BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

切磋琢磨は本当に世の中を変える!

取締役執行役員常務 基盤本部長 鴨川 比呂志


BIGLOBE Styleをご覧頂きありがとうございます。おかげ様で多くの皆様に目を留めて頂き、「あのブログ面白かったよ!」「BIGLOBEってこんな会社だったんだ!」等のお言葉が私のメールBOXにも届き、それだけでコロナ禍の鬱陶しい日々を忘れさせてくれます。

さて、自己紹介が遅れましたが、私はBIGLOBEでネットワークやクラウド等のインフラ設計・構築や情報システム開発を担当している部門である基盤本部の責任者の鴨川です。今日は、BIGLOBEの事業の柱の一つであるモバイル事業(技術)が世の中を変えていくこと、また実際にその過程を私も経験した話をさせて下さい。

本来であれば我社はこんな会社です!と緻密に語ることが期待されているのかもしれませんが、我々が日々研鑽を積んでいる技術はこんなにもたくさんの人の人生を豊かにする可能性がある、BIGLOBEで仕事をするということはその可能性を追求しているんだ、ということを、海外での事例を通じて知って頂きたいと思います。

皆さんはミャンマーをご存知ですか?そうです、インドシナ半島の西側に位置する日本人にも馴染み深い大国です。最大都市ヤンゴンや首都ネピドーを訪問された方もいらっしゃると思います。

実は、2013年当時のミャンマーの携帯電話普及率は10%*1にも満たないと言われていた国だったのです。まだほんの7年前ですね。日本では4G(LTE)が普及し始め、一人で2台の端末を持ち歩くことも珍しくなくなった時期でした。また、ミャンマーの近隣諸国であるシンガポールやマレーシア等の東南アジア諸国も複数事業者の競争により多くの方がスマートフォンを持ち歩き、インターネットライフを謳歌していました。

ミャンマーの携帯電話普及率が低かった理由の一つに「独占」というワードがあります。ミャンマー政府はこの「独占」を終わらせるため、2013年に「競争政策」を取り入れて、諸外国で実績のある複数の事業者が参入を果たしました。参入した各社は自国での経験により、端末やSIMカードの品揃え・料金戦略・販売チャネル整備・広告宣伝手法の確立等を次々と打ち出していきました。「独占」時代には携帯電話を利用する事を「特別」な事と受け止めていたであろう国民が、わずか1~2年で「当たり前な事」と受け止める事になったのではないでしょうか。当時のミャンマーではFTTH等の固定通信もほとんど普及しておらず、多くの国民にとって初めてのインターネットとの出会いだったのではないでしょうか。

さて、各社が参入当時に力を入れた事がもう一つあります。それは基地局建設やモバイル基盤構築を始めとした「最新技術の投入」でした。既述のとおり、多くの国民に携帯電話(もちろんスマホです)が普及してくると、今度は品質の優劣が事業者選択の重要な基準になってきます。参入当初は「参入したよ!」「我々はこんな事業者です!」を国民に知ってもらうことが優先されますが、通信事業は「いつでもキレイに繋がって当たり前」というサービスを提供し、対価として料金を頂くビジネスなので、結局のところQCDを考慮しつつも*2 この勝負になるのですね。

各社は、腕利きのエンジニアを送り込み、お客様の信頼を勝ち取るための努力を続けていきます。ある意味、何もないところから作り上げるので、まさにエンジニアの腕の見せ所であり、エンジニア冥利に尽きる体験をすることになったでしょう。ミャンマーという国にどのような通信技術が根付いて行くのか、あるいは今後どのように進化していくのか?は全てこの挑戦に取り組んだエンジニアの心意気次第だったのです。

2019年には携帯の普及率も100%を超えた*3と聞いており、当たり前のようにスマホを持ち、SNS等でのコミュニケーション、動画視聴等の生活の潤いだけではなく、あまり普及していなかった銀行口座やクレジットカードの代わりにモバイル送金が浸透し遠隔地への仕送りが簡便になったり、と生活インフラの拡充にも役立つようになってきました。

会社同士、エンジニア同士の「切磋琢磨」が「革新」を生み、「革新」が「驚き」を生み、「驚き」が「感動」を生み、「感動」が「心の豊かさ」を生み、大げさに言うと、人生をも変えた可能性があると思います。

BIGLOBEでも、MVNO/ISPとして他社と「切磋琢磨」するために、会社が抱える経営課題を打破するために、自分を高めて成長を実感するために、等々の意思を持って多くの社員がCutting-edgeな(最先端の)取り組みを進めています。 BIGLOBE Styleをご覧の方であればお判りかと思いますが、多くの取り組みの中のごく一部の例ですが、以下のようなブログ記事がご覧いただけます。


【ドメイン駆動設計(DDD)の取組み】

style.biglobe.co.jp

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【若手中心チームでのハッカソン優勝】

style.biglobe.co.jp


【GitOpsへの取組み】

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【世界初の固定回線へのNAT64/DNS64の商用化】

style.biglobe.co.jp


【所謂「2025年の崖」に備える取組み】

style.biglobe.co.jp


BIGLOBE Style(Tech Blog)という媒体が始まったことで、このような取組みを皆様にお知らせすることができ、そのフィードバックを頂くことで、また、新たなチャレンジを始めるエンジンになります。

引き続きBIGLOBEは前に進んでいきます。私が言うのも何ですが(笑)、本当にいろんなプロジェクトが並行して進んでいて、新型コロナウィルス対応には細心の注意を払いながらも、日々研鑽を積んでいます。このCutting-edgeな船に皆さん乗船しません?と、最後は本音が出ましたね、本部長!


hrmos.co




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*1:KDDIのホームページ(https://www.kddi.com/corporate/csr/feature1-02/)を参考にしています。

*2:BIGLOBEのQCDについては以下の記事が参考になります。     ・https://style.biglobe.co.jp/entry/2020/09/30/130000

*3:KDDIのホームページ(https://www.kddi.com/corporate/csr/feature1-02/)を参考にしています。