので苦じゃないんです。在宅勤務の日は朝起きてから始業までに2時間あるのでそこを勉強の時間にあてたり、通勤の場合は通勤時間に勉強しています。毎朝AWSです(笑)。
情報処理安全確保支援士というセキュリティの国家資格を取得した同期もいるので、僕もいずれチャレンジしたいですね。
いろんな知識をどんどんつけて、究極的にはどこででもやっていけるプロフェッショナルなエンジニアになりたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
1年間の新人研修をベースに、同期同士が切磋琢磨しながら成長し続けている雰囲気を感じ取っていただけたら嬉しいです。
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