BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

入社1年目から新規サービス『ONSEN WORK』立ち上げに奮闘。自分たちの手で創り上げる、苦労と喜び

佐藤 果歩

こんにちは。BIGLOBE Style編集部です。

今回インタビューしたのは、温泉地での企業合宿や研修などを通して組織の課題解決をサポートする自社サービス、『ONSEN WORK』に携わっている佐藤果歩。

入社2年目にしてサービスの企画、マーケティング、営業まで幅広く活躍し、全国の自治体、温泉宿、企業を結びつけています。社会人としてスタートしたばかりのタイミングで、前例のないサービスゆえに直面した壁をどのように乗り越え、サービスと自分自身の成長を実現したのでしょうか。

『ONSEN WORK』立ち上げのタイミングに入社

佐藤 果歩

—— まずは、BIGLOBEに入社した理由を教えてください。

 

大学では国際観光学を勉強していて、卒業後には旅行会社に就職したいと考えていました。ところがコロナ禍の影響でカナダへの語学留学は期間半ばに帰国し、観光業界も採用数が大幅に減少してしまいました。そこで幅広い業界に目を向けて就職活動をしていたところ、出会ったのがBIGLOBEです。

インターンシップの座談会に参加した際、先輩から『ONSEN WORK』という新規事業が始まったことを聞き、がぜん興味を持ったのがこの会社を選んだ理由です。先輩社員の人柄や社員同士の関係の良さも、入社の決め手になりました。

 

―― 『ONSEN WORK』について、改めて簡単に紹介していただけますか。

 

BIGLOBEにはもともと『BIGLOBE旅行』という旅行サービスがあり、各地の温泉地と強いリレーションがありました。そこで、コロナ禍で大変な思いをしている温泉地を盛り上げようということで立ち上がったのが『ONSEN WORK』です。

『ONSEN WORK』のサービス内容は、企業の合宿研修を温泉地で行う際のサポートを一括で行うというもの。温泉宿の手配、研修プログラムの企画、講師のアサイン、現地で楽しめるアクティビティの紹介などを提供しています。私が入社した2022年4月はちょうどサービスの立ち上げ期で、本格的な販売がスタートしたのは2022年10月ごろでした。

ONSEN WORK

—— 現在、『ONSEN WORK』の反響はいかがですか。

 

数十社の企業さまにご利用いただき、好評を得ています。サービスを立ち上げた当初は「研修を行うのにわざわざ温泉地まで行かなくても良いのではないか?」という疑問の声も多かったのですが、実際に温泉地で研修をしてみるとメリットが多いと皆さんおっしゃいますね。

会社のオフィスで研修をする場合と比べ、温泉地での研修では社員同士が一緒に過ごす時間が圧倒的に長い。一緒にご飯を食べたり、お風呂に入ったりしながらリラックスして話すことで、通常の研修では出せなかった優れたアウトプットが生まれやすくなるのです。オフの時間を共有する価値は、私自身も新入社員研修で実感したことでした。

 

―― 佐藤さんは入社後にどのような仕事をしてきたか、教えてください。

 

採用面接のときから『BIGLOBE旅行』と『ONSEN WORK』に関わりたいと伝え続けていたおかげか、入社当初から『ONSEN WORK』のチームに配属されました。当時の『ONSEN WORK』はまだ実験段階のような状態で、私もサービスの立ち上げに向けていろんな業務に携わりました。具体的には、サービスの企画、マーケティング、リード顧客の獲得、宿泊施設の開拓などです。現在はこれに加え『BIGLOBE旅行』のプロモーション企画や、社内の新サービス創出プログラムにも参加しています。

 

伸び悩んだ時期を乗り越え、新サービスの社会的意義を実感

佐藤 果歩

—— 入社1年目で新規事業の立上げに携わるのは、かなり大きなチャレンジだと思います。配属当初の感想はどうでしたか。

 

私自身が新入社員でほとんど何もできない状態である上に、上司や先輩も新規事業の立ち上げ経験はほとんどなかったため、チーム全体が手探りで仕事をしているベンチャー企業のような印象でしたね。全員がサービス普及に向けてマーケティングや営業に取り組む中、私も先輩と一緒に働きながら少しずつ仕事を覚えていきました。

 

――『ONSEN WORK』が軌道に乗るまでには、どのような苦労がありましたか?

 

最初は「温泉地で社員研修をすること」に対する企業側からのニーズが、ほとんど感じられませんでした。今は昔と違って社員旅行を実施する会社が減っていますし、コロナ禍の影響で旅行に対する意欲も低下していたのです。私も営業活動を頑張りましたが、最初の受注をいただけるまではかなり苦労しました。いくら提案しても手応えがなく、自分がしていることが正しいのかわからなくなり、「私、本当に成長できているのかな?」と悩んだ時期もあります。上司はいつも優しくフォローしてくれていたのですが、他のメンバーが受注を獲得しているのを見ると落ち込んでしまうこともありました。

 

—— そのような壁に直面しても、諦めずにチャレンジを続けられた原動力は何だったのでしょうか。

 

転機になったのは2022年の11月ごろ、上司から確度の高い案件を引き継いで受注できたことです。さらに研修の実施後にお客さまにヒアリングを行ったところ、「温泉地での研修、やってみるとすごく良かったです」「佐藤さんの対応もとても丁寧でした」といったポジティブな意見をお聞きすることができ、これがきっかけで前向きな気持ちを取り戻すことができました。

 

—— 『ONSEN WORK』には、「持続可能な観光業を促進する」などサステナビリティへの取り組みという一面もあります。その点についてはどのように感じますか?

 

私自身、入社後の新入社員研修で小田原市の観光をテーマに研究発表をした際に、メディアに取り上げていただいたことがありました。この発表に対しては小田原市の方々から丁寧なフィードバックをいただき、その後展示会で出会った別の自治体の方からも「こんな風に企業と一緒に街を盛り上げていきたいんです」という嬉しい感想をいただきました。

『ONSEN WORK』の営業活動では、地方に出張して自治体や宿泊施設の方と話す機会が少なくありません。現地に行ってみて初めてわかることは多いと感じますし、企業と地域、地方自治体が連携することの重要さを身に染みて実感しています。

観光や関係人口づくりなど、持続可能な活動にしていくには一人の力では実現できないことが多くあるからこそ、このサービスが何かのきっかけになると嬉しいですね。

 

—— 佐藤さんは具体的にどのようなエリアを対象に活動されているのですか?

 

現在は、小田原市、熱海市、福岡市などです。その他にも先日の展示会で6、7ほどの自治体からもお声がけいただいたので、さらに対象エリアは広がりそうです。

 

『ONSEN WORK』を世界に羽ばたかせたい

佐藤 果歩

—— 企業と全国の自治体とのコラボレーションを生み出す、かなりスケールの大きな仕事ですね。

 

入社したばかりの頃は、「新入社員の自分がこんなに大きいプロジェクトに関わっていいんですか?」と驚くことばかりでした。最初は本当にサービスが成功するのか不安もありましたが、今では新しいサービスを自分たちの手で創り上げていくこの仕事に、強いやりがいを感じています。

 

—— BIGLOBEが『ONSEN WORK』を軌道に乗せることができた要因は何だと思いますか?

 

『BIGLOBE旅行』には「温泉大賞」という人気企画があり、温泉地との良好な関係は他社にない強みだったと思います。さらにBIGLOBEは大手旅行代理店と比べるとかなり小規模で、お客さまに寄り添った柔軟な対応ができています。たとえば『ONSEN WORK』でも、私たちスタッフが事前に現地に行ってデスクや椅子をチェックし、ワークしやすい環境であることを確認したり、当日の対応スタッフの人手が必要な場合は、現地にてサポートすることもあります。

 

—— 佐藤さんは『ONSEN WORK』の他にも、社内の新サービス創出プログラムにも参加されています。こちらはどのような内容ですか?

 

AIを用いた旅行プランの提案型サービスなどの企画に関わっています。こちらは法人向けの『ONSEN WORK』とは違いBtoCのサービスですが、この企画を通じて一般のお客さまの声を聞くことは、『ONSEN WORK』の企画にも役立っています。メイン業務と別の新サービスに携わるのはちょっと忙しいですが、互いに良いシナジーを生み出していると思います。

佐藤 果歩

—— 仕事をする上で大切にしていることを教えてください。

 

昔から長女気質というか、何でも一人で全部こなしてしまう性格だったのですが、大学生の頃からは周りを巻き込むことが大事だと考えるようになりました。社会人になった今も、なるべく周りを巻き込みたいと思っています。社内外の会議で積極的に発言し、こまめに上司や先輩に相談することで、仲間になってくれる人を少しずつ増やしているところです。

 

—— BIGLOBEに興味を持っている学生や求職者に向けて伝えたいメッセージがあれば、ぜひお願いします。

 

私は社会人になったばかりの頃、何かをしなければならないとプレッシャーを感じていました。しかし今では、キャリアの入口に立ったばかりで何もできないのは当たり前だと考えています。何もできないなら、そこから成長すればいいだけのこと。目の前のことを一生懸命頑張っていれば自然に成長できるし、たとえ苦しい時期があったとしても、いつか必ず成長を実感できる日が来ると思います。

 

—— 最後に、今後の目標を教えてください。

 

学生の頃から海外に関わる仕事がしたいと考えていたので、いつか『ONSEN WORK』で世界に羽ばたけたらいいな、と思っています。新型コロナウイルスも落ち着き、日本もこれからインバウンドに力を入れなければならないでしょう。海外の方に日本の温泉地でワーケーションを楽しんでもらったり企業合宿などに活用いただき、それを地域の活性化に結びつけていきたいですね。

 

—— 学生時代に関わりたかった海外との仕事に、形を変えて関われるかもしれないですね。本日はありがとうございました!



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