BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

リモート座談会「ママ社員のコミュニティから誕生したIoTデバイス」

こんにちは。BIGLOBE Style編集部の吉田(朋)です。
BIGLOBEには、ママ社員で形成された「ママプロ」というコミュニティがあります。いったいどんな活動をしているのでしょうか?
当社は現在、緊急事態宣言を受け原則在宅勤務のため、ママ社員3名に集まっていただきリモート座談会を開催!子どもがいる上での働き方や、想いについて話を聞いてみました。

座談会メンバーのオンライン画像

座談会メンバー(2020年4月取材時)

(左上)
友永千晶(ママプロジェクト発足者)

所  属:コンシューマ事業本部 サービスデザイン1部 エキスパート / サービス企画担当
働き方 :フルタイム / 子ども:大学2年、中3

(右上)
吉田綾

所  属:法人事業本部 企画1部 主任 / メディアサービス企画担当
働き方 :2H時短勤務 / 子ども:小2、年中

(右下)
柴野澄子 

所  属:法人事業本部 企画1部 主任 / WEBサイトディレクション担当
働き方 :フルタイム / 子ども:社会人2人、大学1年

(左下)
インタビュアー:BIGLOBE Style編集部

ママプロって?

 

—— BIGLOBEで働くママ社員のグループ「ママプロジェクト」の成り立ちを教えてください。

友永 ママプロジェクト、略してママプロは2009年の2月に発足しました。
産休から復帰したママさんは何かと心細いですよね。自身のそんな経験から、ママ同士で情報交換や助け合えるコミュニティがあったらいいだろうなという想いで、ランチ会のお誘いをしたのがきっかけなんです。現在は33名が参加していて、日々いろいろな情報共有やイベントを行っています。”できる人が、できる時に”をモットーに、ママ同士役職関係なく、いつでも気軽に参加できる雰囲気づくりを心がけています。

 

—— ママ社員でのコミュニティは企業では一般的なのでしょうか。

 

友永 そうですね、いわゆる「ママ会」というコミュニティがあるという話は聞きますが、BIGLOBEのように大人数でイベントやサービス企画に携わる活動をしているのは珍しいと思います。 

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在宅勤務中の様子・友永

 

—— どのようなイベントをしているのですか?

 

友永 入社や復職されたママ社員の歓迎ランチ会や、年に1回、子ども用品のリユースを目的とした完全無料のフリマをオフィスで開催しています。

フリマのきっかけは、子どもが大きくなり必要なくなったものを、たまたま欲しいという方が見つかり差し上げたら、すごく喜んでくれて。それだったら、もし社内で実施したら、知らない人同士も物を通じたコミュニケーションで活性化につながるのでは、と思い、会社にフリマ開催を申し出たところ快く賛同いただけたんです。それから毎年開催するようになりました。フリマではパパ社員もたくさん来てくれて、その場で子ども用品の写真を撮って奥さんに送り、要るか要らないかの判断を仰いでいる姿を多く見かけましたよ。

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オフィス内のコミュニケーションスペース「Daichi」で開催されたフリマの様子(2019年11月実施)

 

ママプロから誕生したIoTデバイス


—— サービス企画にも携わっているということですが、ママプロジェクトから誕生した商品があるそうですね。

 

友永 BIGLOBEが2015年に発表した、子ども向け腕時計型スマートデバイス
 「cocolis(ここりす)」という商品です。めざましテレビで「未来のキッズケータイ」とご紹介いただいたこの商品は、発売には至りませんでしたが、ママのアイデアから生まれたものなんです。最初は乳幼児向けのIoTデバイスはどうか、という話が社内であったのですが、働くママの間では、乳幼児の時期よりも、何かと心配な小学校にあがったばかりのお子さん向け商品が欲しいという声が多くて。そこで、低学年のお子さんがいるご家庭向けに、安心安全で、かつ親子で楽しくコミュニケーションが取れるデバイスを作りたいという想いで、商品アイデアを会社に提案したのがきっかけでした。
※掲載文中のリンク先情報等は当時の内容のものとなります。

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「cocolis(ここりす)」

それから2年程かけて、コンセプト作りから、端末・ソフトウェアの機能やデザイン選定、ロゴ制作、プロモーションに至るまで、開発チームと一緒になって取り組みました。ママプロの子供達にもモニターとして度々参加してもらったんですよ。

結果的にそれが、BIGLOBEが開発した初めてのIoTデバイスとなり、現在は「BL-02P」という業務用IoTデバイスに生まれ変わっています。

 

柴野 「cocolis」はとても良い企画ではあったのですが、この小さいサイズのデバイスは、業務用IoTデバイスとしてのニーズも高かったので、「cocolis」の技術検証(PoC)を活かして企業向けのIoTデバイスを作りました。センサーの搭載、バッテリの強化をし「BL-02P」は多くの企業にご愛用いただいています。

 

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在宅勤務中の様子・柴野

私は子どもの手が離れた今、法人サービス導入事例のサイトを任されていて、日本全国のユーザーさんに取材に出かけているんです。そこから商談につながることもあるのですが、お客さまにもお子さんがいらしゃる場合も多いので、自分も子育てをしながら、仕事をしている話をすると、場が和むんですよね。BIGLOBEモバイルの個人向けシェアSIMをご家族で使っていただいているお客さまも多く「もちろん我が家も子どもとシェアしています」と盛り上がります。最近、子どもがいることがデメリットではなくて、メリットなんだと思えることが本当に多いです。

 

子どもがいることで仕事や気持ちは何か変わったの?


—— みなさん活躍されていますが、育休中や復職した時、焦りや肩身の狭い思いをすることはあったのでしょうか。

 

吉田 焦りはなかったです。私は1人目の時も2人目の時も、0才から復帰してるのですが、だからといって業務内容という意味では「復帰したばかりだから」という考慮はされていた感じもないですし(笑)

そんな中でも、「まだ帰らなくていいの?」と声をかけてくれる上司もいて、子どもが熱を出した時など帰りやすい環境でしたので、あまり罪悪感を感じずに仕事と家庭を両立できていました。今もその状況は変わりませんし、楽しく仕事ができているのでとても恵まれていると思っています。

 

友永 迷惑をかけないようにと常に意識はしていましたね。急な休みに備えて今日すべき緊急業務はその日にうちに終わらせる、休んだ時にはどういうリカバリーができるのか、誰にお願いできるのか、など。思い起こすと、今のように在宅勤務がメジャーではなかったにも関わらず、在宅で仕事ができるように環境を整えてもらったりと、上司や同僚にずいぶんサポートしてもらったと思います。


—— 限られた時間の中で成果をださないといけないと思うのですが、仕事や家庭でどのような工夫をされているのでしょうか。

 

吉田 出社前に、メールをチェックをしたり、今日何をすべきかを整理して、効率的に仕事ができるようにしています。

 

柴野 私は1週間分の献立を考えて作り置きしていました!帰宅後も休みなく動かないといけないので、子育てでずいぶん体力もつきましたよ(笑)

 

友永 一番ネックなのは急な残業で夕食どうしようって時ですね。ですので、残業になりそうなときは、朝に夕飯の準備をしてから家を出るようにしてきました。子どもが大きくなれば温めるくらいできるようになりますから。今では、たまにですが自分で料理をしてくれるところまで協力を得られるようになりました。そうやって乗り切っています。

 

吉田 子どもの習い事で送迎が必要な時は、時短勤務と在宅勤務をうまく活用しています。小学校に上がったら保育園時代よりも子どものケアが大変になると聞いていて、大丈夫かなとすごく心配をしていたんですが、ちょうどそのタイミングで在宅勤務の制度ができたんです。しばらくは鍵を持たせたくなかったので、子どもが帰宅するタイミングに家にいられることがすごくありがたいことだと思いました。

そうやって時々の状況に合わせて会社が対応してくれているので、今後お父さん、お母さんになる方も安心して仕事を続けていけるように、きちんと自分なりに仕事で成果を出さないといけないなと思っています。

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在宅勤務中の様子・吉田

 

—— 今回の休校要請でも、会社が迅速に動いてくれましたね。

 

友永 会社から休校対応について子どもがいる社員の状況を聞きたいと依頼があったので、ママプロを介して状況と要望を取りまとめたんです。その中で、在宅勤務の環境整備や条件緩和についての要望があがったので、会社に相談したところ、その日のうちにどちらも対応いただけたんです。大変ありがたかったですね。

 

吉田 子ども同室での在宅勤務ができるように条件を緩和してもらえましたよね。うちの地域では学童、保育園共に閉鎖になったので、子どもをみながら在宅勤務をしています。子どもの世話をしながらなので業務に全く影響がないというわけにはいきませんが、在宅で仕事ができるということはとてもありがたいです。

 

—— ずばり、BIGLOBEのいいところってどんなところですか?

 

柴野 BIGLOBEでは、時短勤務者にも責任のある仕事がどんどん任せられるため、大きなやりがいを感じることができます。そのため、キャリア採用では「子供がいてもバリバリ働きたい!」という想いで入社されるメンバーも多いです。しかしながら、子供が小さいうちは体調を崩すことも少なくありません。そんな時には「迎えに行っておいで」と温かい声をかけてくれる理解ある職場であることが、とても心強いと感じています。

入社日当日から有給休暇が付与されることも当社の特徴です。フレックスや在宅勤務の環境も整っているので仕事と家庭の両立が柔軟にできるのではないでしょうか。

 

ママ社員のキャリアについて

 

—— ママ社員の成長やキャリアについて教えてください。

 

友永 ママ社員の昇格は珍しくなく、子どもの有無に関係なくチャンスをもらえますので、成長やキャリアアップできる環境だと思います。

 

吉田 私は1年半前に「新しいサービスの企画をしたい」と希望を出して、部署を異動したんです。何をしたい、どうスキルアップしたい、と遠慮せずに声をあげたことで、チャレンジさせてもらっています。


—— ママプロの今後の目標や、やりたいことを教えてください。

 

友永 働くパパママが安心して家庭と仕事を両立できるよう働き方改革についても、取り組んでいきたいです。また、ご家庭に役立つサービスを普及させるために貢献していけたらと思っています!

 

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リモート座談会の様子・インタビュアー

 

おまけ:オフの日の過ごし方(緊急事態宣言前)

 

友永 家事をしながら家でのんびり過ごしたり、買い物へ行ったりします。たまに、趣味で続けているバレーボールを楽しんでリフレッシュしています。

 

柴野 長女と映画を見に行ったり、次男の高校野球の応援に行ったり、ヨガをしに行ったりしています。次男が高校を卒業し、ママ活動が終わってしまい寂しい状況です。ママ仲間で交流を続けて行きたいと考えています。

 

吉田 土曜日は子どもたちがそれぞれ習い事をしているので、その送迎と溜まった家事や掃除を一気にやっています。日曜日はお出かけの日と決めているので、家族で出かけることがほとんどです。うちは子どもたちが二人とも男の子なので、大きくなると一緒に出掛けてくれなくなると先輩ママさんに聞くので、一緒に行ってくれる間に!と思っています。

 

座談会メンバーからのメッセージ

 

学生のみなさんへ(友永)

BIGLOBEでは、産休・育休の取得率、復帰率共に100%です。(男性の取得者も)
また、仕事と家庭を両立する制度が整っていますし、困った時は何でも相談できるコミュニティもありますので、安心して仕事を続けられる環境だと思っています。
「子育てしながら、夢を追いかける」をぜひBIGLOBEで。
お会いできる日を楽しみにしています!

 

後輩ママへ(柴野)

今では出張など宿泊を伴う業務の私も、子育て真っ盛りの頃は無理だったと思います。ですが、子どもが大きくなった今、とても新鮮でやりがいのある仕事です。今、お子さんの小さな方は決して無理はなさらず、長く続けて、私のように子どもの手が離れたときに頑張ってくれればと切に願います。

 

後輩ママへ(吉田)

私自身が、まだまだ子育て真っただ中なので大そうなことは言えないのですが、子育て中という時間的には限られた中ではありますが、だからこそその環境にあわせてよりよい仕事のやり方を模索出来たり、子どもとの生活から新しいアイデアが生まれることもたくさんあります。楽しいことばかりではないですが、その時々の環境にあわせながら仕事も子育ても是非楽しんでください!

 

以上、ママ社員リモート座談会でした。家庭と仕事を両立する働き方のヒントになれば大変嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

(座談会実施日:2020年4月8日)