BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

マネジメントも社外ビジネスも、スポーツも極める。 コーポレート副本部長が語る、ワークライフバランスの秘訣

松井 豊

こんにちは。BIGLOBE Style編集部です。
今回インタビューを行ったのは、コーポレート本部 副本部長の松井豊。多忙なマネジメント業務の傍ら中小企業診断士等の資格取得、書籍の執筆、外部でのコーチング活動を行い、さらに現在は日本トップクラスのクロスミントン選手としても活躍しています。充実したワークライフバランスを維持するコツとは何か。そしてBIGLOBE全社の働きやすい環境に向けてどのような取り組みを行っているのか。これまでのキャリアを振り返りつつ語っていただきました。

※撮影時のみマスクを外しています。

コーポレート業務の傍ら、中小企業診断士や書籍執筆にも挑戦

松井 豊

松井 豊(まつい ゆたか)
コーポレート本部 副本部長

1990年に新卒でNECへ入社。
BIGLOBEの前身でもあるNEC VAN企画室へ配属されてから現在に至るまで、主に経営企画を担う。

――まずは改めて、松井さんのこれまでのキャリアについてご紹介いただけますか。

 

私は1990年に新卒でNECに入社し、パソコン通信サービス等を取り扱うVAN企画室へ配属されました。そこで3年間、経営戦略に関わる業務に携わったのち、同じくVAN企画室内で予算管理部門に異動。そこで3年務めたのち、構築運営本部(エンジニア部門、現在の基盤本部)に異動しました。当時はまだパソコンが普及し始めた頃で、予算管理も紙の書類で行っていた時代です。私は業務の効率化に向けて、予算管理をIT化するためのプロジェクトを推進したのですが、非常に膨大な情報をデータ化しなければならず、かなり大変でした。そのときに我々が導入した予算管理システムが、現在社内で使われているシステムのベースとなっています。

その後はBIGLOBE全体の予算管理を担うことになり、2014年には事業管理本部長(現在のコーポレート本部副本部長)に就任。現在は人事、総務、法務、渉外、セキュリティ、業務品質などのコーポレート業務をマネジメントしています。

 

――30年以上にわたり、コーポレート部門の業務をほとんど経験されてきたわけですね。松井さんはそうした主業務以外にも、多彩な活動にチャレンジされていると伺っています。たとえば中小企業診断士の資格をお持ちですが、これはどのような経緯で取得されたのですか。

 

中小企業診断士資格は、構築運営本部にいた頃に取得しました。当時のNECには定時後に社員が集まって勉強会を開く取り組みがあり、そこで中小企業診断士を目指すコースがあったのです。中小企業診断士は国家資格で唯一の経営コンサルティング資格であり、コーポレート部門で働きながら組織づくりを行っていく上で役立つもの。経営に関する幅広い知識を学んで損はないと思い、挑戦することにしました。

 

――資格を取得してどのような変化がありましたか?

 

社内的には、経営に関する最低限の知識を持つことができたという自負の元で、自分が分からないことは堂々と何でも聞けるようになりました。社外では、診断士仲間との交流を通じ、人脈と視野が広がりました。さらに資格の専門学校でお世話になったある高名な先生から「中小企業診断士を目指す人向けのマニュアル本を作るので、一緒にやりませんか」とお誘いいただくこともできました。ちょうど課長昇進試験と時期が重なっていたのですが、面白そうだと思い執筆チームに参加しました。

 

――昇進試験と同時に本を書くのは大変だったのではないでしょうか。

 

当時、課長に昇進するためには難易度の高い昇進試験があり、小論文の特訓のために相当の時間をかける必要がありました。その一方で書籍の原稿も書かなければならない。好きで選んだことなので文句は言えませんが、睡眠時間を削って何とか両方やりとげることができました。その後何冊も執筆してきましたが、その中の一つでは東京八重洲にあるブックセンターでビジネス書部門2週連続No.1のベストセラーを得ることができました。ちなみに私は中小企業診断士だけでなく、衛生管理者やコーチングの資格も取得しています。コーチングでは仲間との交流もやはり得るものが多く、ふとしたご縁から、ある業界で国内ナンバーワンの実績を持つ会社の社長から依頼され、コーチングを実施したこともあります。また中小企業診断士や衛生管理者の受験者向けのセミナー講師も行なってきました。

 

――松井さんは、BIGLOBE社員が資格を取得したり、副業をしたりすることに対しては、どのようにお考えですか?

 

もちろん応援していますよ。現在は主に、各部署の判断で業務に必要な資格取得に向けて学習の支援をしたり、受験費用を負担したりしています。会社として副業制度を導入したのはまだ数年前のことですが、昔から個別のケースに応じて会社に相談し、許可を得られれば副業をすることは可能でした。もちろん私も当時の人事部長に許可を得て書籍執筆やコーチング、セミナー講師をしていました。副業を通じて得られる幅広い経験や人脈も仕事に役立つので、意欲がある人の挑戦は積極的に後押ししたいと考えています。 

仕事と家庭と遊びのバランスが大切

松井 豊

――松井さんが入社してから30年以上が経ち、最近は業務のオンライン化も進みました。社内の働き方の変化についてはどのようにとらえていますか?

 

入社した当時はバブル末期の頃で、深夜に及ぶ長時間労働が当たり前の時代でしたね。しかし実は無駄な仕事も多かったと思います。集中力が低い状態でだらだら仕事をしていたり、先輩が残っているからという理由で何となく会社にいるという社員もいました。時間に見合うアウトプットがなかったのです。そのことにふと気づいてからは、短時間で集中して仕事を終わらせるように仕事スタイルを変えました。

 

――具体的には、どのようにして業務を効率化したのですか?

 

仕事で無駄な時間がかかる最も大きな理由は、「無限ループ」に陥っていることです。ある仕事を途中までやって、行き詰って前に戻る。それを繰り返しているといつまでも仕事が終わらないのです。あるときから私は、多少いい加減でも良いのでまずは仕事を一通り終わらせるようにしました。最後まで終えて全体の輪郭を掴んでから手直しすれば、結果的に無駄な作業や悩む時間は大幅に減ります。

 

――そうした効率的な仕事術があったからこそ、仕事と資格、副業の両立ができたのでしょうね。ワークライフバランスについてはいかがですか?

私は入社当初から「ライフ」の部分をとても大切にしています。入社したばかりの頃は会社のテニス部に所属していましたし、その後は地元のバドミントンサークルで活動していました。2015年ごろからはクロスミントンというスポーツに打ち込んでいます。

 

――クロスミントンとはどのようなスポーツですか?

 

一言でいうと「風に負けないバドミントン」です。バドミントンは屋外でやるとシャトルが風で流れてしまいますが、クロスミントンのシャトル(スピーダーといいます)は羽が小さく重量が重いため、屋外でプレイしても風の影響を比較的受けません。さらにクロスミントンではネットを使いません。ラケットでスピーダーを打ち、相手の陣地に入れることができればポイントが入るというシンプルなルールです。私はもともと学生時代からバドミントンをしていたのですが、競技バドミントンはかなり激しいスポーツで、続けるのが大変です。一方、クロスミントンは比較的負担が少ないですし、年齢層別の大会もあるので長く続けられると感じています。興味のある人は私に連絡をもらえれば繋ぎますよ。

 

――クロスミントン大会での実績はいかがですか。

 

私が属するシニア層の大会ではずっと国内トップクラスを維持しています。メダルやトロフィーも家に10個ぐらいはあるんじゃないかな。ただ、肩を傷めて2年くらいクロスミントンを休んでいた時期がありました。また直近でもケガ等によりあまり練習できていない時があり、その状態で大会に参加した結果、準決勝で負けて3位になってしまいました。本気で挑んだ試合で久しぶりに負けてしまったので、今は次の試合でリベンジすべく体を鍛えなおしているところです。

 

――ケガから復帰してすぐ3位という成績も十分すごいと思いますが……。

 

ちなみにクロスミントンを休んでいた間は、登山に挑戦していました。仲間と一緒に北アルプスをはじめいろいろなところに行っていました。登山は今でも続けていて、先日は日光白根山に登ったりして楽しく過ごしています。

――ものすごいアクティブさですね。仕事や副業も忙しい中、いったいどのようにしてワークライフバランスを実現しているのでしょうか。

 

私にとって仕事、家族、趣味という3つのバランスはとても重要で、どれが欠けてもいけないと考えています。バランスをとるコツは、目の前のことに集中することですね。仕事中は仕事だけ、家では家族のことだけ、趣味のときは趣味のことだけ考える。そうして切り替えをうまくしていくと、ワークもライフも充実していきます。

 

――業務以外の活動の充実が、仕事にも良い影響を与えていると感じますか?

 

もちろんです。たとえば中小企業診断士に合格したときには自分に自信を持つことができ、仕事に対しても前向きな気持ちになれました。クロスミントン大会で優勝したときにも、「よし、スポーツも精一杯頑張ったことだし、次は仕事も頑張ろう」と思えました。ワークとライフとが良い相乗効果を生み出していると思います。

 

社員の声を取り入れ、働きやすい環境・制度を導入

松井 豊

――最近はBIGLOBEでもリモートワークが普及し、自宅で仕事をする人が増えました。家で仕事をするとワークとライフの切り替えが曖昧になるといわれますが、どう考えられていますか。

 

確かに切り替えが難しくなったかもしれません。そこは自分の意志で何とか頑張るしかないですね。私の場合は出社・テレワークのハイブリッド勤務をしているのですが、これが気に入っています。自宅勤務日も出社日と同じ時間に起床して、従来通勤に充てていた時間を利用してスポーツジムに行き、体を動かすんです。前にも増して健康的に働けるようになったと感じています。一方、出社することにもメリットがあります。仕事ではやはり、直接会って話したほうが深い意思疎通ができるという場合も多いからです。しかし、あえて社員に通勤してもらうには、出社したくなるようなオフィスでなければなりません。実は今、より魅力的なオフィスづくりに向けた企画も進めているところです。

 

――それはとても楽しみですね!ちなみに松井さんは、社員のワークライフバランスや働きやすさの実現に向けて、どのような取り組みに注力されていますか?

 

たとえばテレワークはコロナ禍に対応するため暫定的に導入しましたが、コロナが収束した後も社員が安心してテレワークができるよう、きちんとした制度化を進めているところです。特に注力しているのは、セキュリティと一体になった制度改革ですね。たとえば個人情報を取り扱う業務の一部についてセキュリティを確保しつつ自宅でできる仕組みは、今後のテレワーク体制においては欠かせません。そのほか、BIGLOBEでは育児をしながら安心して働ける環境づくりのため、社員の意見を積極的に取り入れて制度を作っています。たとえば最近では、コロナ流行のため学級閉鎖になり、長期にわたって自宅での育児が必要になったときに利用できる、特別休暇制度を導入しました。

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――社員の声が柔軟に取り入れられるのはBIGLOBEの良いところですよね。ところで、社員の中にはワークライフバランスを充実させたいと思いながらも、日々の業務が忙しくてなかなかうまくいかないという人もいると思います。仕事を効率化するためのアドバイスがあれば教えてください。

 

繰り返しになりますが、「仕事中は仕事に集中すること」「無限ループを避けるため、まずは一通りの仕事を終わらせること」が大事です。あとは、仕事に行き詰ったときには気分転換をするのもいいですね。在宅勤務だったら、ちょっと休憩を取り思い切って外出してみるのもいいのではないでしょうか。戻ってみると、さっきまで悩んでいたことについて嘘のように良いアイディアが生まれることもあります。私も学生時代にプログラミングをしていたので体感しているのですが、システム開発の仕事はやろうと思えばいつまでも続けてしまえるものです。しかし、実際には人間の集中力はそれほど長く続きません。仕事だけに没頭する繁忙期も、二週間が限度ではないでしょうか。意識的に仕事以外の充実した時間を作ることが大切です。

 

――松井さんご自身は、今後に向けてどのようなビジョンをお持ちですか?

 

最近は社外の人からITや経営に関する相談を受けることが増えてきました。小規模な会社などでは、我々が当たり前に使っている基本的なITのスキルやリテラシーが全くない場合があります。ちょっとしたサポートをするだけで、飛躍的に業務が改善される組織が世の中にはまだたくさんあるのです。私は将来的に、社内で培ったITの知見や中小企業診断士の知識を活かし、困っている方々を手助けするような仕事をしてみたいと考えています。プライベートでは引き続きクロスミントンの腕を磨き、国内大会優勝と世界選手権でメダルを獲得したいですね。あとは、育児のために中断していたゴルフもそろそろ再開してみたいです。

 

――公私ともに、まだまだチャレンジの毎日が続きそうですね。本日はありがとうございました!

 

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