BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

BIGLOBEの新しいモバイルブランド「donedone」。立役者の執行役員が目指した「変革」とは?

こんにちは。BIGLOBE Style編集部です。

今回インタビューしたのは、執行役員CMOの中川圭子。
2021年7月1日にスタートしたモバイルサービスの新ブランド「donedone(ドネドネ)」の立ち上げの狙いや、事業や組織への思いなどを聞きました。

中川圭子

中川 圭子(なかがわ けいこ) 

2016年12月、中途入社
執行役員CMO(チーフマーケティングオフィサー) 
営業統括本部 副本部長 兼 広告宣伝室長

※撮影時のみマスクを外しています
※記事内容は取材当時のものです

 


「BIGLOBE」にはたくさんの可能性がある

 

―――2016年にBIGLOBEに中途入社されましたが、入社の経緯や志望の動機を聞かせてください。

 

入社以前は、さまざまな業種のクライアントの課題に応えるマーケティング業務に従事してきました。
マーケティングという言葉には物凄く広範囲な業務が含まれます。
一言で言えば「売れる仕組みづくり」ですが、それに該当する業務をあげると、調査・分析、商品企画、認知拡大・ブランディング、リード獲得とナーチャリング、新規顧客獲得、既存顧客のロイヤルティ向上。チャネルもオンライン・オフラインとさまざまです。そして施策の効果検証やその後の効率化・自動化のシステム導入なども含まれます。さらには、販売もマーケティングの総合的活動の一部となります。

 

こういったマーケティングに関わるありとあらゆる業務を経験し、幅広いソリューションに取り組んできた結果、自分の好きなブランドで腰を落ち着けて貢献したいという気持ちを強くし、入社しました。

 

―――実際に入社されてのイメージ、感じたこと、そして着任して変わったことはありましたか?

 

働いている方々はピュアで誠実な方が多く、BIGLOBEに抱いていたブランドイメージ「主張しすぎず、無色透明でキレイなブランド」にとても近いなと感じました。

 

ただ社員がお互いの業務を尊重し合う一方、意見をぶつけあって議論する場面を目にすることが少ないと感じました。率直に言えばいささか保守的で変革が苦手。厳しい事業環境、競争激化の中、BIGLOBEがより強くなるためには、変革を恐れず変えていく、変わっていく必要性を感じました。

 

着任以来、関わる業務の改善案を積極的に提案・推進するなど切磋琢磨する中、少しずつ賛同する仲間も増えてきて、「むしろ変えていいんだ」という空気が生まれたりして、今では社内の空気も随分変わってきたと思います。

中川圭子

 

新ブランド「donedone」。短期間のハードなプロジェクトから生まれた苦悩と成果

 

―――2021年7月にスタートした「donedone」は、1契約で毎月50円が継続的に社会貢献活動に寄付される、今までにないモバイルサービスですが、中川さんが企画立案から遂行までリードして進められたそうですね。

 

BIGLOBEモバイルには、対象のサービスがカウントフリーになる「エンタメフリー・オプション」というユニークなサービスがありますが、ベースとなるプランは低容量が主力でした。

 

新ブランド「donedone」では、今後、消費の中核となっていくZ世代をコミュニケーションターゲットに、若年層からのニーズが高い「動画視聴が快適に楽しめる通信速度で大容量のプラン」を提供しています。

 

「寄付=ドネーション」というコンセプトの発端は、モバイル市場の価格競争一辺倒への危機感です。モバイル通信は今や日々の生活に欠かせないライフラインとなっていますが、注目されるのは専ら、料金の低減という側面ばかり。いつも手元に携帯するモバイルを通じて、もっと、世の中の役に立つことはできないか?と考え、「ドネーション型モバイルサービス」という形に行き着きました。

 

実際、調査をしてみると、社会貢献の必要性を感じている方は90%と非常に多いのですが、行動に移せているのは60%程となり、さらに継続できている方はその中の20%という結果でした。身近なモバイルならば、社会課題を知り、学び、アクションへの後押しもでき、また継続できる、と思いました。

 

―――この「donedone」は、BIGLOBEとは別ブランドでサービスを立ち上げるなど、大変思い切った企画ですが、どのように進めていったのですか?

 

「販売・マーケティング」「開発」「カスタマーサポート」「基盤構築」の4チームで編成し、メンバーは専任ではなく通常業務を行いながら、プロジェクトに参画してもらいました。

 

短期間のプロジェクトで今までにないサービス、ということで、同時多発的に発生する課題に対して皆でアイデアを出し合って、なる早で解決し前に進む。すると、また新たな問題がやってくる、という繰り返し。

 

メンバーに負荷をかけているという苦悩は正直ありました。私にできることは、限られた時間の中で、できるだけ良いサービスとなるよう、考えに考え抜き、一緒に問題解決し、方向性を決めていくことでした。

 

―――課題も困難も多かったと推察します。そんなプロジェクトでのメンバーの反応、仕事の仕方での変化があれば教えてください。

 

私自身は24時間365日企画を考える!という仕事からキャリアをスタートしているせいか、課題に対してのソリューションを考えるのが大好き(笑)というかライフワークなんです。怒涛の日々でプロジェクトを前進させていきましたが、その中で、「中川さんがあれだけ頑張っているんだから」と、ついてきてくれた部分もあるかもしれません(笑)。

 

ただ常日頃お願いしているのは、私の意見に対して疑問や反対があれば遠慮なく言って欲しいということです。オープンマインドでお互い意見を出し、最終的にお客さまにとっても会社にとっても最も良い結果が得られることが重要なことですから。私が言っているからそのとおり従う、というのではなく、恐れず意見を出し合い、自分の考えに固執することなく、最終的にみんなが納得して次に進む。シンプルながらなかなか難しいことですが、このプロジェクトでは少しずつ、そういうスタイルへ変換できたと思います。

 

社会貢献活動に関心をもつ若年層を狙った訴求を重ねる「donedone」。その狙いや思いは?

 

―――今回、社会貢献活動への寄付ができるモバイルサービスを立ち上げましたが、その支援領域について教えてください。

 

ご契約の際に、お客さまに選んでいただく支援領域は、「教育」「健康」「環境」「海洋」「医療」の5領域がベースとなっていて、災害などが発生した際には緊急支援のメニューも登場する仕組みとなっています。
選択いただいた支援領域は変更が可能で、月替わりで支援したい領域を変えることができます。

 

それぞれの領域の社会貢献団体の方々からは、活動状況や課題を知っていただける接点をなかなか広げられないというお話を伺いました。確かに遠い国の話であったり、身近な出来事ではないために自分ゴト化しにくい社会課題だったりしますが、地球の未来のために一人一人の協力が素晴らしい活動につながっていくことを、多くの方に知っていただきたいと感じています。

 

中川圭子

 

―――「donedone(ドネドネ)」という名称は、見ただけ、聞いただけで「寄付」が想起できる分かりやすいネーミングだと思います。

 

かわいい子牛が連れて行かれる歌詞で有名な「ドナドナ」と混同されことも時にはありますが(笑)、おっしゃるとおり、分かりやすく、親しみやすさを意図しました。数百もの候補の中から、メンバーの投票で決めたネーミングです。「#ドネろう」というハッシュタグを使ったTwitter投稿のスターティングキャンペーンも実施しました。「寄付する=ドネる」が社会で定着するほど浸透してほしいと思っています!

 

リーダーとしての部下への思い、後輩へのエール

 

―――部下育成において、具体的にどのような方針や人材像をイメージしていますか?

 

ひとつは「楽しんで仕事をする」人になってほしいです。仕事は我々の生活時間の大きな部分を占めるものですから、仕事へのモチベーションを持てること、新しい知識やスキルを得る楽しさを味わってほしいと思っています。もうひとつは「考えて行動できる」人になってほしい。仕事の内容によっては、既に決定している内容をキッチリこなす業務もありますが、その中でも自分なりの改善ポイントを持ったり、正確に早く仕事をすることであったり、どんな仕事もプロフェッショナルとしての美学とか、その人なりのチャレンジポイントがあると思います。そういうものは大事にしてほしいですね。

 

今まで積み重ねてきたことが、これからも正しいとは限りません。常に今やるべきことを考え、活発に意見交換し、恐れずポジティブに課題を解決できるようになってほしいです。

 

―――中川さんはBIGLOBEでは唯一の女性執行役員です。BIGLOBEは出産育児で休職した女性の復帰率が100%と、女性が活躍する会社ですが、これからは経営層でも中川さんに続く後輩女性が出てほしいです。何かアドバイスはありますか?

 

私自身はこれまで仕事で「自分が女性だから」という意識は持ったことはありません。経営層を目指す上では男性でも女性でも、目線を一段高くした立場で物事を考えられることが必要だと思います。

 

BIGLOBEの社内はとてもリベラルで、女性であることがハードルになることはありません。是非どんどんチャレンジしてほしいです。

 

―――「課題に対するソリューションを考えるのがライフワーク」とのことですが、最後に中川さんの余暇の楽しみや、プライベートな将来の夢を教えてください。

 

今はプライベートな行動はかなり制限していますが、旅行も食べることも大好きなので、落ち着いたら、まだまだ沢山ある、行ったことのない場所に旅行したいですね。実は自給自足生活などにも憧れています。趣味がサーフィンということもあり、いつか、海辺の近くに住んで、漁師さんと仲良くなって魚と育てた野菜を物々交換するとか、野菜や果物の品種改良みたいなことにもトライしてみたい。廃材や流木を使って自分の住まいを少しずつリノベーションするみたいな、自然と一体となった暮らしをしたいという夢もあるんですよ!

 

中川圭子

 

―――究極のサステナブル生活ですね!今後も公私ともご活躍をお祈りしています!

 

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