BIGLOBEの西です。
システム企画部 SO基盤開発グループでグループリーダーをしています。
今年度より、昇格してグループリーダーとなったのですが、
コードを書く時間が減ってしまい寂しい日々を送っています。
先月、ついに公開された「BIGLOBE Style」。
多様な働き方やイノベーションを生み出すヒントをピックアップするメディアとして立ち上がりました。
BIGLOBEとしても多様な働き方に挑まない訳にはいけない(という大義名分の)一心で、 秋ごろに新しい働き方のトライアルとして、尾道(広島)に行ってきたので、 今回は、その共有(自慢)をします。
なぜ尾道で?
BIGLOBEの本社は東京で、エンジニアはみんな東京勤務です。 もちろん、尾道に支店はありません。
元々、自分の所属する部では、働き方改革の一貫としてリモートワークの検証をミッションとしていました。
とくに開発業務では、安全にイントラネットへ接続する手段と、 仕事の利便性をどう両立させるべきか?を検証・実験する必要がありました。
そんな折、
元々、自分が広島で働いていた縁で、
「尾道でリモートワークの検証をしてくれる人を探している」
という話を(飲み会で)いただき、あれよあれよという間に実現しました。
拠点にさせていただいたシェアオフィスのONOMICHI SHAREさんには、
私の名前がタイトルに入ったブログまで書いて歓迎していただきました。
onomichi-share.com
ワーケーションとは?
ワーク(働く)+ バケーションを合わせた造語で、 リゾート地でバケーションをしながら働いて、且つ、企業には仕事として認めてもらうという、 理想の働き方です。
リモートワークもワーケーションも場所が違うだけ。
むしろ、自宅より環境が整っていない分、環境は過酷なのでリモートワークの検証にはピッタリです!!
と会社と上司を言いくるめて1週間のワーケーションへ出かけました。
今回の検証内容
装備品
装備品 | 使い方 |
---|---|
MacBook Pro | 主に最近あまり書いてないコードを書くために使います |
シンクライアント端末 | イントラへ接続するための端末 イントラでしか見れないドキュメントを見るために使います |
社用携帯 | こいつも社内の情報が見られます 移動中にイントラ接続したい場合は社用携帯が頼りです |
検証内容
リモートワークで以下の業務が問題なく遂行できるかを検証します
- プロダクト開発 (コードを書く)
- 朝会/夕会 (情報共有のための会議)
- レビュー (ドキュメントを見ながらの会議)
- 出荷判定会議 (情報を聞いて出荷の判断をする会議)
- 1 on 1 (部下の悩みを聞く)
- 発注業務 (2Q末だったので3Qの発注しなくては・・・)
- 読書会
検証前日(0日目)
東京から4時間半。ようやく尾道へ到着です。
尾道は瀬戸内の街で、穏やかな海と泳いで渡れるほど目の前にある島々が特徴的な地域です。
検証1日目
まずは、今回、拠点として使わせてもらったONOMICHI SHAREさんへ移動します。
リモート接続に少し手こずるも環境構築done!!
完璧なワーケーション環境がここに完成
検証内容
- 朝会/夕会
- レビュー(会議) × 3個
- 発注業務
この日は、レビュー以外は海の見える密室で、ほぼ発注業務をしてました。
いつもなら、ストレスのたまる業務もこの環境下ならストレスフリー!!
いつもの2倍の速度で発注した気がします(気持ちだけ)
検証2日目
この日はスケジュールが無駄にタイトで、 島に移動してサイクリングという仕事に全く関係ない予定もこなしつつの業務になります。
午前はミーティングを2本こなして、いざ生口島へ
島内は自転車で移動です。
紹介してもらったカフェで場所を借りて念願のコーディングタイム。
但し、チームから与えられたのは、DDD(ドメイン駆動設計)という設計手法を使って、ある部品をPerlで作ってくるというミッション(他のissueがよかったな・・・)。
でも、この環境下であれば何を作っても楽しい♪
そして、ここから夕会をするためだけに自転車でビーチへ移動。
(なぜ、移動が必要なのかは問題ではないのです。ビーチがある。それだけで理由は十分)
検証内容
- プロダクト開発 (コードを書く)
- 朝会/夕会
- レビュー(会議)
この日は、午前はミーティング形式のレビュー、午後からはコーディング中心です。 島に渡るとビーチなどはセキュアなネット環境がない(フリーWiFiだけの)場所もありましたが、 その場合は、会社携帯でテザリングしてネットワークを確保しました。
おまけ
夜はなぜか瀬戸田の未来を考える会に参加。
カフェ経営者、れもん農家、シェアオフィスのマスター、某SIerの観光大使、自分
という顔ぶれで生口島の未来について語り合いました。
鍋とレモンサワーをたらふくごちそうになったので、この場を借りてお礼をさせて下さい。
ありがとうございました。おいしかったです。
検証3日目
朝にフェリーで生口島から尾道へ帰還。
ただ、朝会が始まるためフェリー乗り場で、そのまま朝会へ突入です。
我々のチームでは、朝会ではみんなでラジオ体操をするルールです。
当然、リモート先でもそのルールは有効です(周りの視線が痛い)。
この日は、リモートで読書会を開催。
この読書会は先に決められた章を読んできて感想を付箋に出して共有し合うスタイルです。
対面ではできないので、Googleスライドを使って擬似的に付箋を出し合ってみました。
付箋が残るし、誰が何を書いたか分かるし、意外と良い方法で、
以降、対面でやる時もGoogleスライドで付箋出し合う方式になりました(成果だ!)
検証内容
- 朝会/夕会 (朝会はフェリー乗り場)
- 出荷判定会議
- 発注業務
- 読書会
検証4日目
この日は午前中は部下と1 on 1です。
KPT形式で、Googleスライドで付箋を出してもらいながら実施しました。
(「上司がワーケーションとか言って、どっか出かけていった」というProblemは却下しましたw)
無事に発注も全て終わり休憩中
全ての検証も終わり記念撮影。
名残惜しいですが、このワーケーションも終わりです。
(この週は月曜が祝日のため、4日間で終わりです)
総括
業務視点
出来ない業務はありませんでした。
コーディング中(MacBook Pro)はインターネットにしかアクセス出来ないため、 イントラの資料をシンクライアント端末で参照しなければならず効率が悪かったです。会議はリモートでも特に支障はありませんでした。
東京のオフィス側がうるさくて発言が聞き取れない事がありましたが、
メンバーも含めて全員リモートで働いてしまえば、逆に解決しそう。リモートだと直接、声をかけられないため作業を強制的に中断されないのは良かったです。
チャットであればメッセージが届いても自分のタイミングで返信できますが、
直接、話かけられると作業中でも強制的に手を止めないといけないです。
集中していればいるほど、一度、止められると同じ集中力に戻るまで時間かかります。
リモートで働いていると、時間のコントロールをしやすいのはメリットだと感じました。情報漏洩への注意は必要。
オープンな環境が多いので業務情報を扱う場合、画面や音声から情報漏洩しないように、 会議室のような密室を借りて業務をしてました。
今回は、ONOMICHI SHAREさんの全面的な協力があったため、この課題も無事にクリアできました。
メンタルの話
メンタルにはとても良い環境でした。
発注業務など苦手なお仕事でもストレスをほぼ感じることなくできました。
仕事内容は変わっていないので、ひとえに環境のおかげかと。リモートだと会議の時間に正確になりました。
日頃だと忘れていても周りが声がけしてくれますが、
リモートだと自分で自分の時間を管理しないといけない分、
時間を意識して仕事できました。
(日頃が不真面目なだけではないかと反省)
まとめ
今回は検証という建前でのワーケーションでしたが最高の働き方でした。
自宅は安心感はありますが、ずっと同じ空間で仕事をするという点では会社で働いているのと変わらないと思います。
リモートで働く本当のメリットは、気持ち良く働ける場所を自分で選べることだと実感しました。
私個人としては、働く場所、時間ではなくて、成果で評価されるような働き方が本来あるべきだと思います。
BIGLOBEとしても、会社として新しい働き方やイノベーションを探ると表明していますし、
こういった働き方を業界の中でリードしていく立場を目指して、
ぜひ、正式にワーケーション制度の導入をお願いします(チラリ)
最後に、今回のバケーション(言い切った)でお世話になったみなさま。
ありがとうございました。
近々、また、お伺いできるようにがんばります。
以下、社内からのマサカリ対策。
- 今回は、検証のために会社より正式に許可をもらって実施しました。
- グループリーダーは裁量労働制ですので、勤務時間はその裁量で決めて働きました。
- 日頃は品川でちゃんと真面目に仕事してます。
- 尾道でも仕事しました。
以上です。
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