BIGLOBE Style編集部の吉田です。
BIGLOBE Styleは2022年12月、オープンから3周年を迎えました🎉
手探り状態で始まり今日まで駆け抜けてきたこの3年間を、編集部メンバーでふりかえってみました。今回はその様子をお届けします。
BIGLOBE Styleとは
ビッグローブ株式会社ではたらく人の想いから、インターネットを支える技術まで、社内の雰囲気を多面的に紹介する採用オウンドメディアです。
技術をテーマにした記事は「TechBlog」のカテゴリで掲載中。
開設当初は広報グループが担当するSDGs関連記事も同居していましたが、BIGLOBE Styleを発射台に 「あしたメディア by BIGLOBE」として2021年7月に独立。新たなオープンを果たしています。
BIGLOBE Style開設日:2019年12月13日
記事数:246本(削除した記事を含む)
登場社員ユニーク数:143人/社員数約550人中
(2022年12月現在)
編集部メンバー
BIGLOBE Style編集部
コーポレート本部 人事部 採用グループ
編集長 塚本 恭英(つかもと やすひで)
編集者 森山 いずみ(もりやま いずみ)
編集者 吉田 朋子(よしだ ともこ)
TechBlog編集部
基盤本部 基盤統括部 基盤戦略グループ
編集長 吉川 雅之(よしかわ まさゆき)
編集者 高玉 広和(たかたま ひろかず)
吉田:今日は、BIGLOBE Style編集部とTechBlog編集部のメンバーでこの3年間をふりかえりたいと思います!
一同:3年経ちましたね、あっという間でした!(拍手👏!)
- お題1:BIGLOBE Styleを立ち上げて良かったこと
- お題2:これまでの苦労について
- お題3:これまでにどんな効果があったか
- お題4:オウンドメディアを続けるコツとは
- お題5:課題に感じていること
- お題6:印象に残っている記事
- お題7:今後の展望
お題1:BIGLOBE Styleを立ち上げて良かったこと
高玉:記事のネタを探そうと社内をくまなく探すうちに、改めていい会社だなと思うようになりました。記事作成を通して知り合いも増えていくので、心の距離がぐっと近くなり仕事を頼みやすくなったことも利点です。
森山:私が担当する新卒採用では、就活生が情報源として利用してくれていて、BIGLOBE Styleを読んでBIGLOBEのことをよく理解できましたという声をいただいています。社内の情報に対してオープンな会社だという良い印象をもってもらえているようです。
吉田:就活の判断材料にしてくれて嬉しいですね。私の場合は、個人的なことですけど、文章を書いたり取材したりという経験が全くなかったので、携わってみて意外と好きかも、という発見がありました。メディア運営という新しいチャレンジをさせてくれたことに感謝しています。BIGLOBE Styleの記事は会社の資産だと思っているので、とてもやりがいがあります💪
塚本:私はBIGLOBE Styleがはじまった後に人事部へ異動してきましたが、毎週内製で記事を更新しているのがすごいと思いました。それだけBIGLOBEには多様な人がいて、さまざまなネタがあるということですよね。中途採用面接でも、コンテンツが充実しているとお褒めの言葉をいただいています。
吉川:そうですね、運営を内製化してノウハウとして溜めているのはすごいことですよね。たいていは外注で丸投げしたくなるじゃないですか。みんな他の業務があるし。でも、頑張って自分たちで企画して記事を作っているので、ノウハウとスキルがついてきましたね。
高玉:RADIUSの記事は私がインタビューをして記事を書いたのですが、「まさか中の人が書いているとは思わなかった」と驚かれて嬉しかったです(笑)
私は開発経験者です。だからこそ現場のことを正しく書けるし、評価されるのだと思います。これは今後も続けていきたいですね。
お題2:これまでの苦労について
吉田:私は当初、メディアの知識が全くなかったので本当に手探り状態でした。前編集長に「PVって何ですか?」と聞いて驚かれたほど(笑)
高玉:今ではHTMLやCSSのコーディングもできるようになりましたね(笑)
森山:プラットフォームの選定からデザインまで全て内製だったので、技術面やアセスメントは開発経験のあるTechBlogメンバーのおかげでなんとか乗り越えましたよね。そういえば、立ち上げ当初の画面デザインは超初心者が作ったような簡素な見た目でした…(笑)
吉田:カラーコードも知らなかったから…(笑) あと、PV数をKPIにしていた時は辛かった…!
高玉:それはキツい。目的と手段が入れ替わるという、まさに一番やってはいけないことかもしれません。メディアの種類にもよりますが、BIGLOBEに興味を持った人が社内の様子を知るためにアクセスする採用オウンドメディアという意味では検索による自然流入がとても大事です。そのためには、これまでに書いてきた記事のストックが大事になります。
ネタ探しはどうしてます?
吉田:イントラブログ(社内ブログ)での発信とか、社内で感謝の気持ちを送りあうシステム「まいぽ」のタイムラインで誰かを賞賛しているのを見ています。
高玉:なるほど、「まいぽ」は社内のコミュニケーションが可視化できる仕組みなので、ネタ探しにも活用できますね。
しかし、ほんとに奥ゆかしい人が多い。記事の執筆や取材はお願いすれば引き受けてくれるんですけど、もっとBIGLOBE Styleを利用して自分を売り込んでほしいです。
吉田:いいところを伝えたい!と思うと、どうしてもキラキラ部分だけが目立ってしまうという問題もありました。入社後のミスマッチを起こさず、読者の方の共感を得るために、泥臭いところや課題をもっと出すような工夫もしましたよね。
塚本:そうですね。中途採用の面接でも「課題が書かれていたので自分が入社後、何をすべきか理解できた」と言われるようになりました。
吉田:良かったです!社外の認知でいうと、TechBlogは最近はてなブックマーク(はてブ)の数が増えるようになりましたよね。
高玉:数が伸びるとやはり嬉しいです!実は立ち上げ当初は、はてブのコメント欄(ブコメ)は非公開にしていたんです。少しでも炎上リスクを抑えたい、との判断がされた結果なんですが…。でも、エンジニアに認知されるにはブコメ公開は不可欠だと思っていたので、当時の編集長に説明してなんとか公開許可をもらいました。エンジニア文化が通じないもどかしさがありましたが、今では数字が伸びてホットエントリーに入ることも増えたので、あの時頑張って説得して良かったと思っています。はてブの数字が伸びてホットエントリー入りすると、エンジニアの読者がSNSでさらに拡散するという良い循環が生まれ、認知にもつながります。とはいえ、ホットエントリー入りするかどうかは時の運なので、いつ注目されてもおかしくないよう、記事の質を上げることに集中しています!
吉田:TechBlogは本人が執筆するケースが多いですが、依頼するときの苦労はありますか?
高玉:忙しくて書けないという状況はよくあります。ただ、そもそも書くのが苦手、不安ということの裏返しの場合もあります。どちらにしろ遠慮なく編集部を頼って欲しいと伝えています。私はアウトプットに慣れる人が増えれば、もっと記事が出てくると考えています。そこで、まずはイントラブログを書く人を増やそうと「ブログウィーク」という企画を社内ではじめました。
塚本:「ブログウィーク」はテーマを決めて執筆者を募る企画で面白いですよね。「私の崖っぷち体験」がテーマの時に私も書いてみました。不慣れなことも多かったのですが、編集部が伴走してくれたので書くまでのハードルを乗り越えることができました。
森山:立ち上げ当初は現在の「あしたメディア」もBIGLOBE Styleに同居していたのですが、当時はなかなか企画が通らないという困難もありました。サイト全体のコンセプトとしてイノベーションを伝えるという要素を強調していたんですが、社内の様子を伝えるにもイノベーティブな一面を求めてしまい、記事がコンセプトとぶつかる状況になっていたのが原因です。
高玉:そうですね。イノベーションやSDGsを発信して若者に訴求するという目的と同居していたので、ごった煮感がありました。
塚本:目的が違うメディア同士が同居していると、共通のゴールや大義が曖昧になりますね。その後「あしたメディア」は独立し、そのコンセプトにしたがって記事を拡充し読者数を大きく伸ばしています。一方、BIGLOBE Styleはイノベーティブにこだわらず「ありのままの社内を伝える」という方向転換ができたので、双方にとって良かったと思います。
お題3:これまでにどんな効果があったか
塚本:採用の観点では、志望度を高めてもらったり、会社自体を知っていただくきっかけになっています。
森山:そうですね。オウンドメディアを見る見ないはその人に委ねられますが、BIGLOBE Styleがあることによって情報をキャッチアップする行動をしているかという判断ができます。採用サイトだけでは伝えきれないことを定期的に発信しているので、見に来てくれる人はトレンドをキャッチできる人だと思いますし、志望している会社に対してちゃんと情報収集できるんだなという見極めにもなります。
BIGLOBE Styleから採用マイページ登録してくれる人や、記事をきっかけに共感し、興味を持ってくれた学生もいますよ。
吉田:採用につながる記事が出せているのは嬉しいですね。
高玉:記事を執筆したことがきっかけでイベント登壇のお声がけをいただいたのも効果のひとつです。取り組みを記事にしたおかげで発表の機会が得られるという、新しいルートを開拓できたと思います。これがさらにビジネスにつながるといいですよね。他企業や社内で一緒に何かしたい人とのつながりを作る手段としても有効かもしれません。
吉川:あと、入社後すぐに辞めてしまうケース、つまりミスマッチで入ってしまうエンジニアがいなくなりました。TechBlogをコンスタントに公開して、どんなこと取り組みをしているのか?どんな人がいるのか?といった、社内の状況をちゃんと見せていることが、そうしたミスマッチを防いでいる側面があると思います。
高玉:入社後に活躍していただくのが一番大事なので、正直に書いていきたいですよね。
森山:そうですね、いいところだけ記憶に残ってしまわないように、会社として未熟な部分や泥臭いところは引き続き出していきたいですね。
お題4:オウンドメディアを続けるコツとは
高玉:先ほど塚本さんの話にもあったように、採用数や広告換算値など、目指すものが違う性質のメディアを同居させないのも長く続ける秘訣だと思います。
一番大事なのは、編集部という運営体制を作って、役割や工数を割り当てていることですね。私と吉川さんは開発部門の人材組織で、横断的にさまざまな部署と交流しておりネタの収集も可能です。もし運営体制を作らずに持ち回りでやっていると、ネタが枯れたりモチベーションに繋がらなかったりで継続が難しく、失敗につながるのではないでしょうか。
吉田:人事部のBIGLOBE Style編集部と、開発部門のTechBlog編集部双方の連携が上手くいっているのも長く続ける秘訣として外せません。エンジニアを取材するときは、技術的な用語が難しいのでいつも高玉さんに助けてもらっています。
塚本:記事のネタになりそうなものを互いに出し合って共有できていますしね。
吉田:あとは、たとえ小さい記事でも決めた日付に地道に出し続ける執念も必要かと(笑)
当初は広く読んでもらおうとしていましたが、途中からターゲットに届けばいいと思うようになったことも効率よく続けられるようになったと思います。
高玉:めちゃくちゃ正しい。そこを間違えると苦しいです。
塚本:企画書のテンプレートを活用しているのも便利ですね。ターゲットや目的、インタビュイーへの質問まで細かく書かれているので、それを使って編集部で議論できています。
高玉:テンプレートでいうと、あらかじめ決まった文章の型に沿って書けるようになりました。書籍『6分間文章術 / 中野 巧[著](ダイヤモンド社)』 で紹介されている型なのですが、書くことに慣れていても観点の抜け漏れがあったり読者に響かなかったりするので、その防止になっています。
ポジティブな意見、ネガティブな意見を事前に考えることで読者目線になれますし、ネガティブなことは先回りして炎上防止の工夫ができるようになります。
高玉:これを使い続けていたらはてブの数も伸びてきたので、効果は出ていると思います。
その他には法務部と苦労して作成したチェックリストがあります。何がダメで何が許されるのかの境界が分かるリストで、執筆者の上司はそれを確認して校了するというフローです。
商標や著作権に関する確認はもちろんですが、「この記事を読んだ人がBIGLOBEを応援したい、働きたいと思えるか?」を一番最初に確認しています。
お題5:課題に感じていること
吉川:次の編集部人材の育成(ノウハウの継承)も課題ですね。
高玉:そうですね。私の場合、コンテンツスケジュールが逼迫してくると自分で書けばなんとかなると思ってしまうのが悪いところ。新しい血を入れることで、効率よく記事を生産できる仕組み作りに挑戦してくれるんじゃないかと思います。記事を書くための型やチェックリストもあり引き継ぐ準備はできています(笑)
あとは、自主的に書きたいという人が増えると嬉しいです。
吉田:同感です。こちらがアクションしなくても、書きたい!載せたい!と言ってもらいたいです。
高玉:社内を元気にするために讃える場所としてBIGLOBE Styleを使い倒して欲しいです。いい仕事をしたから社外に知らせようよ、そのために記事を書く時間を使っていいから!といった感じでリーダーがメンバーにかけあってくれるようになるといいですよね。
塚本:この先のネタが枯れてこないかという心配はどうですか。
高玉:「TechBlogで社外に成果を公表する」ために新しいことに挑戦しようよ!と、逆転の発想で使ってもらえるようになれば、ネタは安泰なんですが。社会に影響を与えたり、自分たちの市場価値を高めるために新しいことに挑戦する流れを、もっと作っていきたいです。
塚本:そうですね、新しいことを始めるときや事業拡大していくときの宣伝という発想で使って欲しいですね。
お題6:印象に残っている記事
吉川:私は2021年1月にBIGLOBEへ中途入社しました。「エンジニア部門における新サービス創出活動の推進」という業務内容で、自分自身はエンジニアではないので多少不安があったんですよね。そんな時この記事を読んで、こんなに新しい活動にポジティブな人たちが上にいるなら大丈夫だと思えたことを覚えています。船が向かう方向が分かると安心しますから、トップや部門長のマインドは大事ですよね。
2020/07/01 BIGLOBEエンジニアはどんな未来を目指す?「10年後の未来を語るパネルディスカッション」レポート
高玉:たくさんあるのですが、ブコメを有効にした効果か、初ホットエントリー入りした記事が嬉しかったですね。
2020/02/05 BIGLOBEという、自分にぴったりの会社で楽しく働いている話
森山:立ち上げ当初の記事はどれも印象深いですが…強いて挙げるとしたら私が担当していたこの記事。カメラが得意なわけではないのですが、私が撮った写真をアイコンにしてくれていたので思い出深いです。
2020/06/17 人事部長はジンジニア★~強い”チームBIGLOBE”を目指して~
吉田:どれも印象深いので悩ましいですが…。コロナウイルス感染対策で、いち早く在宅勤務を導入した様子を伝える記事です。旬だったので検索流入が多かったですね。
2020/03/09 緊急レポート第1弾「在宅勤務はじめました」(人事部門編)
塚本:私はこの2つの記事です。
まずは、BIGLOBEのDNAを知ってもらいたいことから企画した、BIGLOBEの歴史を知るレジェンドの記事です。これをきっかけに中途入社オンボーディングでもサービスの歴史を紹介するようになり、好評を得ています。
2022/09/14 パソコン通信「PC-VAN」を育て上げたレジェンドが語る新サービス創出の秘訣!
次は、新卒担当森山さんがどんな思いで学生に寄り添っているのかを語った記事です。就活生のことを考えると、採用担当者の顔や思いが見えたほうが安心しますからね。
2022/01/19 学生目線で不安に寄り添い、期待を超えていく!皆が、自分らしさを出し挑戦していくためのサポーターでありたい
お題7:今後の展望
高玉:TechBlogが独り立ちできるくらい強いメディアになったらすごいですね。ITエンジニア向けのオススメに、TechBlogが取り上げられるくらい記事を充実させたいです。そうなるには、社外に自慢できる仕事をする(そうなるようにリーダーがメンバーをその気にさせる)、たとえ成功しなかったとしてもいい挑戦にはスポットライトを当てて評価したりみんなに紹介する、といったことをさらに強化していく必要がありそうです。昼礼でもTechBlogを話題にしてもうことは多いのですが、もっともっと盛り上げていきたいです💪
吉田:TechBlogからの回遊がなくなると思うと心細いです…!
採用向けのメディアではありますが、社内の人にももっと読んでもらえたら嬉しいです。社内の出来事や仲間の思いを横断的に知って、チームビッグローブとなって前に進んでいきたいです。
以上、BIGLOBE Style編集部座談会の様子でした!最後までお読みいただきありがとうございました。
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