BIGLOBEの「はたらく人」と「トガッた技術」

「2022年度新人エンジニア育成プログラム」の成果発表会を行いました

こんにちは。BIGLOBE Style編集部の吉田です。

BIGLOBEの開発部門(プロダクト技術本部)では、新卒入社社員向けに「新人エンジニア育成プログラム」を1年かけて実施しています。

今回の記事では、プログラムを終え2年目を迎えた5名のエンジニア(2022年4月入社)による成果発表会の様子をお届けします。

2022年度新卒入社エンジニア

はじめに


この成果発表会は、1年間お世話になったコーチや上司に感謝を伝えるとともに、幹部にその成長ぶりをアピールする節目のイベントです。今年度の新入社員も聴衆として参加し、一人前のエンジニアとしてスタートラインに立った先輩たちの姿をしっかり目に焼き付けます。

この会に対して発表者からポジティブな感想が多く寄せられましたので、その一部をご紹介します。

「1年間の取り組みを振り返ることで確実に成長していることが実感でき、自信につながった」

「振り返ることで、どのような経験値を得ることができたのかを整理することができた」

「あの時こうすればよかった、という反省点も見つけられる機会となった」

「自分の経験を言語化することでアウトプットの学習にもなった」

「1年間お世話になった方達への感謝を伝える良い機会となった」

「多くの方に発表を聴いていただき、フィードバックを得られる貴重な機会になった」

「幹部の方々を前にしての発表は、プレゼンに慣れるとてもいい経験になった」

BIGLOBEのエンジニア新人育成とは


ここで、新人エンジニア育成プログラムについてご紹介します。

2022年度の新人育成プログラムは「企画・開発メンバーが一体となってやりたいことをすぐ形にするチーム体制へ」というビジョンのもと作成しました。

週4日は所属グループでのOJT(On the Job Training)です。セルフマネジメントの基礎を体得するため、実務を通じてタスク管理ふりかえりを実践します。週1日は集合型の研修です。研修プログラムに従って技術を磨いたり、育成担当のメンターと課題に感じていることを共有してつまずきを早期に発見し対処します。

どのような研修プログラムかといいますと…

BIGLOBEを良く知りエンゲージメントを強めるための「リーダーインタビュー」と「BIGLOBEノウハウ講義」。そして、自らやりたいことをすぐ形にする内製開発スキルを磨く「AWS(Amazon Web Services)の資格取得」「共通スキル研修」「チーム開発演習」に取り組みます。

詳しい内容はこちらで紹介しています。

style.biglobe.co.jp

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プログラムにある「チーム開発演習」は毎年目玉のひとつ。新人エンジニアが一丸となり、研修で学んできた要件定義、設計、開発、テストなどの工程をアジャイルに繰り返します。

2020年度は社員同士で感謝の気持ちを送り合うツール「まいぽ」、2021年度は「スキル診断ツール」を作ってもらいました。
そして2022年度に作ったのは「学び続けるのが当たり前」という雰囲気づくりに貢献する「勉強会カレンダー」。社外の魅力的な勉強会を見つけた仲間が「勉強会カレンダー」へ投稿することで、興味のある勉強会に出会い、参加し、学び合うことを目的とした社内サービスです。『ビッグローブマインド』の「継続的に成長する」にぴったりですね!

さて、ここからは、成果発表の内容と上長からのフィードバックを少しですがレポート形式でご紹介していきたいと思います。

 

成果発表。何を経験し、どのような学びを得たか

荒川 晴哉 (あらかわ せいや)
プロダクト技術本部 クラウド技術部 クラウドストラテジー・コンサルグループ
担当業務:DC基盤のAWS推進、DB運用

社内のクラウド化を推進する組織横断組織CoE(Center of Excellence)のメンバーである荒川は、主にAWSの社内教育を主催。日程調整から告知、司会まで回数をこなすうちに、苦手だった「人前で話すこと」にも抵抗がなくなったそうです。

「社内アンケートをとり、希望の多かった内容でAWSさまにご協力いただき、これまでにない勉強会を新しく企画しました。講師のAWSさまと自分とで掛け合いをするという新しい形式で、好評を得ることができました」

入社後の7月にはAWS Certified Solutions Architect - Associate(ソリューションアーキテクト/SAA)を取得。勉強会でAWSを教える際に説得力が増したといいます。

最後に「この1年のプログラムを経て自発的に勉強するようになった」、「一人前のエンジニアとして自信を持てるよう、今後もスキルを磨いていきたい」と語りました。

執行役員常務 プロダクト技術本部 副本部長 高宮

高宮 「クラウド化の推進役であるCoEの教育担当として、自らがAWSの知識を身に着けつつ、その知識を社内メンバーに提供するという役割を果たしてくれました。教える立場は難しい場面もあったかと思いますが、グレードの高い勉強会を企画したことでAWSの知識はかなりついたと思います。これからはさらに加速して自ら成長すると同時に、後輩たちに成長の場を与えていただきたいと思っています」

坂川 巧将 (さかがわ こうすけ)
プロダクト技術本部 サービス運用部 運用グループ
担当業務:24h/365dシステム運用周りの業務改善、グループの広報活動

入社時はAWSやシステム運用については未知だったという坂川。今では研修や実際の仕事を通じてさまざまな知識を得ることができたといいます。

「障害情報を迅速に収集するため不要なアラームを大幅に削減しました。結果的に、月40hのホワイトスペースを作るという副次的な効果も得られました。その他、社内体制にマッチした運用監視を設計したり、オペレーションセンターの見学会を数多く開催し、運用業務への理解を促進することができました。これらの実現にあたっては関係部門の協力が不可欠です。今後もサービスの安定運用に貢献するために、交渉、調整、説明能力を高め、よりよい運用環境の構築に努めたいと思います」

AWS(SAA)やLinuxの資格も取得し、日々の業務に役立てていると語りました。

高宮 「運用グループは、ネットワークの運用、AWSの運用、その上で動いているサービスの理解も必要となるので非常に難しく、幅広い知識が求められます。今後、ぜひネットワークの資格にも挑戦してください。今回経験した24h/365dチームは重責を担っています。その業務について、これからも社内中に宣伝していただきたいと思います。今後の活躍にも期待しています」

濱島 聡一郎 (はまじま そういちろう)
プロダクト技術本部 基盤系システム部 BPR・会計システム開発グループ
担当業務:会計システムの開発、保守、運用

濱島は面白い経歴の持ち主で、文系学部から理系大学院へ理転しています。
配属当時は会計についての知識がなく不安があったものの、会計システムのインボイス対応、業務自動化ツールの保守運用、サーバの管理・運用改善など、ひとつの分野に絞ることなくさまざまな経験をしました。

「金銭が関係する責任のある業務であり、品質を担保することが重要です。高い品質を実現するためには、業務を理解した上で、視座を高くしさまざまな側面から検討する必要があると学びました。
今後は、上流工程から下流工程までを一気通貫で行える人材を目指します。現状の業務はもちろんのこと、多岐にわたる分野の知識を獲得し続け、幅広い視点から課題の発見、解決ができるようになりたいと思います」

AWS資格はSAAを取得。また、上司の勧めで通常業務以外に「新サービス創出プログラム」へも参加し、日頃の業務では経験のできないサービス企画やユーザーヒアリング、外部企業との情報交換なども行っています。

プロダクト技術本部 副本部長 水守

水守 「新人の1年間は非常に大切な期間で、この時期をどう過ごしたかが今後のビジネスキャリアを左右すると思っています。濱島さんはエンジニアの知識だけではなく会計という非常に難しい概念も吸収しつつ、会計システムの開発・運用業務にしっかり取り組んでいただきました。

また、ツールを自動化して工数を大幅に削減するなど、会社に貢献して活躍しています。エンジニアのスキルは指数的に成長していくものです。先輩の立場になっても安心せず、どんどん知識を吸収してBIGLOBEを支える人材になってください」

津田 英明 (つだ ひであき)
プロダクト技術本部 サービスデザイン部 サービスデザイン1グループ
担当業務:ビッグローブ光に関わる業務設計、運用

学生時代はネットワークの研究をしていたという津田。しかし、入社後配属となったのはサービス要件を整理する「業務設計」という全くの未経験の部門。手探り状態のなか、OJTを通してサービスの仕様や構成するシステムの動作、関係各所の役割や責務を頭に叩きこんだといいます。
結果として、エンジニアの知識を活かして運用で用いるマクロの改修を実現しただけでなく、サービス仕様への深い理解が認められ、新しいプロジェクトの主担当を担当するまでに成長しました。

「重要なプロジェクトにも参画させていただき、特に興味があったIPv6オプション改善はネットワーク分野の知識を活かしながら楽しく取り組むことができました。その他多くのプロジェクトに関わらせていただきましたが、全てにおいて関係者との密なコミュニケーションが重要だということを学びました」

業務の幅を広げるためにAWSの資格も取得。
目指すところは、自分ができる範囲を企画から運用まで全ての工程に広げ、先輩たちのようにコミュニケーションのとれる開発者になりたいと語りました。

リアライズ事業本部 副本部長 黒川

黒川 「サービスを提供するためのプロセスの中で一番重要なワークフロー設計を経験してもらいました。”さまざまなステークホルダーの意図をくみ取りながら、お客さまにサービスをお届けするにはどうしたらいいか”を学べたのではないかと思います。
これから幅広い工程に携わって成長を重ねると宣言がありましたが、この1年間の経験に基づいて、多方面とコミュニケーションを取りながら実践して欲しいと思います」

山根 壮一朗 (やまね そういちろう)
プロダクト技術本部 サービスオペレーション部 開発グループ
担当業務:コンタクトセンターシステムの設計、開発、品質維持

現在、開発グループに所属する山根ですが、入社時の配属はビッグローブ光の開通センターの運用を担当する部門でした。当初は運用についての知識もなく本当にエンジニアとしてキャリアを積めるのか不安だったそうですが、今となっては運用という業務を通じて現場目線・お客さま目線を理解し、コミュニケーション能力が養われたといいます。

「お客さまにお申し込みいただいてから開通するまでをサポートさせていただくのが開通センターです。配属3カ月で委託先販路をメインで担当し、毎日のように運用についてやりとりをしたり、センターの方々との交流やお客さまからのエスカレーションに対応したり、さまざまな経験を通じて”現場目線”を持つことができました。それを強みに、現場との認識の齟齬をなくしていける開発者を目指していきます」

社外大手企業との合同研修にも積極的に参加し、広くアンテナを張って取り組んだこの1年。AWSの資格習得でも勉強開始後3カ月でSAAを取得し、社外ハンズオンイベントに参加するなど、自主学習の成果をアウトプットしました。

黒川 「配属当初はエンジニアなのに何故センター運用業務なのかと迷いがあったのかと思います。開通センターはBIGLOBEを選んでくださったお客さまが一番最初にコンタクトをとるところです。その業務の改善をいかにしっかりやらなくてはならないか、十分理解できたのではないでしょうか。開通センターでの運用業務の経験は得るものがたくさんあったと思いますので、開発部門でも現場目線を強みに、実践し、成長を続けてください」

プロダクト技術本部長と社長から総評

取締役執行役員常務 プロダクト技術本部長 鴨川

鴨川 「1年間お疲れさまでした。そして、育成に携わったみなさま、本当にありがとうございました。この会を毎年主催していますが、毎回気にしているのが配属のミスマッチという言葉です。我々は、この1年間で最も成長できる部署はどこかを考えて配属を決めているので、あえて希望ではない部署になることもあります。「どうしてこの部署なのか」と思わないでいてくれたらいいと内心思いながら送り出していますが、今回のプレゼンを拝見した限りでは、配属は間違っていなかったのだと安心しました。
2年目以降は、成長するための手段を自分で選んでいく必要があります。これからはお世話になった育成担当者に恩返しする気持ちで業務にあたってください。また、今年の新入社員は今日の先輩の姿をみて、1年後にどうなっていたいか思うところがあったと思います。ぜひ後輩の相談に乗るなどして『チームビッグローブ』で頑張ってください」

代表取締役社長 山田

山田 「みなさん、発表お疲れさまでした。この1年でずいぶん成長したかと思います。水守さんが言っていた通り、エンジニアの能力は指数的にあがっていきます。重要なのはこれからどこまで伸ばせるかということ。ぜひ目標に向かって引き続き頑張っていただきたいです。

彼らの周りのみなさんも、どのようなところに変化があったのか、気づきがあれば本人たちへフィードバックしてあげてください。それが彼らのモチベーションにつながるはずです。

今回社長に就任して初めて成果発表会に参加しましたが、とても良い機会だと思いました。今後もぜひ続けてください」

最後に

最後に2023年度新人エンジニアと記念撮影をして、発表会は無事終了しました。同期同士切磋琢磨した濃密な研修期間、本当にお疲れさまでした!育成プログラムや目の前の業務一つひとつに前向きに取り組んだ経験が、今後のキャリアの糧となります。この1年で得た学びを業務に活かして成長を続けてくれることと思います。今後の活躍も期待しています!

以上、2022年度入社新人エンジニア成果発表会のレポートでした!

2023年度新卒入社エンジニアと記念撮影

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