BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

チームビッグローブで挑戦。波瀾万丈な海外生活で得た、働く価値観の変化

木村 竜輔

こんにちは。BIGLOBE Style編集部です。

今回は、BIGLOBEが大切にしている行動指針「ビッグローブマインド」を体現しながら、社会にとっての持続可能な成長(サスティナビリティ)を意識している社員の1人、木村竜輔のストーリーをご紹介します。

NEC時代に2年間青年海外協力隊を経験し、帰国後もBIGLOBEでさまざまな部署を経て、現在は営業統括本部 オムニチャネル推進室オムニチャネルグループ グループリーダーとして活躍する木村さん。

海外生活で得た波瀾万丈な体験や働き方の価値観の変化を、日々の仕事にどのように活かしているのか、今後どんなことに取り組んでいきたいのかなどを伺いました。

※撮影時のみマスクを外しています。

2年間休職して、青年海外協力隊を選んだ理由

木村 竜輔

—— まずは木村さんのご経歴について教えてください。

 

2002年に新卒でNECに入社しました。当時はiモード全盛期で、NECも携帯電話(ガラケー)に強みを持ち、モバイルのソフトとハードの両面で事業を行っていたことに魅力を感じたのが入社のきっかけです。

仕事では、のちにBIGLOBEの一部門となる法人向けの営業部門に所属し、携帯コンテンツ配信に関するシステムやサーバーなどインフラについてのノウハウをお客さま企業にも活用していただくための提案営業を担っていました。

その後、8年ほど同じ部署で働いた後、青年海外協力隊の活動に参加するために2年間お休みをいただき日本を離れたんです。帰国してからは営業、経営企画を経て、現在は営業統括本部 オムニチャネル推進室 オムニチャネルグループ グループリーダーを勤めています。

 

—— 海外での経験があるのが、とても印象的です。

 

少なくとも、私が今まで決断したことの中で一番大きなもので、人生の転機にもなりました。仕事に対する充実感を得ていた私も、30歳を過ぎるとよくあることかもしれませんが、同期や身近な人が転職や独立をするのを目にする機会が増えるため、今後のキャリアについて悩みはじめたんです。ちょうどそのタイミングで出会ったのが、青年海外協力隊という選択肢でした。

きっかけは、夏休みを利用してアフリカ南東部沖に浮かぶ島国「マダガスカル」を訪れたことです。NEC時代の同期が青年海外協力隊に行ったことがあったので、その存在は知っていましたが、現地で活動する日本人の協力隊の方にお会いし実際に話を聞いたことで、自分も何か新しいことにチャレンジしてみたいという気持ちが湧いてきたのです。

 

—— 会社勤めをする中での決断に、迷いなどはなかったですか?

 

仕事が嫌いなわけでもないし、会社を辞めたいわけでもなかったので、当然どうしようか考えました。ただ、当時のNECにはボランティア休職制度があって(現在BIGLOBEにはありません)、帰国後も働いている人がいるという実績があったのです。そのため、すでにこの制度を活用したメンバーのコミュニティにてアドバイスをいただいたりして、夏休みを終えてすぐ秋の隊員募集に応募して挑戦することができました。

 

日本の常識が世界の非常識だと思えた体験

木村 竜輔

—— 大きな決断を経て海外に出てみて、どんな想いを抱きましたか?

 

波瀾万丈でしたが得難い経験を通じて、自分の中の幹が太くなった気がします。派遣されたのは、太平洋南半球の島国「サモア」。私は教員免許を持っていたので、現地では主に中高等学校の数学教師として活動しました。田舎の離島は英語が普及しておらず、現地の言葉を使わないといけなかったので、最初は覚えるのが大変だったのと、それ以上にどんなに丁寧に数学を教えても英語がわかっていない子に理解してもらうのはかなりしんどいことでした。

また、生活面でも離島の田舎に住んでいたので近所にはレストランもなく毎日自炊でしたし、立派な病院や頼れる医師がいるわけでもないので、体調を崩したら大変。そして何より、自分はこの国の人のためになると思って一生懸命活動しているのに、最初は現地の方になかなか理解してもらえなかったのは苦しかったですね。旅で辺鄙(へんぴ)な場所を訪れるのと、どっしり腰を据えて生活するのでは全然違うなと感じました。

 

—— その経験を通じて学んだことや、今に生きていることはありますか?

 

働く上での価値観ですね。発展途上国と呼ばれている国は、お金の上では貧しいかもしれません。しかし、みんながみんな本当に幸せそうなんですよね。島国はとてものんびりマイペースで、自給自足の生活で食べ物に全く困らなかったり、村の中のコミュニティーが非常に強く村人同士で助け合う文化が根付いているところからもそう感じました。ちょっと困っていることがあると過剰なまでに助け合いがすごくて。

日本にいるときは都会に住んでいたので、隣人が誰だか知らないような関係が当たり前でした。しかし、日本の常識が世界の非常識で、真っ直ぐに見えていたものが一旦海外に行って戻ってみると曲がって見えてたりして、自身の働き方に大きな影響がありました。

 

—— 海外に出ると、帰国してから改めて日本の良いところ悪いところが見えてきますよね。

 

そうですね。日本だけで生活していれば当たり前で、弱音ともとられるかもしれませんが、帰国後は通勤の満員電車や希薄な人間関係に逆カルチャーショックを受けたというか…。BIGLOBEは私のことを覚えてくれていて温かく「おかえり」と言って迎え入れてくれましたが、日本という社会に対しては戻ってから半年くらいは馴染めなかったのを覚えています。もし私がBIGLOBEを退職して2年海外に行って違う会社に入っていたら、恐らくすぐに辞めていた可能性は高いと思うくらい日本という環境にストレスを感じました。

でも、だからこそ実際にBIGLOBEの仲間に精神的にサポートしてもらって、改めていい会社に入ったと思えたし、今まで続けてこれたことにも感謝を抱いています。

 

海外経験を経て感じるグローバルや社会貢献というキーワード

木村 竜輔

—— 実際の仕事面では、海外生活の体験を経て変化はありましたか?

 

国際協力ボランティアに、自分の足で一歩踏み出せたことで充実感があって、今でもサモアは第二の故郷と思うくらい心の拠り所になっていますし「木村といえばサモア」というオリジナリティもできました。

その経験を今度は実際の業務に活かす上で、帰国後まずはグローバルで何かできないかと考えました。そこで、当時注目していた東南アジアにて事業ができないかと思い、社内公募で手を挙げて有志5人くらいのプロジェクトメンバーで、シンガポールに会社を作ったのです。

 

—— 事業で海外進出したんですね。

 

青年海外協力隊や海外暮らしの経験が無ければ恐らくやっていなかったでしょうね。本当に自発的に取り組み、非常に優秀なメンバーたちと意気投合したので、経営陣を納得させることができた上に、会社に投資もしていただきました。

東南アジアのインターネットを便利にしたいという観点で、まずはインドネシアにアプローチし、SNSの流行などでトラフィックが急増しネットワークが遅いという課題を解消するための事業を展開しました。

その後は経営環境が変わり、現在はグローバル向けの事業は行っていませんが、自らビジネスプランを作り、非常に優秀なメンバーと海外で切磋琢磨した経験はとても有意義なものになりました。現在もコロナ禍の影響はありますが、日本だけでビジネスをするのではなく、形を問わずグローバルには常に目を向けていかないといけないと思っています。

 

—— グローバルというキーワードが出ましたが、SDGsや社会貢献活動も積極的に行っているBIGLOBEについてはどうお考えですか?

 

サモアにいた時は、SDGsという言葉はありませんでした。しかし、環境問題は深刻で、例えばゴミ問題。基本自給自足で、ヤシの実、タロ芋、バナナなど食べたものはその場で捨てても土に還っていましたが、西洋文化が入ってきて、お菓子の袋やペットボトルを同様に捨ててしまうことで街の一角や海岸はゴミだらけになってしまいました。そのため、ゴミ問題について教育していこうと現地のボランティアが動いていたり、他にも貧困問題や温暖化による海面上昇など課題はたくさんありました。

現在の日本では、学校教育でも、企業経営でも、SDGsという言葉が意識されており、ブームで終わらせないよう気をつけなければいけませんが、学校も会社も社会問題に取り組む時代になるとは当時は思っていなかったのでいい傾向だと思います。

そして、BIGLOBEもサステナビリティに関する取り組みを行っている企業の一つです。例えば、温泉地支援の取り組み「ONSEN WORK」、ドネーション型モバイルサービス「donedone」、CO2排出量削減ソリューション事業、ICT教育のボランティアなど、会社として必要だと思うだけではなく実行できるところが素晴らしいと思っています。

こういった社会意義の高い取り組みは利益度外視で事業化していくこともあるため、経営陣の覚悟も必要で、私としても会社に対して感謝を感じています。

 

一体感のある仲間と一緒にチャレンジしていきたい

木村 竜輔

 —— 木村さんの仕事の価値観などを聞いているとBIGLOBEの行動指針である「ビッグローブマインド」を体現しているなとも感じます。実際、このビッグローブマインドについてはどう感じていますか?

 

実は私もビッグローブマインドの作成に携わった1人です。その時に意識したのが、現場で働く人たちがわかりやすい言葉を使うこと。なるべく難しい表現は使わず11個の言葉(作成当初は12個)でまとめました。現在は全社から集まったマインド推進メンバーが普及活動をしているので、社員にも着実に浸透していると感じています。

また、11個のマインドの中でも、個人的には「チームビッグローブ」がBIGLOBEの良さでもあるかなと思っています。サモアの村でコミュニティの絆や良さを知り、帰国してからも社員のみんなに支えられたという原体験に紐づいているのと、私のキャラクター的にも皆でやろうという一体感のある環境が好きなことからも、チームビッグローブを意識しています。

 

—— 木村さんご自身は今後どのようなビジョンをお持ちですか?

 

どの会社も新しいことを求められている世の中だからこそ、私自身の持っている得意領域のスキルやノウハウを組織のビジョンとうまく噛み合わせて、日々の業務にコツコツ取り組んでいくことが大事だと考えています。

例えば、私がグループリーダーを務めるカスタマーサービス部門は、自社サービスに対するお客さまからの不満や要望などが集まってくる場所ですが、ただ改善するだけではなく、その声の裏にある潜在ニーズにお応えできたらいいなと思っています。
常にアンテナを立て、正しく把握することで、お客さまが求めているもの、欲しかったものを、BIGLOBEがスマートに届けられるようにしたいですね。
このように、日々何ができるか探し求めることも楽しく取り組んでいきたいです。

そして、一人ではできないこともみんなが交わりながらワイワイと形にしていく。それがチームビッグローブの良さであり、私が実現したいことです。

 

—— 最後に、この記事を読んでいただいた方にメッセージがあればお願いします。

 

BIGLOBEの良さは、社員数約550人くらいのちょうどよいサイズの規模感で、風通しもよく自由度が高いところです。新しいことにチャレンジしたい人、自ら意志を持って明確にやりたいことがある人、そういった人にとっては活動しやすい会社なので、ぜひ一緒にチャレンジしていきましょう。

 

—— 本日は貴重なお話ありがとうございました!

 

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