こんにちは。BIGLOBE Style編集部です。
今回は、クラウドとAIを活用したビルのCO2排出量削減ソリューション事業を展開するX1Studio株式会社と、ビッグローブ株式会社の協業プロジェクトをご紹介します。
このプロジェクトは人材育成プログラムにもなっており、BIGLOBEの社員数名がX1Studio株式会社のもとで働いています。今回インタビューを実施した、一重(いちじゅう)と、下條(しもじょう)も、その一員。
2人がどんな思いで働き、何を得たのか。また、外から見るBIGLOBEはどんな会社だと感じたかなどを聞きました。
※撮影時のみマスクを外しています。
BIGLOBEとかけ離れた環境で、知見を磨く
—— まずは、今回のプロジェクトに抜擢されたときの気持ちを教えてください。
一重:素直に嬉しかったです。今までの業務に対する取り組みを認めてもらえたという自信にもなりましたし、モチベーションがさらに高まりました。
一重(いちじゅう)
2018年4月新卒入社。
2021年1月社長室へ配属後、2021年9月X1Studioとの協業プロジェクトに参画。
下條:新しいことに挑戦してみたい気持ちがあったので、私の場合は自ら手を挙げました。協業先のスタートアップ企業に自分のスキルは求められているのか不安があったのも事実ですが、実際に参加できたことは嬉しく感じました。
下條(しもじょう)
2019年4月新卒入社。
2021年1月社長室へ配属後、2021年9月X1Studioとの協業プロジェクトに参画。
—— 協業先のX1Studioではどういった活動をされたのでしょうか?
下條:私たちを受け入れてくれたX1Studioは、プロジェクト参加当時は設立後3、4カ月しか経っていなかったスタートアップ企業です。お客さま(ホテル)とパートナー(ホテル向けIoTソリューションを提供する企業)との中間に入り、サービスの導入の設計から施工まで一気通貫でサポートするコンサルティング事業を展開しています。
一重:最初は2人ともホテル向けのIoTソリューションを担当し、その後、私は営業やフィールドエンジニアとして、お客さま先の現場に行って新しいサービスを導入する仕事を任されています。
下條:私はBtoBマーケティングの全てのフローを担当しています。具体的には、マーケティングから営業、ソリューションサービスを導入する際のプロジェクトマネジメント、運用後のお客さまサポート、現地で対応するフィールドエンジニアなど…BIGLOBEと比べて社員数が少ないからこそ、横断的に全てに関わるイメージです。もちろん大変でしたが、毎日新しい気づきがあり素晴らしい経験をしています。
—— 実際にプロジェクトに配属された直後は、BIGLOBEとの違いなどどういう印象を受けましたか?
下條:何もかもがBIGLOBEと違う環境だなと思ったのが正直な感想です。まず社長が外国人で、パートナーも海外の企業が多く、社内のコミュニケーションは英語があふれています。私自身、学生時代に英語を勉強していたので新鮮な感覚で働けましたが、業務面ではインフラネットワークの知識がなかったので仕事で使う言葉を覚えるのが大変でした。
一重:その点、私は英語のバックグラウンドがなかったので、今もコミュニケーションにはハードルがあります。ただ、新しいことに挑戦できる期待感の方が高かったので、とてもいい経験ができていると思っています。
下條:あと、当然組織の規模感の違いから感じることもたくさんあります。
一重:そうですね。たとえば、承認プロセスが全然違います。BIGLOBEの規模だと1つのプロジェクトに関わる人数も多いため、決裁までにはいくつもの承認プロセスが必要です。ですが、X1Studioのように少人数のチームでは初期検討段階で決裁されます。はじめはすごいギャップを感じましたが、自分自身の成長に繋がっていると思います。例えば、TVの取り付け作業を行ったお客さま先のホテルから「液晶が割れている」と電話をいただいたことがありました。そのときオフィスには私しかいなかったので、会社としてのスタンスを示す必要があり、お客さまにとってBIGLOBEの社員だからという事情は関係ありませんでした。結果その件は、私たちに過失はなかったのですが、こういった対応1つとっても自分の頭で最適解を考え、スピード感を持って動く姿勢が身につきました。
同時に感じたのは、新卒社員で右も左も分からないままベンチャー企業に挑戦するのはハードルが高かったかもしれないということ。3年間BIGLOBEで仕事の基礎を身につけ、実績を上げ、自立できたタイミングで今回のプロジェクトに加われたのがとても有意義だと感じました。
下條:私は、以前インターンでベンチャー企業で働くことを経験していたため、仕事を一気通貫で担当でき、当事者意識を持てる環境はとても視座が高まると改めて感じました。例えば、大きなウェビナーに出展企業として参加した際、このイベントでどれだけのリード顧客を獲得すればいいのか費用対効果を計算し、そこから逆算して動いていくなどはとても勉強になりました。
一重:自分たちが携わる活動が、どのように会社の利益になっていくかを体感できる環境があるから、自分の行動が変われば、会社も変わる。そういった高い視座を得ることができたのは貴重な経験です。
当事者意識を持って、課題解決に挑む姿勢を
—— このプロジェクトを通じて成長を感じた瞬間はどんなときでしょうか?
一重:私が成長を実感したのは、1つのプロジェクトを最初から最後まで自分1人で行ったことです。もちろん、たくさんサポートはしていただきましたが、人・予算・スケジュールなどのプロジェクトマネジメントから費用対効果を考えた施策の実施や、お客さまとのやりとりまで、フロントに立つ経験ができたのは貴重でしたね。
その過程を経て感じたことは2つあります。1つは英語によるコミュニケーションの難しさと工夫の必要性です。使う言語が違う相手と距離を縮めるのに、今までのやり方が通用しないことも多かったので、例えば英語でのやりとりは基本チャットで行い翻訳し、図式化して伝えました。まだ雑談はできないので、そこは乗り越えないといけない壁ですね。
もう1つは、技術的な部分です。取り扱うソリューションによって使う技術が異なり、私は多少のバックグラウンドがありましたが、それでも最初は大変でした。その点、BIGLOBEの場合は周りにいるプロフェッショナルにわからないことを聞きやすい環境がありましたが、スタートアップ企業だとそうもいかないことが多く、自分で調べ理解していく頻度やスピードがとても上がりました。
下條:私が成長を感じたのは、3カ月でホテルの200室にサービスを導入していくプロジェクトを担当したときです。現場で作業できるのは2週間弱。その間はホテルの宿泊者を入れないようにいろいろな部署とスケジュールを調整し対応しました。
途中、技術的な課題が出てきて、マニュアル通り実施してもうまくいかないことがあり、精神的にもハードな時期を過ごしました。結果、最後までやり切ることができましたが、あのときは最善を尽くしたつもりでも、終わった後にもっとこうすればよかったという想いがたくさん湧いてきたんです。例えば、プランAでやっていたけど遅れることが確定したらプランBへ、それだけではなくプランCまで作っておけば良かったなという具合に…。慣れていない仕事と言えばそれまでなので、自責のマインドを持って仕事をする姿勢をスタートアップ企業で学びました。
周りで働く人の価値観や環境の重要性
—— 話を聞いていると、新たに変化した価値観もたくさんありそうですね。
一重:私が新たに意識するようになったことは「自分の名前で仕事をする」ことです。BIGLOBEでは、会社の名前で仕事ができますが、スタートアップだとそうはいきません。X1Studioは創業から間もない会社ですが、経営陣は業界内で名前が売れている人たちで、人脈を駆使し仕事が動いているのを見て、自分も頭ではそういった働き方を理解はしていましたが、腹に落ちていなかったと認識しました。そこが大きく変わった価値観です。
下條:1つの会社に終身雇用で働く時代は終わってきているので、人脈、スキルを身につけて、経験と実績を積める場に身を置くことは大事だと感じました。同時に、周りにいるメンバーの向いている方向やバリューが同じ方が楽しく、かつ生産性も上がるので、一緒に働く人は大事だという価値観を再認識できました。
—— これらの経験を経て、BIGLOBEに持ち帰りたいことはありますか?
下條:BtoB事業を一気通貫して担当できたので、そこで得た知見やノウハウは持って帰りたいですね。あと、意思決定のスピード感をさらに上げていきたいです。
一重:BIGLOBEの良いところでもあるのですが、人がいればいるだけ意見が出てきますし、皆その意見を聞く姿勢があります。そのプロセスを全て受けて対処していくと、スピードが出にくい点はあるかもしれませんね。
—— 反対に、外に出てみてわかったBIGLOBEの魅力とは何でしょうか?
一重:先ほどの回答と表裏一体ですが、人の話を聞くこと、対話をしようとするスタンスがあるのがBIGLOBEらしさかなと思っています。コミュニケーションを大事にしている会社ですね。
あとはスタートアップと比べるのは違いますが、やはり会社の規模感や充実した制度など、安心して働ける環境がBIGLOBEにはあります。私はもうすぐ子供が生まれる予定なので、ライフイベントにおけるサポート体制があるのは嬉しい点です。
下條:私は仕事柄、マーケティング視点で見ると、BIGLOBEのドメインが強いことですね。安定したインフラ基盤もあり、それらのアセットが使えるのは、会社としてすごく強いなと思っています。
この経験を活かし、未来へ
—— 最後に、お二人の今後の働き方やキャリアプランについて教えてください。
一重:今は、協業先で利益を出していくことです。それによって自分の評価をあげることや、別分野・ベンチャー・海外企業という経験を活かしてBIGLOBEの中でキャリアアップしていくことが今後3年以内の目標です。
今はチャンスをいただいている状況なので、技術的なことで言えば最先端の分野に身を置き、世の中に新たな価値を提案ができる人材になっていきたい。その結果、自分の力で何かの分野の第一人者になれる力をつけていきたいですね。
下條:現在はX1Studioでマーケティング全般をやらせてもらっていて、ベンチャーということもあり、結果を出せれば場所や時間に縛られず自由に働ける環境もあります。自発的に自ら山登りしている感じです。私はこのように、自分の時間を作り、大切なひとを大切にして、周りを幸せにできる人になりたい。その選択肢として、将来的には海外への留学・移住や、起業も考えています。協業先で自分の働き方などを自己分析する時間が持てたので、理想の人生設計を描き、挑戦していくのが今後の目標です。
一重:BIGLOBEだからこうしないといけない。あの会社だからこうしないといけない、ではなく、自分の人生を自ら切り拓いていくことはどこにいても大事だと思います。そんな経験や、考え方を今できているのは感謝しかないですね。
—— 本日はありがとうございました!
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