BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

社員の声を反映したBIGLOBEオフィスを紹介 ~新たな時代の働き方を見据えて~総務部にインタビュー

こんにちは、BIGLOBE Style編集部の大井です。今回は社員の声を反映したBIGLOBEのオフィスを紹介します! 新しい発想・アイデアが生まれ、活発な交流も・・・今回はBIGLOBEの戦略的オフィスについて、ニューノーマル時代のオフィス構想も見据えつつ、総務部の日下エキスパートにインタビューしました。

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日下博
経営管理本部 総務部総務グループ エキスパート
NECに入社後、PC関連部門での個人向け、法人向け営業、量販店への本部商談等、幅広い営業経験を積み、総務業務に。BIGLOBEの総務グループを率いる。

 

 

組織の枠を超えアイデアが生れる!BIGLOBEのオフィスを紹介

 

―――BIGLOBEのオフィスについて、簡単に紹介してください

2015年2月に現在の品川シーサイドに移転しました。その際、大きな施策のひとつとして、「大地」「海」という自然をイメージしたコミュニケーションスペースを設けました。 新たに設置した目的は、大きく2点あります。

当社で取り扱う商品やサービスが目まぐるしく変わり、組織を超えたコラボレーションが必要です。そこで、思いついたアイデアを持ち寄り、すぐに意見交換ができる創造する場を作りたかったことが1点目にあります。

2点目は、社員から打合せの度に社内会議室の空きを探して予約するのが手間、という声が上がっており、それを解消するためです。いつでも予約なしで集まって、スピーディーに打合せができる環境を作りたいという想いから誕生したスペースなのです。 どうせなら、ということで、社内会議室(部屋数)を移転前の3分の1に大幅に減らし、コミュニケーションスペースの積極的活用につなげました。


―――大きな変化でしたが、社員の反応はどうでしたか

当初は、「予約しないで不安だ」といった戸惑いもあったようですが、皆さん2ヵ月もすると環境に順応して、「予約なしで使えて便利」、「すぐに集まって打合せができて良い」、「大地、海に誰が居るか見通せるので気軽に声をかけやすい」といった評価をいただきました。 

また、オープンなスペースの性質上、他の部門が行っている仕事の雰囲気が伝わり新たな刺激が生まれ、部門間の交流の意味でも良かったです。 コミュニケーションスペースの造りは、執務フロアとは全く違う異空間にしたいと考え、人間の五感に訴えるような仕様にしています。大地は小鳥がさえずる木と緑の空間、海はさざ波と白い雲と海辺に居るような空間に設計し、アイデアを生み出しやすい環境にしました。

お客さまをお迎えする受付サロンや応接室は、お客さまと一緒に飛び立つイメージで晴天の中の雲を抜けていく飛行機が幾つも飛んでいます。

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「大地」(上)「海」(右下)「来客エリア・空」(左下)


―――実際、どんなふうに使われていますか

コミュニケーションスペースは、少人数から十数名程度の打合せを、パーテーション、机、椅子の配置を自由に変えられることで可能にしています。また、様々な社内の催しにも対応可能で、時には数百名の部門や全社単位での集まりにも使用しています。

納会、健康経営イベントでエクササイズセミナー、子育て中の社員を中心に子供用品の無料フリマなど、社内行事や交流に「大地」「海」というスペースを活発に利用しています。

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※新型コロナウイルス感染拡大前の様子です
納会ではタレントさんを呼んでのイベント、マグロの解体ショー等を実施(写真上)
健康経営の一環としてエクササイズセミナーを実施(写真下)

 

社員の声を活かしたABW

 

―――今年、大地にできた新しいソロワークスペースについて教えてください

「ソロワークスペース」は一人で集中して仕事ができるスペースになります。そもそもフロア設計としてABW(Activity Based Working:時間と場所を自由に選択できる働き方)をテスト運用的にやっていこうと計画をしていました。12月に、健康経営に関する働き方アンケートを全社に実施した結果、「一人で集中して作業できるスペースがない(欲しい)」という社員の声があり、確信を持って早期に実現することになりました。

「大地」や「海」でアイデアを出し議論をして、「ソロワークスペース」で集中してデータの整理や資料にまとめ上げる、そんな使い分けをイメージしています。

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今年、新しく誕生した「ひとりワークスペース」。集中して作業ができます


―――社外からも注目されているようですね

はい、実際にBIGLOBEのオフィスはテレビドラマの撮影にも使われました。撮影依頼は他にも複数きておりますが、撮影期間が長期に及び業務に影響が出てしまうので、お断りをしてしまっている状況です。 単にテレビドラマに出てくるオシャレで清潔なオフィスではなく、働く人の声を反映し、それぞれのパフォーマンスを最大限に引き出せる、働きやすい環境をこれからも目指していきたいと思います。

 

新型コロナウイルス感染防止対応

 

―――新型コロナウイルス感染拡大では、在宅勤務への移行、オフィスにおける様々な感染防止策も必要となりました。総務部が率先して行った対策について聞かせてください

リモートワークによる在宅勤務に対応できるよう、人事部や情報セキュリティ部を巻き込んで、制度面の変更やITツールの整備など様々な対策を早急に行いました。

過去、新型インフルエンザが発生した際に、飛沫感染によるウイルス感染を想定し、マスクを備蓄していましたので、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として初期段階で備蓄していたマスクをBIGLOBEで働く全ての人に配付することができました。5月になり、マスクも出回ってきて購入できる状況になりましたので、緊急事態宣言解除後に出社する人が少しずつ増えることを見込み、マスクの配付を再び行いました。もちろん社員だけではなく協力会社のパートナー、全国の拠点にも配付しています。その他、空気環境対策として、紫外線殺菌照射装置を導入しました。
今後は3密をさけるために、間隔をあけて座る運用等を目指しています。

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少人数の打合せに最適な大地のボックス席
頭上には紫外線殺菌照射装置を設置

 

戦略的総務が語る、ニューノーマル時代のオフィスの未来像

 

―――在宅勤務が浸透しましたが、これからのオフィスの未来の姿について聞かせてください

緊急事態宣言解除後も約7割が在宅勤務を継続しています。今後のオフィスに関しては、例えば対面で行いたい業務は会社で、集中して個人で行う業務は自宅でといった、個人の業務の進捗具合や内容で働けるスタイルができるといいなと描いており、ニューノーマル時代のオフィス構想に関するディスカッションを既にはじめています。

オフィスの位置づけを変え、コミュニティーを形成したり、企業風土を醸成するコラボレーションスペースといったところでしょうか。いわゆる固定的な座席ではなく、目的別エリアの設置をイメージしています。詳細についてはまだお伝えできませんが、実現に向けてスタートを切っています。

在宅勤務全般に関しては従業員にアンケートを行いました。これまでの社内環境整備への取り組みに加えて、在宅勤務における環境の整備についても目を向けて、できる限りの支援をしていきたいと考えています。


―――新しい時代に向かって、総務部の意気込みをお願いします!

BIGLOBEで働く人が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、健康面もあわせてより快適に、より効率的な環境を、世の中を先取りして創っていきます。ニューノーマル時代の働き方改革の推進、従業員の働きやすさ・働きがいを創出する環境の整備など行っていきたいですね。

より長期的な大きな方向性としては、SDGsを念頭に、全ての人々が「どのような状態・世界になっていくべきか」「企業としてどのように関わり貢献できるか」を考えながら取り組みます。 皆さまに見えるようSDGsの目標に関する課題を解決する商品やサービスを提供し社会に貢献していくことは企業全体としての目標です。総務部としては、17個の目標の中で「3.健康」「8.働きがい」「13.気候変動」「15.陸の豊かさ」を重点的な目標項目としていて、社内の仕組みや業務プロセスを改善することで貢献できます。例えば、身近なわかりやすい例は、社内に発生するペーパー類を一掃するためのシステムや運用を取り入れることで、働きやすい環境、やさしい環境に変わります。

総務部では、今より先の未来をみて、今後想定される課題解決を含め、着実に一歩一歩取組んでいくことを心掛けています。